公開日:2026.01.12 / 最終更新日:2026.03.09 通信制高校について

通信制高校を選ぶ前に知っておきたい|高校中退とその後の選択肢

高校を中退しようか悩んでいる、あるいはすでに中退してしまったけれど「この先どうすればいいんだろう?」と不安を感じていませんか。
実は、高校を中退する人は年間4万人以上もいます。中退すると進学や就職の選択肢が一時的に狭くなることはありますが、その後に学び直す方法はいくつもあります。通信制高校への転入・編入や高卒認定試験などを活用して、高卒資格や進学の道を取り戻している人も多くいます。この記事では、高校中退の影響と、通信制高校への編入や高卒認定試験など、中退後に選べる道について解説していきます。

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目次

中退を決める前に——「転入」という見落とされがちな選択肢

「もう学校を辞めたい」と思ったとき、多くの人が「中退して別の学校に入り直す(編入)」か「このまま続ける」の2択で悩みます。しかし実は、もう一つ重要な選択肢があります。それが「転入」です。転入と編入の違いを知らずに中退してしまうと、単位や卒業時期で大きな損をする可能性があります。

転入と編入はどう違う?1分でわかる早見表

転入と編入は似ているようで、大きく異なります。以下の表で違いを確認してください。

項目 転入(在籍中に移る) 編入(中退後に入り直す)
学籍の状態 在籍したまま 一度中退する
単位の引き継ぎ 引き継ぎやすい 引き継げるが手続きが必要
卒業時期 遅れにくい 空白期間分遅れる可能性あり
ブランク なし あり
入学のタイミング 随時(学校による) 4月・10月が多い

 

在籍したまま通信制へ移れる「転入」のほうが単位・卒業時期で有利な理由

転入とは、現在の高校に在籍したまま通信制高校へ移ることです。中退しないため「学籍の空白期間」が生まれず、すでに取得した単位もスムーズに引き継げます。

一方、編入は一度中退してから入り直すため、空白期間があった分だけ卒業時期が遅れるリスクがあります。「どうせ辞めるなら一緒」と思いがちですが、数ヶ月の違いが卒業時期を半年〜1年変えることもあります。今の学校を辞めたいと思ったら、まず退学届を出す前に通信制高校に相談してみましょう。

「とりあえず休学」という選択肢も知っておこう

「今すぐ決断できない」「少し立ち止まって考えたい」という場合は、休学という選択肢もあります。休学中は学籍が残るため、復学も転入もどちらも選べます。衝動的に中退するよりも、一度休学して状況を整理してから判断する方が、後悔のない決断につながることも多いです。担任や学校のカウンセラーに相談してみてください。

高校中退の現状と影響

年間約4万人以上が中退している

実は、高校を中退する人は年間約4万人以上もいます。高校進学率が98.8%の今でも、さまざまな理由で高校を辞める人が一定数いるのです。

中退の理由はさまざまで、自分の夢ややりたいことのために自分から辞める人もいれば、いじめられた、学校とうまくいかなくなった、家庭の事情など、やむを得ない理由で辞める人もいます。また、勉強についていけない、体調が悪い、経済的な問題などで中退を選ぶケースも少なくありません。

「今すぐ辞めたい」と思っている人も、「辞めるべきか、このまま通うべきか」と悩んでいる人も、まずは中退後にどんな道があるのかを知っておくことが大切です。

高校中退のデメリット①進学・資格取得への影響

高校を中退すると、学歴は「中卒」になります。大学や専門学校に入るには「高校卒業以上」が条件なので、中退後に「やっぱり進学したい」と思っても、まず高卒資格か高卒認定資格を取る必要があります。

資格についても同じです。ほとんどの資格は学歴に関係なく受験できますが、看護師や保育士のように専門学校に行く必要がある資格は、入学条件として高卒資格が求められます。

将来「やっぱり大学に行きたい」「資格を取りたい」と思った時に、中卒という学歴が壁になることは覚えておいてください。

高校中退のデメリット②就職・収入への影響

今は高校進学率が98.8%の時代です。そのため、中卒だと応募すらできない仕事が多いのが現実です。

中卒の正社員雇用率は約3割程度で、高校中退者の多くは日雇いの仕事や短期アルバイトなど、安定しない仕事に就くことが多く、収入が少なくて一人暮らしができない、将来家族を持てないといった問題にもつながります。

