
通信制高校の入学条件の基本、新入学と転入・編入の違い、募集時期や必要書類、入学試験の内容、単位の引き継ぎ方法、自分に合った学校の選び方まで見ていきましょう。
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通信制高校に入学するための基本的な条件は、全日制高校や定時制高校と大きく変わりません。中学校を卒業した方、または卒業見込みの方であれば入学資格を満たしています。年齢制限は基本的になく、10代から50代以上まで幅広い年代の方が学んでいます。
通信制高校への入学資格は学校教育法に基づいて定められています。以下の条件のいずれかに該当する方が入学できます。
| 対象者 | 入学資格の詳細 |
| 新入学 | 中学校を卒業した方、または卒業見込みの方 |
| 転入学 | 現在、他の高校に在籍している方 |
| 編入学 | 高校を中途退学した方 |
通信制高校には年齢の上限が設けられていないため、社会人や主婦の方、シニア世代の方でも入学が可能です。また、入学時の学力テストで不合格になることはほとんどなく、学力に不安がある方でも安心して入学できる仕組みになっています。
多くの通信制高校では、入学試験として簡単な作文や面接を実施していますが、これは学力を測るためではなく、生徒の状況や学習意欲を確認するためのものです。
通信制高校には公立と私立があり、それぞれ入学条件に若干の違いがあります。
| 種別 | 入学条件の特徴 |
| 公立通信制高校 | 都道府県内に住所がある方が対象。学費が安い。募集人数に制限がある場合も。 |
| 私立通信制高校 | 広域通信制の場合、複数の都道府県から入学可能。サポート体制が充実。 |
公立通信制高校は居住地の制限があることが多く、基本的にその都道府県に住んでいる方が対象となります。一方、私立の広域通信制高校は、複数の都道府県や全国から生徒を募集しているため、居住地による制限が少ないのが特徴です。
通信制高校への新入学を検討している方にとって、募集要項や入学時期の情報は非常に重要です。ここでは、中学校を卒業予定または卒業済みの方が新たに通信制高校へ入学する場合の基本的な情報を整理して解説します。
新入学の場合、入学資格は以下のいずれかに該当する方が対象となります。
年齢制限は基本的になく、中学卒業資格があれば何歳からでも入学することが可能です。社会人として働いている方や、一度高校を中退した後に改めてチャレンジしたい方も新入学として受け入れられます。
通信制高校の新入学は、全日制高校とは異なり、年2回または随時募集を行っている学校が多いのが特徴です。
| 入学時期 | 出願期間の目安 | 特徴 |
| 4月入学 | 前年12月〜3月 | 最も一般的な入学時期。中学卒業後すぐに入学できる |
| 10月入学 | 7月〜9月 | 後期からのスタート。年度途中からでも学習を始められる |
| 随時入学 | 学校により異なる | 一部の学校では毎月または複数回の入学機会を設定 |
学校によって募集時期や定員が異なるため、希望する学校の公式サイトや資料で最新の募集要項を確認することが大切です。
新入学の出願時には、一般的に以下の書類が必要となります。
学校によっては健康診断書や住民票の提出を求められる場合もあります。出願書類は余裕を持って準備し、締切日には十分注意しましょう。
新入学の場合は、高校1年生として0単位からスタートします。卒業までに必要な74単位以上を3年間以上かけて修得していく形です。
通信制高校では学習ペースを自分で調整できるため、意欲があれば3年間で卒業することも、じっくり時間をかけて学ぶことも可能です。
通信制高校への入学を検討する際、「転入」と「編入」という言葉を目にします。どちらも高校を途中から変わることを指しますが、現在の在籍状況によって呼び方が異なります。
| 区分 | 定義 | 対象者 | 手続き時期 |
| 転入 | 高校に在籍中のまま別の高校へ移ること | 現在高校に在籍している生徒 | 随時受付が一般的 |
| 編入 | 高校を退学した後に別の高校へ入学すること | 高校を中退した方 | 学校により異なる |
