
※本記事の情報は2025年4月時点のものです。制度内容は変更される場合があります。
高校進学を控えたご家庭で、授業料や教育費の負担が気になっていませんか。条件を満たせば、授業料が実質無償になったり、教材費や通学費の補助を受けられる制度があります。
この記事では、高等学校等就学支援金制度をはじめ、全日制・定時制・通信制それぞれの支給額、世帯年収による受給資格の違い、申請方法まで詳しく解説。お子様の教育資金計画を立てる際の参考にしてください。
松陰高等学校町田校では、体験イベントや学校見学を開催しています。
記事に関するお問い合わせは以下までご連絡ください。
Tel : 042-816-3061(平日9:00-18:00)
国が実施する主な支援は以下の2つです。
都道府県によっては、国の制度に上乗せする形で独自の支援金を設けています。特に私立高校の授業料が高額な地域では、国の支援金だけでは賄えない部分を補助する制度があります。
お住まいの自治体によって利用できる制度や支給額が異なるため、各教育委員会や学校での確認が大切です。
| 学校種別 | 支援金制度の適用 | 特徴 |
| 公立高校(全日制・定時制) | 適用 | 授業料が無償または大幅に軽減 |
| 私立高校(全日制・定時制) | 適用 | 世帯年収に応じて支給額が加算 |
| 通信制高校 | 適用 | 単位制に応じた支給 |
| 高等専門学校 | 適用 | 1年生から3年生まで適用 |
| 専修学校高等課程 | 適用 | 一定の要件を満たす課程が対象 |
高校段階では主に給付型の支援が中心となっており、経済的理由で進学を諦めることがないよう配慮されています。
多くの制度は入学時または年度初めに申請します。在学中も毎年継続の手続きが必要な場合があるため、学校からの案内を注意深く確認してください。
高等学校等就学支援金制度は、国が実施する授業料支援制度です。2010年に創設され、2014年の制度改正後、現在は所得制限を設けた上で支援金が支給されています。
| 学校種別 | 詳細 |
| 国公私立高等学校 | 全日制、定時制、通信制 |
| 中等教育学校 | 後期課程 |
| 特別支援学校 | 高等部 |
| 高等専門学校 | 第1学年から第3学年まで |
| 専修学校 | 高等課程 |
| 各種学校 | 国に指定された外国人学校など |
日本国内に住所を有していることが前提です。ただし、以下の場合は対象外となります。
2020年4月から、判定基準が変更されました。保護者等の課税標準額と市町村民税の調整控除額をもとに算出される「判定基準額」で支給の可否が決まります。
判定基準額 = 課税標準額 × 6% ー 市町村民税の調整控除額
この判定基準額が304,200円未満の世帯が支援金の対象です。なお、154,500円未満の世帯は、私立高校の場合に加算支給を受けられます。
就学支援金は、生徒が直接受け取るわけではなく、国から学校設置者に支払われる仕組みです。学校が授業料に充当するため、生徒は差額のみを納付します。
就学支援金の支給期間には上限が設けられています。全日制高校では36月、定時制・通信制高校では48月が上限です。
| 課程 | 月額支給額 | 年額支給額 |
| 全日制 | 9,900円 | 118,800円 |
| 定時制 | 2,700円 | 32,400円 |
| 世帯年収の目安 | 月額支給額 | 年額支給額 |
| 約590万円以上 | 9,900円 | 118,800円 |
| 約590万円未満 | 33,000円 | 396,000円 |
就学支援金は、最長36か月間支給されます。支給方法については、生徒に直接支給されず、学校が代理受領する仕組みです。
通信制高校では、単位制による就学支援金の支給方式が採用されています。授業料が単位ごとに設定されているため、履修する単位数に応じて支援金が支給される仕組みです。
通信制高校の授業料は1単位あたりの単価で設定されており、就学支援金は1単位あたり最大4,812円が支給されます。年間の支給上限は74単位分までです。
