裏声がうまく出せずに悩んでいませんか?この記事では、裏声の仕組みや地声との違い、具体的な出し方のコツを分かりやすく解説します。男女問わず、中学生でも実践できる練習方法や、裏声が出ない時の対処法もご紹介。安全に裏声をマスターして、歌が上手になりましょう。
裏声(うらごえ)は、声帯の使い方を変えて出す発声方法です。声帯は2枚の筋肉でできていて、これを振動させて声を作ります。裏声は地声よりも軽やかで、やわらかい音色が特徴です。
裏声を出すとき、声帯の一部分だけが薄く閉じて、空気が隙間を通り抜けながら振動します。そのため息漏れを伴う透明感のある音になり、のどに力を入れなくても高い音が楽に出せるのです。
発声のしくみとしては、のどの「輪状甲状筋」という筋肉が働いて声帯を細く伸ばします。これで声帯の振動が速くなり、高音域もスムーズに歌えます。地声では別の筋肉「甲状披裂筋」がメインで使われています。
地声(じごえ)と裏声は、声帯の使い方や響きの場所、音質などに明確な違いがあります。以下の表に地声と裏声の主な違いをまとめました。
発声方法 | 声帯の状態 | 音質の特徴 | 響き | 主な用途 |
地声 | 声帯全体がしっかり閉じて太く振動 | 力強く厚みがあり深い | 胸や喉中心(チェスト) | 日常会話、低~中音域の歌唱 |
裏声 | 声帯の粘膜部分のみ薄く閉じる | 軽やかで透明感があり柔らかい | 頭部や後頭部中心(ヘッド) | 高音域の歌唱、表現の幅を広げる |
地声は身体に響く感覚が強く、裏声は頭や上あご、鼻腔などに響く感覚があります。 地声と裏声を適切に使い分けることで、より幅広い音楽表現が可能です。
裏声は歌の表現力を豊かにするだけでなく、のどにやさしい発声方法でもあります。裏声をマスターしたいなら、まずはこの特徴としくみを覚えておきましょう。
裏声にもいくつかの種類があります。よく使われるのは「ファルセット」「ヘッドボイス」「ミックスボイス」の3つで、それぞれ出し方や音色、使う場面が違います。
裏声の種類 | 特徴 | 主な使い方 |
ファルセット | 息が多く漏れる、透明感があり、やわらかい音色 | ポップスやコーラス、男性の高音域の歌唱 |
ヘッドボイス | 力強く芯のある音色、共鳴感が豊かでしっかりした裏声 | クラシック、ミュージカル、歌唱力が求められる場面 |
ミックスボイス | 地声と裏声の中間、抜けが良く安定感がある | ポップス全般、ハイトーンのロック、幅広いジャンルで活用 |
ファルセットは息漏れが多く、透明感のあるやさしい音色が特徴の裏声です。声帯が完全に閉じないため、空気が隙間から抜けて響きます。高音域でも楽に出せますが、声量はそれほど出ません。
繊細でやわらかい歌声や、優しい表現が必要なバラードやコーラスでよく使われます。男性は地声では出ない高音をファルセットでカバーし、女性も軽やかな表現や息混じりの声を出したいときに使います。
ヘッドボイスは、ファルセットよりも声帯をしっかり閉じて響かせる裏声です。芯があって力強く、高音域でもかすれにくく地声に近い安定感があります。
クラシックやミュージカルでよく使われ、迫力ある歌声を作れます。J-POPやロックでも、サビで通る声が欲しいときに使われることが多いです。練習すれば声に厚みが出て、長時間の高音歌唱も楽になります
ミックスボイスは、地声と裏声の良いところを組み合わせた発声法です。地声のパワーと裏声のやわらかさ、両方の特徴を活かせるため、多くのプロ歌手が使っています。
高音を楽に出しながらも声が細くならず、表現豊かな歌声になります。ポップス、ロック、アニメソングなどいろいろなジャンルで使われることが多いです。練習すれば地声と裏声をスムーズに切り替えられ、声の裏返りも防げます。
裏声を出そうとしても「上手く出せない」「声がかすれる」「思ったほど高い音が出ない」という悩みはよくあります。原因を知ることで、正しい発声方法が身につきやすくなります。裏声が出ない・かすれる原因を具体的に見ていきましょう。
主な原因 | 具体的な状態 | 特徴・症状 |
喉の締めつけ・余計な力み | 喉に力が入りすぎている
全身が緊張している |
声が硬く、伸びが出ない
長く声を出すと声帯が痛くなる |
息の使い方の誤り | 息を強く出しすぎる、または弱すぎる
腹式呼吸ができていない |
声がかすれる、裏返る
声が途切れやすい |