転入は「学校間の移動」であり、編入は「一度退学してからの再入学」という点が最も大きな違いです。
転入は在籍期間が途切れないため、空白期間が生じません。現在の高校に在籍したまま手続きを進められるので、卒業時期への影響も少なくて済みます。
注意点は、現在在籍している高校からの書類が必要になること。在籍校との連絡や書類準備を早めに進めましょう。
編入は、すでに高校を退学している方が対象です。中退後に時間が経っていても入学できるため、学び直したい方にチャンスがあります。
ただし、退学から入学までの期間は在籍期間にカウントされません。卒業までに必要な在籍期間を改めて計算する必要があります。
前の高校で取得した単位はどちらも引き継げますが、在籍期間の計算方法が異なります。
| 項目 | 転入 | 編入 |
| 取得単位 | 引き継ぎ可能 | 引き継ぎ可能 |
| 在籍期間 | 継続してカウント | 退学後の期間は除外 |
| 卒業時期への影響 | 影響が少ない | 遅れる可能性あり |
転入は在籍期間が連続するため、予定通りの時期に卒業できる可能性が高くなります。編入の場合、退学していた期間の分、卒業時期が後ろにずれることがあります。
いずれの場合も、通信制高校は柔軟に対応しているので、まずは希望する学校に相談してみましょう。
通信制高校へ転入・編入する際、前の高校で取得した単位を引き継ぐことができます。単位を取得していれば、3年間で高校卒業を目指すことが可能になります。単位の引き継ぎに関する具体的な方法と注意点を見ていきましょう。
前の高校で修得した単位は、文部科学省の定める高等学校学習指導要領に基づいて認定された単位であれば引き継ぐことができます。全日制高校、定時制高校、他の通信制高校のいずれで取得した単位も対象です。
ただし単位として認められるのは成績が確定している科目のみです。履修中の科目や単位認定されていない科目は引き継ぎの対象外となるため注意が必要です。
単位の引き継ぎを行うには、前の高校から以下の書類を取り寄せる必要があります。
| 書類名 | 内容 |
| 成績証明書 | 取得した科目名、単位数、成績が記載された公式書類 |
| 単位修得証明書 | 修得単位の詳細を証明する書類 |
| 在籍期間証明書 | 在籍していた期間を証明する書類 |
これらの書類は転入・編入先の通信制高校へ提出します。発行には時間がかかる場合があるため、余裕を持って準備しましょう。
単位だけでなく、前の高校での在籍期間も引き継ぐことができます。高校卒業には合計36ヶ月以上の在籍期間が必要ですが、前の高校での在籍期間を加算できるため、卒業時期の短縮につながります。
転入の場合は在籍期間が途切れることなく継続し、編入の場合も前の高校での在籍期間は有効としてカウントされます。
通信制高校では、卒業に必要な単位数は74単位以上と定められています。前の高校で取得した単位はすべて引き継ぐことができますが、卒業に必要な必履修科目については、引き継いだ単位だけでは満たせない場合もあります。
入学する通信制高校のカリキュラムと照らし合わせて、どの科目を新たに履修する必要があるかを確認しましょう。
単位引き継ぎの手続きは、以下の流れで進みます。
認定作業には一定の時間がかかるため、入学手続きの際に早めに書類を提出しましょう。各学校によって手続きの詳細は異なる場合があるため、入学前に確認しておくことをおすすめします。
通信制高校の入学試験は、全日制高校と比べて学力を厳しく問われることが少ないのが特徴です。多くの通信制高校では、学力試験よりも本人の入学意欲や学習への姿勢を重視しています。
一般的な入学試験の内容は以下の通りです。
| 試験科目 | 内容 | 実施状況 |
| 書類選考 | 願書、調査書などの提出書類による審査 | ほぼすべての学校で実施 |
| 面接 | 志望動機や学習意欲の確認 | 多くの学校で実施 |
| 作文・小論文 | テーマに沿った文章作成 | 一部の学校で実施 |
| 学力テスト | 国語・数学などの基礎学力確認 | 一部の学校で実施 |