データを見ると、中卒と高卒では生涯で稼げる金額にも大きな差が出ます。安定した収入を得るには、やはり高卒資格が重要な要素です。

高校中退のデメリット③人間関係への影響

高校を辞めるということは、毎日会っていた友人や先生、先輩後輩と会わなくなるということです。

もちろん、自分から連絡すれば友人関係は続けられます。しかし、自分と全く違う生活を送る友人と話すのがつらくなって、だんだん疎遠になってしまう人が多いのも事実です。

特に、友人が受験の話や就職活動の話をしている時に、自分だけ違う状況にいると孤独を感じることもあるでしょう。人間関係の変化は、中退後の精神的な負担にもつながります。

高校中退のデメリット④社会性への影響

高校がなくなって失われるものとして忘れられがちなのが、多くの人と関わる機会です。他の人がいるからこそ、自分のことを考えたり、行動を振り返ったりできます。こうした経験から社会性が身につきます。

高校を辞めて人と接する機会が減ると、知らないうちに人と関わる力が落ちてしまう可能性があります。社会に出てから必要になるコミュニケーション能力や、周囲と協力する力は、日々の学校生活の中で自然と身につくものです。

高校中退のデメリット⑤情報獲得への影響

今はスマートフォンがあればさまざまな情報が見られます。しかし、インターネットの情報だけでは、自分が普段見ている情報に似たものばかりになりがちです。

学校では、先生が一人ひとりの状況を見て教えてくれる情報や、地域の活動、高校生ならではのイベントなどに出会えます。進路の情報、奨学金の話、就職支援など、学校を通じて得られる情報は意外と多いのです。

それでも、高校中退から立ち直った人はたくさんいる

ここまでデメリットを中心に紹介しましたが、高校を中退したからといって人生が終わるわけではありません。実際に、高校を中退した後に通信制高校で高卒資格を取得し、大学進学や正社員就職を果たした人は数多くいます。

大切なのは「中退した事実」よりも「その後にどう動いたか」です。早めに情報を集めて行動に移した人ほど、スムーズに次のステップへ進んでいます。この記事を読んでいるあなたもすでに前を向いている一人です。

高校中退後の進路選択肢

ここまで中退のデメリットを紹介してきましたが、中退したからといって人生が終わるわけではありません。ここからは、中退後に選べる6つの道について詳しく見ていきましょう。

就職する

高校中退の場合、履歴書に書ける学歴は「中卒」ですが、就職できないわけではありません。知識や経験がなくても、若い人の体力や考え方を評価して採用してくれる企業もあります。

ただし、周りの友人がまだ学校に通って部活動や修学旅行を楽しんでいる中で、毎日働くのは想像以上に大変です。調査によると、中卒での就職者は高卒や大卒と比べて一番早く辞める人が多いので、就職するなら覚悟が必要です。

就職を選ぶなら、将来のキャリアも考えておきましょう。最初は簡単な仕事からでも、技術や経験を積めば、将来的に責任ある仕事を任されるようになる可能性もあります。

起業する

昔と違って、今は起業したりフリーランスで働く人も多くいます。起業なら誰かに雇ってもらう必要もないので、学歴も関係ありません。

しかし、起業するには、アイデアだけでなくそれをお金に変える力、周囲に助けてもらう力、経理や契約書を作成するビジネスの知識も必要になります。技術力があれば少しずつ仕事を取っていけますが、まずは技術を身につける必要があります。

最近は、プログラミングやWebデザイン、動画編集のスキルを身につけて、フリーランスで活動する若い人も増えています。オンラインで学べる環境も整っているので、自分で学ぶ意欲があれば、起業やフリーランスも現実的な選択肢になるでしょう。

高卒認定試験に合格して進学する

高校を卒業しなくても、「高卒認定資格」を取れば、大学や専門学校に進学できます。

「高卒認定資格」は、高校を卒業した人と同じくらいの学力があると国が認める資格です。学歴は「中卒」のままですが、大学や短大、専門学校を受験できるようになりますし、さまざまな国家試験も受けられます。

受験資格も厳しくなく、試験を受ける年度内に「満16歳以上」になる人で、高校卒業資格を持っていない人なら受験できます。高卒認定試験は比較的短期間で取得できるので、早く進学したい人には良い選択肢です。