音域の選び方が不適切 | 地声で出せる範囲より急に高い音を出そうとする
自分の裏声の音域を把握していない |
高音が出ず無理な発声になる
裏声に移行する途中で声が途切れる |
裏声が出ない一番の原因は、のどや首の筋肉に力が入りすぎることです。のどが締まると声帯がうまく振動せず、裏声特有のやわらかさが出ません。体全体が緊張していても、無意識に発声を邪魔してしまいます。
力任せに出そうとすると、のどが痛くなったり声がかすれたりします。無理を続けると声を痛める危険もあるので、発声前には肩・首・のどを軽くストレッチして、リラックスすることが大切です。
裏声は息をコントロールしながら、やさしく声帯を振動させることが大切です。腹式呼吸ができていなかったり、強く息を吐きすぎると、声帯が開きすぎて声がかすれたり不安定になります。逆に息が弱すぎても、声帯の振動が足りず裏声がはっきり出ません。
初心者は胸式呼吸になりやすいので、腹式呼吸を意識して安定した息で発声しましょう。
裏声は高音域を出すための発声方法ですが、自分の音域を超えて無理に高い音を出そうとすると、声が裏返ったりかすれたりします。いきなり極端に高い音を狙わず、楽に出せる高さから少しずつ音域を広げていきましょう。
ピアノやチューナーアプリで、自分が無理なく出せる裏声の音域を確かめて、その範囲で練習するのがおすすめです。
裏声をきれいに出すには、まず正しい姿勢でリラックスすることが大切です。背筋を自然に伸ばして肩の力を抜き、足は肩幅に開いて重心を真ん中に保ちます。これで安定した呼吸ができるようになります。
肩や首に力が入りやすい人は、軽く肩を上下させたり首をゆっくり回したりしてほぐしましょう。リラックスして発声すれば、のどの緊張がなくなり自然な裏声が出せます。
裏声の発声で一番大切なのは、のどを開く感覚を身につけることです。口を縦に大きく開けて、あくびをするときのようにのどの奥を広げます。このとき舌の力もできるだけ抜きましょう。のどが狭いままだと、裏声がかすれたり出しにくくなります。
初心者におすすめの練習方法をご紹介します。
練習方法 | ポイント |
あくびをイメージして「はー」と息を吐く | 喉の奥が開いた状態をキープする |
大きなため息をついてみる | 首や肩の力が抜けているか確認する |
この練習を繰り返すことで、少しずつ喉を開く感覚が自分自身で分かるようになります。
裏声のコツをつかむには、ハミング(鼻歌)を使った練習がとても効果的です。ハミングはのどに力を入れずに、響きやすい声を出す練習になります。次のステップで練習してみましょう。
ステップ | 具体的なやり方 | チェックポイント |
1 | 「んー」と鼻に響かせるように小さな声でハミング | 喉や口まわりに余計な力が入っていないか確認 |
2 | 少しずつ音程を上げてハミング | 声がスムーズにつながるか、苦しくないか確かめる |
3 | 鼻歌のまま裏声に移行する(できれば裏声の高音域で) | 息が漏れても、はじめは問題なし。自然な裏声になっているかに注意 |
ハミング練習を日常的に取り入れれば、喉に負担をかけずに裏声を出す感覚を身につけることができます。焦らず自分のペースで繰り返すことが大切です。
男性は女性より声帯が長く地声の音域が低いため、裏声の出し方に難しさを感じる人が多いです。特に声変わり後は裏声のコントロールが難しくなり、息が漏れて「かすれる」「響きが弱い」といった悩みがよく見られます。また、周りの目を気にして思い切り声を出せないことも、上達の妨げになります。
こうした男性特有の課題を解決するには、正しい発声法と無理のない音域選び、のどに負担をかけない練習が大切です。裏声は「恥ずかしい声」ではなく、歌唱力や表現力を大きく広げる重要なスキルです。自信を持って取り組んでいきましょう。
いきなり高音域の裏声に挑戦すると、声帯に無理な力が入りがちです。まずは自分の出しやすい低めの裏声(ファルセット)を見つけ、徐々に音域を広げていくことが大切です。以下のステップで段階的に練習していく方法を紹介します。
練習ステップ | 具体的な方法 | ポイント |
1. ハミングで裏声を体感する | 口を閉じて「んー」と声を出し、地声と裏声を交互に出して響きの違いを確かめる | 喉や首に余計な力を入れず、リラックスした状態で声が軽く抜けていく感覚を意識する |