学力試験を実施する通信制高校でも、その難易度は中学校の基礎レベルを確認する程度です。出題範囲は国語と数学が中心で、中学1年生から3年生までの基本的な内容が問われます。
学力試験の目的は合否を判定することよりも、入学後の学習サポートに必要な生徒の学力レベルを把握することにあります。点数が低くても不合格になることは少なく、むしろ個別のサポート体制を整えるための参考資料として活用されます。
通信制高校は、さまざまな事情で勉強から離れていた方や、学力に不安を抱える方も安心して入学できる環境を整えています。
多くの学校では以下のようなサポート体制があります。
通信制高校の面接試験では、学習意欲や卒業への意志、生活態度などが重視されます。学力の高さよりも、自分のペースで学習を続けられるか、困ったときに相談できるかといった点が確認されます。
面接で聞かれることが多い質問は以下の通りです。
面接では正直に自分の状況や思いを伝えることが大切です。飾らずに答えることで、学校側も適切なサポートを提供しやすくなります。
通信制高校では入学時の学力よりも、入学後にどのように学習を進めていけるかを重視しています。各校では充実した学習サポート体制を用意しています。
レポート作成の指導、スクーリング時の個別質問対応、オンラインでの学習相談など、生徒一人ひとりの理解度に合わせた支援が受けられます。学習の遅れを取り戻したい方や、自分のペースで確実に理解を深めたい方にとって、通信制高校は適した学習環境です。
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通信制高校は、全日制高校とは異なる柔軟な教育システムで、さまざまな事情を抱える生徒を幅広く受け入れています。年齢や学歴、生活環境にかかわらず、高校卒業資格の取得を目指せます。
アルバイトや正社員として働きながら高校卒業を目指す方にとって、通信制高校は理想的な選択肢です。登校日数が少なく自宅学習が中心のため、仕事と学業を両立しやすいでしょう。
多くの学校では、平日の日中だけでなく夕方や土曜日にスクーリングを設定しており、勤務時間に合わせた学習計画が立てられます。
中学校や前籍の高校で不登校を経験した生徒も、通信制高校なら新たなスタートを切れます。対面でのコミュニケーションが苦手な場合でも、オンライン授業やレポート提出を中心とした学習が可能です。
多くの学校は少人数制のサポート体制やカウンセラーの配置など、生徒一人ひとりに寄り添った支援を行っています。無理なく自分のペースで学習を進められるでしょう。
芸能活動、プロスポーツ、習い事などに専念しながら高校卒業を目指す方にも、通信制高校は適しています。練習や仕事のスケジュールに合わせて学習計画を組めるため、夢の実現と学業の両立が可能です。
芸能コースやスポーツコースを設置している学校もあり、専門的な活動を支援しながら高校卒業に必要な単位取得をサポートしています。
身体的な病気や障がい、精神的な疾患などにより毎日の通学が困難な方でも、通信制高校なら学習を続けられます。自宅での学習が中心となるため、体調に合わせて無理なく学べる点が大きなメリットです。
バリアフリー設備が整った学校や、特別支援教育の経験がある教員が在籍する学校もあり、個別のニーズに応じた学習環境が提供されています。
全日制高校や定時制高校を中退した方も、通信制高校で学び直せます。前の学校で取得した単位を引き継げるため、卒業までの期間を短縮できる可能性があります。
編入や転入という形で入学すれば、同年代の生徒と同じタイミングでの卒業を目指すことも可能です。年齢を気にせず、自分のペースで高校卒業資格の取得に挑戦できます。
かつて高校を卒業できなかった社会人や主婦の方も、通信制高校で学べます。年齢制限がないため、何歳からでも入学可能です。
家事や育児、仕事の合間に学習を進められる柔軟性があり、キャリアアップや資格取得のために高校卒業資格が必要な場合にも対応できます。通信制高校には幅広い年齢層の生徒が在籍しており、それぞれの目標に向かって学んでいます。