別の高校へ編入して高卒資格を取る

学校を辞めて、また別の学校に入ることを「編入」と言います。

全日制の場合、2年生を修了してから辞めた人は3年生から編入できますが、2年生の途中で辞めた場合は、もう一度2年生からやり直す必要があります。

しかし通信制高校は、必要な単位を取得すれば卒業できます。辞める前に取得した単位も引き継げるので、編入する時期と取得済みの単位次第では、元の同級生と同じタイミングで卒業することもできます。

編入するには試験を受ける必要がありますが、全日制は3月、通信制高校は3月と9月頃に試験があることが多いです。学校によっては年中受け付けているところもあるので、資料や体験入学で確認してみましょう。

通信制高校への編入は、高卒認定と異なり、卒業すれば正式な「高卒」の学歴が得られる点が大きなメリットです。就職の時も高卒として扱われるので、将来の選択肢が広がります。

高等課程のある専門学校に進学する

専門学校といえば高校卒業後に進学するイメージですが、実は「高等課程」を持っている専門学校もあります。

そこでは、高校の勉強をしながら専門技術も学べるので、卒業する時には高卒資格と専門技術の知識の両方が手に入ります。分野によってはそのまま資格も取得できることもあります。

ただし、毎日登校するカリキュラムなので、学校に行く習慣がなくなっている人や、不登校だった人は注意が必要です。体験入学などに参加して、自分に合った環境か確認するのがおすすめです。

海外へ留学する

日本の高校が合わないと感じる人には、海外留学という選択肢もあります。

海外留学では語学だけでなく、日本にいては感じられない文化の違いや考え方に触れることができます。その後日本の大学に進学したい場合も、留学期間によっては帰国子女枠で入学できたり、高卒認定試験に合格すれば入学できます。

ただし、海外留学には費用がかかるので、経済的な計画をしっかり立てる必要があります。また、言葉や文化の壁を乗り越える覚悟も必要です。

6つの選択肢を比較——あなたに向いているのはどれ?

6つの選択肢をまとめて比較します。自分の状況や目標に照らし合わせて、最適な道を検討してみてください。

選択肢 学歴 費用 向いている人 注意点
就職 中卒 不要 早く自立したい人 求人・収入が限られる
起業・フリーランス 不問 スキル習得費用 特定スキルがある人 収入が不安定になりやすい
高卒認定試験 中卒のまま 低め 大学進学を目指す人 就職では中卒扱いが多い
通信制高校へ編入 高卒 中程度 高卒資格+自分のペースで学びたい人 自己管理が必要
専門学校(高等課程) 高卒+専門技術 高め 早期に専門職を目指す人 毎日登校が必要
海外留学 状況による 高め 海外志向・語学に興味がある人 費用・語学の壁あり

 

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通信制高校への編入という選択

高校中退後の選択肢の中でも、特に注目されているのが通信制高校への編入です。ここでは、通信制高校への編入について詳しく解説していきます。

通信制高校編入のメリット

通信制高校への編入には、以下のようなメリットがあります。

  • 留年がない|単位制のため必要な単位を修得すれば卒業できます。「2年生をもう一度やり直す」という留年がありません。
  • 単位を引き継げる|辞める前に取得した単位をそのまま引き継げます。
  • 自分のペースで学べる|登校頻度を選べるので、アルバイトや仕事と両立しながら学習できます。
  • 同級生と同じタイミングで卒業できる可能性|取得済みの単位と編入時期次第では、元の同級生と同じ卒業時期を目指せます。
  • サポート体制が充実|カウンセラーが常駐している学校も多く、メンタル面でもサポートしてもらえます。

 

通信制高校編入のデメリット・注意点も知っておこう

メリットだけでなく、デメリットや注意点も把握したうえで判断しましょう。

  • 自己管理が必要|授業が自宅学習中心のため、自分でスケジュールを立てて勉強を進める意欲と習慣が求められます。レポートや課題を溜めてしまうと、卒業が遅れる原因になります。
  • 登校機会が少ない分、友人が作りにくいと感じる場合も|スクーリング(登校日)の人数が少ない学校では、友人関係を築く機会が限られることがあります。サポートが充実した学校を選ぶことが大切です。
  • 学校によってサポート体制の差が大きい|通信制高校は学校ごとに特色が大きく異なります。費用・登校頻度・進路指導の内容などを必ず事前に比較検討しましょう。
  • 卒業時期がずれる場合もある|編入のタイミングや取得単位数によっては、同級生と同じ3月卒業にならないケースもあります。入学前に卒業の見通しを学校に確認することをおすすめします。

 