2. 息漏れを抑える練習 | 息を一気に吐きすぎず、「スー」と息を吐きつつ裏声をささやき声程度に出す | 裏声に息が混じってしまう場合は、声帯を少しずつしっかり閉じるイメージで発声する |
3. 低音から高音へ音域拡大 | ピアノやキーボードで自分の裏声が出しやすい最低音を見つけ、半音ずつ上に練習 | 苦しい音域まで決して無理に出さず、徐々に慣らしていくことが安全 |
男性の場合、最初は息漏れの多い弱々しいファルセットになりやすいですが、少しずつ声帯の筋力やコントロール力を鍛えることで、芯のあるヘッドボイスへと発展させることが可能です。そのためのポイントをまとめました。
下記のチェックリストでご自身の裏声トレーニングを客観的に見直しましょう。
失敗例 | 主な原因 | 対処法 |
裏声がカスカスしてしまう | 息が多すぎる・声帯の閉じ方が弱い | 息を抑え、裏声に徐々に地声の要素を混ぜる練習を重ねる |
喉が締まって苦しくなる | 喉や舌に力が入りすぎている | ストレッチや深呼吸でリラックスし、力が入りにくい発声フォームを探す |
声が途中で途切れる・裏返る | 息の支えが足りていない・地声と裏声の切り替えが不安定 | 音程を一気に上げず、滑らかに繋ぐスケール練習を継続する |
多くのプロ歌手も、裏声を意識した専用の練習を日頃から行っています。続けることで、芯のあるクリアな裏声や、歌声に自然と溶け込むミックスボイスが身につきます。少しずつ段階的に、自分のペースで進めていきましょう。
女性の声質は一般的に男性より高く、やわらかい響きを持っています。しかし、その分裏声の発声時も息漏れや芯のない声になりやすい特徴があります。裏声を安定して出すには、まず自分の声の特徴を理解し、無理のない音域から練習することが大切です。
具体的な練習法として、次の手順を意識しましょう。
練習ステップ | ポイント | 注意点 |
リップロールやハミングで準備運動 | 余計な力を抜き、リラックスした状態を作る | 顔や喉に力を入れないこと |
短い母音(あ・い・う・え・お)で裏声を出す | 低めの音から徐々に高く | 息をしっかり流すことを意識 |
「うー」と息をやや多めに吐きながら発声 | 喉仏を下げず、自然な位置を保つ | 声がかすれるときは無理をしない |
息の流れと喉のリラックスを意識したトレーニングを日々繰り返すことで、女性特有の柔らかい裏声をスムーズに身につけやすくなります。
地声から裏声への切り替えポイントを把握すると、安定した高音域の発声につながります。多くの女性は地声と裏声の「換声点(チェンジポイント)」があいまいになりやすいので、両者の違いを自覚する練習が効果的です。
方法 | 手順 | コツ・意識すべき点 |
ハミングの音階昇降 | 低い音から高い音へなめらかに繋げる | 声が「ひっくり返る」瞬間=境界を感じるポイント |
母音チェンジ法 | 「あ〜」で徐々に音を上げ、裏声に入ったら意識する | 違和感や声の質の変化を自分で確認 |
意識的にチェンジポイントを探ることで、スムーズな地声と裏声の切り替えができるようになり、声が裏返ることも減ります。
また、自分で練習するときには、好きな女性シンガーの曲を例に、曲中の高音フレーズを繰り返し練習するのも効果的です。自分の声や歌いたいジャンルに合わせて、無理なく楽しく続けましょう。
中学生は体の成長期で、特に男子は声変わりの時期を迎えます。この期間は声帯が急激に発達するため、声が出しにくくなったり裏声が不安定になったりします。女子も声帯が成長し、声の質が変化しやすい時期です。
この時期に無理な発声を続けると、声帯への負担が大きくなり裏声がかすれたり出なくなるため、慎重な練習が大切です。声変わりの間は地声と裏声の高さや響きが変化するので、今まで出せていた裏声が急に出しにくく感じることもよくあります。
それでも焦らず、毎日少しずつ正しい発声練習を続けることが上達のコツです。
成長期の中学生が裏声を身につけるには、声帯への負担を軽減しつつ、正しい手順で練習を行うことが重要です。以下の表に、練習のポイントを整理しました。
ポイント | 具体的な方法・注意点 |
無理をしない | 出しにくい音や高すぎる音は避け、自然に出せる範囲から始める。喉に痛みや違和感があればすぐに休む。 |
正しい姿勢 | 背筋を伸ばし、肩や首に力が入らないようリラックスする。呼吸は深く、お腹を使って息を吸う腹式呼吸を意識する。 |