| 世帯年収の目安 | 1単位あたりの支給額 | 年間上限単位数 |
| 約590万円未満 | 最大12,030円 | 74単位 |
| 約590万円以上約910万円未満 | 4,812円 | 74単位 |
通信制高校では、単位取得のためにスクーリング(面接指導)が必要です。面接指導料やスクーリング費用も就学支援金の対象となる場合がありますが、学校によって費用設定が異なるため確認が必要です。
通信制高校の就学支援金は、入学時や年度初めに履修登録後、学校を通じて申請します。支給決定後は、授業料から就学支援金が差し引かれた額を納入します。
「結局、自分はいくら払えばいいのか」という疑問に応えるため、代表的なケースで試算しました。ここでは私立通信制高校の授業料を「1単位あたり10,000円」と仮定して計算しています。
| 世帯年収の目安 | 1単位授業料 | 支援金(1単位) | 自己負担(1単位) | 年間25単位の自己負担 |
| 約590万円未満 | 10,000円 | 10,000円(上限内) | 0円 | 0円(実質無償) |
| 約590万円以上〜910万円未満 | 10,000円 | 4,812円 | 5,188円 | 129,700円 |
| 約910万円以上 | 10,000円 | 0円 | 10,000円 | 250,000円 |
※この試算はあくまで目安です。授業料が1単位12,030円を超える学校では、年収590万円未満の世帯でも差額分が自己負担となります。また、施設費や教材費、スクーリング費用などは別途必要になるケースが多いため、詳細は必ず志望校の募集要項で確認してください。
| 世帯区分 | 通学形態 | 年額(国公立) | 年額(私立) |
| 生活保護受給世帯 | 全日制・定時制 | 32,300円 | 52,600円 |
| 非課税世帯(第1子) | 全日制・定時制 | 110,100円 | 134,600円 |
| 非課税世帯(第2子以降) | 全日制・定時制 | 143,700円 | 152,000円 |
| 非課税世帯 | 通信制 | 50,100円 | 50,100円 |
毎年7月頃に学校から案内があるため、指定された期限内に必要書類を提出してください。
「就学支援金」と「奨学給付金」は名前が似ていますが、全く別の制度です。最も大きな違いは、支援の対象が「授業料」なのか「それ以外の教育費」なのかという点にあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 比較項目 | 高等学校等就学支援金 | 高等学校等奨学給付金 |
| 目的 | 授業料の負担軽減 | 授業料以外の教育費の補助 |
| 主な対象費用 | 授業料のみ | 教材費・通学費・修学旅行費など |
| 所得要件 | 世帯年収約910万円未満 | 住民税非課税世帯・生活保護世帯 |
| 支給先 | 国→学校(授業料と相殺) | 保護者の口座に直接振込 |
| 申請先 | 学校を通じて申請 | 学校または居住都道府県の窓口 |
| 申請時期 | 入学時(4月)、更新は毎年7月 | 毎年7月頃(新入生は4〜6月) |
| 2制度の併用 | ― | 就学支援金との併用可能 |
この2つの制度は、要件を満たしていれば同時に利用できます。ただし、申請窓口や必要書類がそれぞれ異なるため、個別に手続きを行わなければなりません。特に対象となる世帯の方は、申請漏れがないようスケジュールを確認しておきましょう。
松陰高等学校町田校では、体験イベントや学校見学を開催しています。
記事に関するお問い合わせは以下までご連絡ください。
Tel : 042-816-3061(平日9:00-18:00)
| 都道府県 | 制度名 | 対象 | 主な特徴 |
| 東京都 | 私立高等学校等授業料軽減助成金 | 私立高校生 | 世帯年収約910万円未満の世帯に上乗せ支援 |
| 大阪府 | 私立高等学校等授業料支援補助金 | 私立高校生 | 世帯年収約590万円未満は実質無償化 |
| 神奈川県 | 私立高等学校等生徒学費補助金 | 私立高校生 | 国の支援金に上乗せして補助 |