単位引き継ぎの仕組み

通信制高校に編入する時は、前の学校で取得した単位を引き継ぐことができます。

【単位引き継ぎの流れ】

  • 前の学校から成績証明書を取り寄せる
  • 編入先の通信制高校に成績証明書を提出
  • 学校が単位を認定
  • 残りの必要単位数が確定

 

基本的に、前の学校で取得した単位はすべて引き継ぐことができます。ただし、学校によって認定基準が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。

中退時期 取得済み単位(目安) 卒業までに必要な単位
1年生途中 0〜20単位 54〜74単位
1年生修了 25〜30単位 44〜49単位
2年生途中 30〜50単位 24〜44単位
2年生修了 50〜60単位 14〜24単位

 

単位の引き継ぎは、編入を考える上で非常に重要です。中退前に少しでも多くの単位を取得しておけば、編入後の負担を軽減できます。

編入試験の時期と流れ

通信制高校の編入試験は、全日制高校と比べて柔軟に対応している学校が多くあります。

【編入試験の時期】

  • 3月:年度末の編入(最も一般的)
  • 9月:後期編入
  • 随時:学校によっては年間を通じて受付

 

【編入試験の内容】通信制高校の編入試験は、全日制と比べて難易度が低い傾向にあります。書類選考・面接・作文(小論文)・簡単な学力試験(学校によって)が一般的です。

面接では、「なぜ通信制高校を選んだのか」「卒業後の進路はどう考えているか」などが聞かれることが多いです。正直に自分の状況や考えを伝えることが大切です。

同級生と同じタイミングで卒業できる可能性

通信制高校への編入の大きなメリットの一つが、取得済みの単位次第で元の同級生と同じタイミングで卒業できる可能性があることです。

  • ケース1:1年生の3月に中退(25単位取得済み)→ 2年生の4月に編入し、2年間で残り49単位を取得すれば、元の同級生と同じ3月に卒業できます。
  • ケース2:2年生の10月に中退(40単位取得済み)→ 2年生の後期に編入し、1年半で残り34単位を取得すれば、元の同級生と同じ3月に卒業できます。
  • ケース3:2年生の3月に修了(55単位取得済み)→ 3年生の4月に編入し、1年間で残り19単位を取得すれば、元の同級生と同じ3月に卒業できます。

 

ただし、在籍期間の要件(合計3年以上)を満たす必要があるので、編入時期によっては卒業時期が遅れる場合もあります。詳細は各学校に確認することをおすすめします。

通信制高校を選ぶときの3つのチェックポイント

通信制高校は学校ごとに特色が大きく異なります。後悔しない学校選びのために、以下の3点を必ず確認しましょう。

  • ① サポート体制|不登校や中退経験者への個別サポートはあるか。カウンセラーは常駐しているか。先生との距離感は自分に合っているかを確認しましょう。
  • ② 登校頻度・学習スタイル|週1日〜週5日まで登校頻度を選べるか。自宅学習中心でも卒業できるカリキュラムか。自分の生活スタイルに合っているかが重要です。
  • ③ 卒業後の進路実績|大学進学や就職のサポートはあるか。指定校推薦枠はあるか。卒業後の進路を見据えた学校選びが、後のキャリアに大きく影響します。

 

高卒認定試験とは

高卒認定試験について、より詳しく解説します。高卒認定試験は、通信制高校への編入と並んで、中退後に高卒資格と同等の資格を得る方法として注目されています。

高卒認定資格と高卒資格の違い

多くの人が混同しがちですが、「高卒認定資格」と「高卒資格」は全く異なるものです。

項目 高卒認定資格 高卒資格
学歴 中卒のまま 高卒
大学受験 可能 可能
専門学校受験 可能 可能
就職時 中卒扱いが多い 高卒扱い
履歴書 高卒認定試験合格 ○○高校卒業

 

重要なポイント:高卒認定資格を取得しても、学歴は「中卒」のままです。大学や専門学校への進学は可能ですが、就職時には高卒として扱われないことが多いので注意が必要です。就職を考えている場合は、通信制高校に編入して正式な高卒資格を取得する方が有利です。