毎日継続する | 1日5分程度の短い練習でも継続する方が効果的。喉を酷使しないようにすることが大切。 |
低音域から練習 | 無理に高音域に挑戦せず、最初は自分が楽に出せる裏声の音で練習し、徐々に音域を広げていく。 |
録音して確認 | 自分の声をスマートフォンなどで録音し、裏声がしっかり出ているか客観的にチェックする。 |
中学生が裏声を安全に身につけるための練習方法をご紹介します。自宅で簡単にでき、成長期ののどに負担をかけずに発声の基礎力を養う内容です。
練習名 | 内容 | 目的 |
ハミング | 口を軽く閉じて「んー」と鼻に響かせるように発声。喉に力を入れず、声が鼻腔を通る感覚を掴む。 | 呼吸・響きのコントロール、喉の脱力 |
ホーの発声 | 「ホー」と柔らかい裏声で発声。声がかすれたり詰まったりしない音域を使う。 | 裏声の響きの習得と声帯の開放 |
階段音階練習 | ピアノアプリなどを使い、低い音から1音ずつ裏声で上昇・下降。無理な高音は避ける。 | 音域の確認と拡大、安全な声運び |
リップロール | 唇を震わせて「ブルルル」と音を出しながら低音から高音へ滑らかに移動。 | 喉と息の脱力・リラックス、滑らかな音の移行 |
中学生が安全に裏声を身につけるには、保護者や学校の音楽の先生など大人のサポートも大切です。声変わり期は個人差が大きく不安を感じやすいため、無理をさせないよう声かけをしましょう。
自宅での練習でも、痛みや違和感があればすぐに休み、続ける場合も短時間に区切るなど、健康を第一に考えることが重要です。
また、専門のボイストレーナーや音楽の先生に相談して、個別に合ったアドバイスを受けるとさらに安全で効果的な練習ができます。
裏声は透明感や高さを活かした歌唱にとても適しています。しかし、選曲を間違えると無理な発声になり、のどを痛める原因にもなります。ここでは、初心者から上級者までの裏声練習に効果的な楽曲の選び方や実践法をご紹介します。
裏声初心者には、音域が高すぎずメロディーがシンプルで、歌詞の言葉数が少ない楽曲がおすすめです。無理なく裏声への切り替えやのどのコントロールに集中できます。また、息漏れのあるやわらかい裏声が使えるバラード曲も練習に向いています。
裏声のトレーニング効果を最大限に引き出すには、自分の発声レベルや目標に合った楽曲を選ぶことが重要です。レベル別にポイントを整理します。
レベル | ポイント |
初心者 | 低〜中音域で裏声に切り替えやすい曲
テンポがゆっくり・音の跳躍が少ない |
中級者 | サビやブリッジで高音裏声が登場する曲
地声と裏声の切り替え箇所が多い |
上級者 | 難易度の高いミックスボイスやヘッドボイスパートがある曲
音域が広く技巧的なもの |
曲を使った裏声練習では、まずスローテンポでピアノやカラオケのガイド音源を使い、無理のない音量で練習することが大切です。特にサビなどの高音部はのどに力が入りやすいので、のどを開く意識と自然な息の流れを常に保ちましょう。また、声がかすれたり痛みを感じたらすぐに休むことが重要です。
習得を目指すなら、以下の流れで実践するのが効果的です。
楽曲選びと適切な練習法を組み合わせることで、裏声の安定感や音域は大きく向上します。自分の声質や成長に合わせて曲を変えながら、少しずつレベルアップを目指しましょう。
裏声をより自在に操るには、初心者向けの発声練習だけでなく「声帯の筋トレ」や「高度な音階練習」を積極的に行う必要があります。ここでは、プロのヴォーカリストも取り入れる上級の声帯練習方法をご紹介します。
声帯を適切に鍛えることで、安定した裏声の発声・高音維持・長時間歌唱にも耐えうる基礎体力が身に付きます。具体的なトレーニングメニューを以下の表にまとめました。
トレーニング名 | 具体的なやり方 | ポイント・注意点 |
リップロール | 唇をプルプル震わせながら、音階を上昇・下降させて声を出す。 | 無理な力を入れず、滑らかに息を流して行う。 |
スケールアップダウントレーニング | ピアノやアプリを利用し、ドレミファソファミレドの音階で裏声を出して練習する。 | 裏声がかすれない音域から始め、徐々に高音へ挑戦する。 |
サイレン発声 | ウーの発音で低音から高音までなめらかにつなぐ。 | 声帯を締め付けすぎず、リラックスして声を流すことが重要。 |
これらは毎日5分〜10分程度継続することで、声帯の持久力・柔軟性・コントロール力が大幅に向上します。