| 埼玉県 | 私立高等学校等父母負担軽減事業補助金 | 私立高校生 | 年収約720万円未満まで段階的に補助 |
都道府県独自の支援制度は、国の制度と異なる特徴を持ちます。所得制限の基準は都道府県ごとに異なり、国の制度より対象範囲が広いケースもあります。
申請手続きや必要書類が制度ごとに異なるため、それぞれの締切日を確認して遅れないようにしましょう。
都道府県独自の支援制度の詳細は、各都道府県の教育委員会のウェブサイトで公開されています。
2020年4月以降、「市町村民税の課税標準額×6%−市町村民税の調整控除額」で算出される金額が30万4,200円未満の世帯が支援金の対象です。
| 世帯年収の目安 | 判定基準額 | 支給額(全日制・定時制) | 支給額(通信制) |
| 約590万円未満 | 154,500円未満 | 月額9,900円の2.5倍 | 1単位あたり12,030円 |
| 約590万円以上〜約910万円未満 | 154,500円以上304,200円未満 | 月額9,900円(年額118,800円) | 1単位あたり4,812円 |
| 約910万円以上 | 304,200円以上 | 支給対象外 | 支給対象外 |
同じ世帯年収でも、世帯構成によって判定基準額は変動します。扶養する子どもの人数や配偶者の有無などによって、課税標準額や調整控除額が異なるためです。
世帯年収が基準を超えて支援金の対象外となっても、都道府県独自の支援制度や学校独自の奨学金制度を利用できる可能性があります。また、家計が急変した場合には、年度途中からでも申請できる仕組みが用意されています。
新入学生の場合:入学手続きの際に学校から申請書類が配布されるので、必要書類を揃えて学校が指定する期限までに提出してください。
在学生の場合:毎年7月頃に意向確認が行われ、継続を希望する場合は必要書類を再度提出します。
| 書類名 | 内容 |
| 受給資格認定申請書 | 学校から配布される専用の申請書 |
| マイナンバーカードの写し | 保護者全員分のマイナンバーが確認できる書類 |
| 課税証明書 | マイナンバー提出ができない場合に必要 |
| 収入状況届出書 | 在学中の継続申請時に必要 |
| 書類名 | 内容 |
| 奨学給付金申請書 | 都道府県指定の申請書 |
| 生活保護受給証明書 | 生活保護世帯の場合に必要 |
| 住民税非課税証明書 | 非課税世帯であることを証明する書類 |
| 在学証明書 | 学校が発行する在籍を証明する書類 |
| 振込口座申出書 | 給付金の振込先を指定する書類 |
提出書類に不備があると審査が遅れるため、記入漏れや添付書類の不足がないか確認してから提出しましょう。
一部の都道府県では、就学支援金の申請手続きをオンラインで行えるシステムが導入されています。学校から配布されるIDとパスワードでシステムにログインし、画面の指示に従って必要事項を入力してください。
申請後、都道府県による審査が行われ、認定されると学校に通知されます。審査には通常1〜2か月程度かかります。4月に申請した場合、認定が6月以降になることもありますが、支給は4月に遡って適用されます。
現在、高校の就学支援金制度は大きな転換期を迎えています。2026年度にかけて制度が段階的に拡充されており、通信制高校を検討しているご家庭にとっても、経済的な負担はこれまで以上に軽くなる見通しです。
2025年度は、国の臨時措置として「高校生等臨時支援金」が実施されました。これにより、これまでは所得制限で対象外だった年収910万円以上の世帯も含め、実質的にすべての家庭で授業料相当額の支援が受けられるようになっています。通信制高校に通う生徒も対象であり、多くのご家庭で負担軽減を実感できた年度となりました。
2026年度から制度の見直しが検討されています。現行の支給上限(年額39万6,000円)を、全国平均の授業料水準である「50万円前後」まで引き上げ、所得制限も原則として撤廃する方向で調整が進んでいます。