受験資格と試験内容

受験資格:試験を受ける年度内に満16歳以上になる人、高校卒業資格を持っていない人。

試験科目:高卒認定試験は、8〜9科目の試験に合格する必要があります。国語、数学、英語は必須科目で、地理歴史、公民、理科から選択して受験します。

試験時期:年2回実施(8月と11月)。合格した科目は次回以降も有効。一度合格した科目は次回以降の試験で受験する必要がありません。

合格基準:各科目100点満点中、概ね40点以上で合格。合格ラインは比較的低めに設定されているので、基礎をしっかり学習すれば合格は十分可能です。

活用方法

高卒認定資格は、以下のような場面で活用できます。

  • 大学・短大への進学|一般入試・総合型選抜・推薦入試でも利用できる場合があります。
  • 専門学校への進学|看護、美容、調理、ITなど、さまざまな分野の専門学校に進学できます。
  • 各種国家資格の受験|看護師、保育士、宅地建物取引士など、高卒以上が受験資格の資格試験に挑戦できます。
  • 公務員試験|高卒程度の公務員試験の受験資格として利用できます。

 

注意点:就職活動では、高卒認定資格があっても「中卒」として扱われることが多いので、進学を前提とした資格と考えましょう。

高校中退後の「お金」の話——学費・支援制度を知っておこう

「通信制高校に興味はあるけど、学費が心配…」という方は多いと思います。実は、国や自治体の支援制度を活用することで、思ったよりも負担を抑えられる場合があります。進路を決める前に、お金の面もしっかり確認しておきましょう。

通信制高校の学費の目安(公立・私立の違い)

通信制高校の学費は、公立か私立かによって大きく異なります。

種別 年間学費の目安 特徴
公立通信制高校 年間3〜5万円程度 費用は安いが、サポートが少なめ
私立通信制高校 年間20〜100万円程度 サポートや設備が充実している学校が多い

 

私立の場合は費用の幅が広く、登校頻度や選択するコースによっても変わります。資料請求や説明会で詳細を確認するようにしましょう。

就学支援金制度を使えば学費はどこまで下がる?

国が設けている「高等学校等就学支援金制度」を利用すると、世帯収入に応じて授業料の一部または全額が支給されます。通信制高校も対象となっています。

なお、2026年度から制度が大きく見直される予定です。 所得制限が撤廃され、すべての世帯が支援対象となる見込みで、私立通信制高校への支給上限額も、2025年度の29万7,000円から33万7,000円に引き上げられる予定となっています。

ただし、支援金の対象はあくまで「授業料」のみで、入学金・教材費・システム利用料などは対象外となる点に注意が必要です。制度の詳細や最新情報は、文部科学省や各学校の窓口でご確認ください。

奨学金・自治体の支援制度も活用しよう

就学支援金以外にも、さまざまな支援制度があります。

  • 日本学生支援機構(JASSO)の奨学金|高校生向けの給付型・貸与型奨学金が利用できます。家庭の経済状況によっては返還不要の給付型奨学金を受け取れる場合があります。
  • 自治体の独自支援|都道府県や市区町村によっては、独自の授業料補助や学習支援制度を設けているところもあります。お住まいの地域の制度を調べてみましょう。
  • 学校独自の減免制度|通信制高校によっては、独自の授業料減免制度や分割払い対応を行っている学校もあります。入学前に確認することをおすすめします。

お金の問題は一人で抱え込まず、学校の担当者や市区町村の窓口にも気軽に相談してみてください。

まとめ|高校中退からでも未来は開ける

高校中退は「人生の終わり」ではなく、自分に合った道を選び直す再出発のタイミングです。後悔しないために、以下の3点を押さえておきましょう。

  • 「高卒資格」は持っておくのが安心 中退後の進路で迷ったら、通信制高校への「転入・編入」が最も現実的です。前の学校の単位を引き継げるため、最短で「高卒」の学歴を取得でき、就職や進学の際も不利になりません。高卒認定試験は便利ですが、学歴が「中卒」のままになる点には注意が必要です。
  • 焦って「退学届」を出さない 勢いで辞めてしまう前に、まずは「休学」や「転校(転入)」ができないか検討してください。在籍したまま次の学校を探すことで、卒業時期を遅らせずに済む場合があります。
  • 一人で抱え込まず、まずは情報収集から 「中卒で働くのは厳しい?」「学費はどれくらい?」といった不安は、学校の資料請求や個別相談で解消できます。公立なら年数万円、私立でも就学支援金を使えば負担は大幅に減らせます。

中退という決断を前向きなものにするためには、次に進む場所を決めておくことが大切です。今の環境が全てだと思わず、自分のペースで学べる新しい場所をじっくり探してみてください。

 

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

 

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