音階(スケール)の練習は、裏声の声域を無理なく拡張し、さまざまな楽曲やジャンルに適応できる柔軟性を養う上で必須です。特に以下のコツを意識しましょう。
初心者のうちは実感できなかった裏声の伸びやかさや、チェストボイスとの段差が徐々に解消されます。
プロのボーカリストや声楽家が使っている裏声・声帯強化メニューは、日常的なメンテナンスと能力向上の両方を目指します。効果的なメニュー例をご紹介します。
練習メニュー | 練習時間/回数 | 主な効果 |
ストロー発声法(呼吸制御トレ) | 1日2~3セット、1セット2分 | 喉のリラックス・正しいブレス・音色の安定 |
ピアノ伴奏を用いた半音階練習 | 毎日10分、裏声と地声を交互に | チェンジ部分のスムーズな移行・音程の精度向上 |
録音→聴き返し | 可能な限り定期的に | セルフチェックによる改善・客観的な声質把握 |
毎回の練習前後に水分補給や発声準備体操(ストレッチ・呼吸法)を取り入れることで、喉や声帯のトラブル防止につながります。
これらの上級テクニックを取り入れることで、表現力の幅が広がり、ライブやカラオケ、オーディションで自信を持って裏声を披露できるようになります。
裏声を出すとき、地声から裏声への切り替えがうまくいかないという悩みはとても多いです。特に地声と裏声の境界を意識しすぎると、のどに力が入ってスムーズな切り替えが難しくなります。声帯を無理に締め付けたり、肩や首に余計な力が入ると、声がひっかかったり裏返ったりします。
まずはリラックスした状態で、やさしく「フー」と息を吐きながら、声を出そうとせずに息だけを送り出す感覚をつかみましょう。無理に高音を狙わず、出しやすい音に調整することも重要です。また、地声と裏声の中間、いわゆる”ミックスボイス”を意識することで、なめらかな切り替えができるようになります。
高音を出そうとしたとき、声が上ずったり、裏返ったり、かすれたりしてしまう場合には、まず以下の点を確認しましょう。
主な原因 | 改善方法 |
喉や首に力みがある | 深呼吸やストレッチでリラックス。下あごや肩の力を抜き、楽な姿勢を保つ。 |
息の量が多すぎる/少なすぎる | ゆっくりとした息の流れを意識し、ソフトな発声から練習する。 |
音域が急激に高い | 無理のない範囲から徐々に練習し、出しやすい音程から慣れていく。 |
発声フォームが安定していない | 鏡を見て姿勢や口の形をチェック。顎の力みがないか確認。 |
高音への移行は、急激に行うのではなく、音階練習で段階的に上げていくとスムーズです。ピアノやスマートフォンアプリの音階機能を活用し、半音ずつ上下する練習がおすすめです。
一度に声がひっくり返ってしまう場合は、「ウ」の母音など口をすぼめて響きを前に持っていくよう意識すると、安定した裏声に近づきます。毎日の短い練習でも、続けることが裏声発声の安定につながります。
裏声がかすれる、または全く出ない場合は、のどや声帯に疲れや炎症がないかをまず確認してください。風邪をひいていたり、前日に大声を出した場合は、無理に練習せず休息を優先しましょう。また、水分不足は声帯を乾燥させ声がかすれる大きな要因なので、こまめに水分を摂ることが大切です。
継続的に裏声がかすれたり通らない場合は、声帯結節やポリープなどの疾患、アレルギーなども考えられるため、医療機関(耳鼻咽喉科)への受診も検討しましょう。
症状 | セルフチェック・見直しポイント | 必要な対応 |
声がかすれる・か細い | 水分不足、長時間発声、喉の乾燥 | 水分補給、加湿、発声を休む |
声が出ない | 風邪や喉の炎症、声帯の疲労 | 発声練習を休止、耳鼻咽喉科受診を検討 |
出だしだけ裏返る | ウォーミングアップ不足、息のコントロール不足 | ゆっくりした音階練習、呼吸法の見直し |
裏声のトラブルを予防するために、日頃から以下の習慣を心がけましょう。
裏声を正しく身につけることで、音域の拡大や表現力の向上、のどへの負担軽減といった多くのメリットが期待できます。地道な練習と継続が上達には不可欠です。好きなアーティストの曲で裏声を活かし、歌唱力アップを目指しましょう。
※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。
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