※詳細な運用ルールについては、文部科学省の発表や在籍予定の学校からの最新情報を必ずご確認ください。
私立通信制高校で年間25〜30単位を履修した場合、授業料は25〜45万円程度が一般的です。2026年度の拡充が実現すれば、これまで一部の自己負担が発生していた世帯でも、授業料のほぼ全額が支援金でカバーされる可能性が高まります。
ただし、支援金の対象はあくまで「授業料」です。施設費や教材費、スクーリングに伴う費用などは引き続き自己負担となるため、学校選びの際はトータルコストで判断するようにしてください。
制度の内容を理解したら、次は検討している学校の具体的な条件を確認しましょう。入学後に「思っていたより負担が重い」と後悔しないために、以下のポイントを最終チェックしてください。
就学支援金で授業料が実質0円になっても、以下の費用は自己負担として残ります。これらを合計した「年間の総支払額」で比較するのが失敗しないコツです。
支援金は申請してすぐに適用されるわけではありません。事務手続き上の注意点を確認しておきましょう。
2026年度からの所得制限撤廃や支援額の引き上げに伴い、学校側が学費設定を変更したり、独自の奨学金を新設したりする可能性があります。
高校の奨学金や支援金制度を正しく活用すれば、通信制高校での教育費負担を大幅に軽くできます。最後に、これまでの重要ポイントを振り返りましょう。
支援金制度は、自ら申請しなければ受け取ることができません。「うちは対象かな?」と迷ったら、まずは検討している学校の相談窓口へ問い合わせてみてください。学費の不安を解消して、自分らしい高校生活をスタートさせましょう。
※本記事は2026年1月時点の情報をもとに、一般的な情報提供を目的として作成しています。制度や学費などの内容については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の情報については各学校・公式機関にお問い合わせください。
オープンスクールへの参加や、学校案内書の請求はフォームからお申し込みください。
また、学校についてのご相談などはLINEからお問い合わせください。
担当スタッフより迅速にご返答させていただきます。
記事に関するお問い合わせは以下までご連絡ください。
Tel : 042-816-3061(平日9:00-18:00)
通信制高校卒業後の就職実績|成功する進路選択と準備のポイン... 通信制高校卒業後の就職実績|成功する進路選択と準備のポイント
2026.01.19
通信制高校の選び方|6つの比較ポイントを徹底解説 通信制高校の選び方|6つの比較ポイントを徹底解説
2026.01.19
通信制高校入学Q&A|手続きと条件を完全解説 通信制高校入学Q&A|手続きと条件を完全解説
2026.01.19
通信制高校とは?仕組みや全日制との違い、卒業要件まで完全解... 通信制高校とは?仕組みや全日制との違い、卒業要件まで完全解説
2026.03.09
不登校からの高校受験完全ガイド|志望校選びと内申点対策のす... 不登校からの高校受験完全ガイド|志望校選びと内申点対策のすべて
2026.02.27
音域チェック完全ガイド|男性・女性の音域一覧と広げる方法【... 音域チェック完全ガイド|男性・女性の音域一覧と広げる方法【どこからすご...
2025.07.31
滑舌を良くする方法|すぐできるトレーニングと早口言葉で劇的... 滑舌を良くする方法|すぐできるトレーニングと早口言葉で劇的改善【子供か...
2025.07.28
絵が上手くなる方法15選!初心者から中学生まで簡単にできる... 絵が上手くなる方法15選!初心者から中学生まで簡単にできる練習法とアプ...
2025.07.31
インフルエンサーとは?仕事内容と収入をわかりやすく解説|日... インフルエンサーとは?仕事内容と収入をわかりやすく解説|日本人有名人の...
2025.07.28
裏声とは?出し方がわからない男性・女性・中学生必見|簡単に... 裏声とは?出し方がわからない男性・女性・中学生必見|簡単にできるコツと...
2025.07.31