海外に居住している日本人の方でも、一部の通信制高校では入学を受け入れています。インターネットを活用したオンライン授業やレポート提出により、海外からでも学習を進められる学校があります。
ただし、スクーリングのために一時帰国が必要となる場合があるため、事前に学校へ確認しましょう。国際的な環境で生活しながら、日本の高校卒業資格を取得できる選択肢です。
通信制高校には募集できる地域に制限があり、自分の住んでいる地域から通える学校を選ぶ必要があります。募集区域の種類と広域通信制高校の特徴を理解して、自分に合った学校を選びましょう。
通信制高校の募集区域は、大きく分けて狭域通信制高校と広域通信制高校の2つに分類されます。それぞれの特徴を把握することが学校選びの第一歩です。
| 種類 | 募集区域 | 特徴 |
| 狭域通信制高校 | 1つの都道府県内のみ、または隣接する都道府県 | 公立の通信制高校に多く、学費が比較的安い |
| 広域通信制高校 | 3つ以上の都道府県 | 私立が中心で、全国から入学可能な学校も多い |
広域通信制高校は、全国から生徒を募集できる認可を受けた学校で、多くの私立通信制高校がこれに該当します。引っ越しの予定がある方や、遠方でも通いたい特定の学校がある方に適しています。
広域通信制高校では、学習センターやキャンパスが全国各地に設置されているケースが多く、スクーリング会場を選びやすい利点があります。また多様な学習コースやサポート体制が充実している学校が多く、自分の目的に合った教育を受けられる可能性が高まります。
広域通信制高校であっても、学校ごとに募集区域が定められています。募集要項で必ず募集対象地域を確認し、自分の住所が対象エリアに含まれているか確かめましょう。一部の学校では47都道府県全てから募集している場合もありますが、特定の地域のみを対象としている学校もあります。
公立の通信制高校は、基本的に都道府県が設置しているため、その都道府県内に住所がある方のみが入学対象です。一方、私立の通信制高校は広域通信制が多く、より広い範囲から生徒を受け入れています。学費の面では公立が安価ですが、私立は多様なサポートやコース選択が可能という特徴があります。
学校を選ぶ際は、まず自分の住所が募集区域に含まれているかを確認します。その上でスクーリング会場への通いやすさ、学習スタイル、サポート体制、学費などを総合的に比較検討しましょう。複数の学校の資料を取り寄せて募集要項を確認し、見学会や相談会に参加することで自分に最適な学校を見つけられます。
通信制高校への入学を決める前に、いくつかの重要なポイントを確認しておくことで、入学後のミスマッチを防ぎ、充実した高校生活を送れます。ここでは、入学前に必ずチェックしておきたい項目を整理して解説します。
通信制高校の学費は学校によって大きく異なります。入学金、授業料、教材費、スクーリング費用などの内訳を明確に把握しておくことが重要です。公立通信制高校は比較的学費が安く、私立通信制高校は学費が高めですが、サポート体制が充実している傾向があります。
高等学校等就学支援金制度を利用すれば、授業料の負担を軽減できます。世帯年収に応じて支援額が異なるため、事前に自分が対象になるか確認しておきましょう。
通信制高校では、自宅学習だけでなく、定期的に登校して授業を受けるスクーリングが必修です。スクーリングの頻度は学校によって週1日から年数日まで幅広く設定されています。
自分のライフスタイルや通学可能な範囲を考慮して、無理なく通える頻度とスクーリング会場の場所を確認してください。遠方の場合は宿泊を伴う集中スクーリングを実施している学校もあります。
学習面でのサポート体制は学校によって異なります。担任制度の有無、学習相談の方法、質問対応の体制などを確認しておきましょう。
| サポート項目 | 確認内容 |
| 学習サポート | レポート作成支援、質問対応の方法、個別指導の有無 |
| メンタルサポート | カウンセラーの配置、相談窓口、保護者との連携体制 |
| 進路サポート | 進学指導、就職支援、キャリア教育の内容 |
| 生活サポート | アルバイトとの両立支援、生活リズムの指導 |
通信制高校の学習方法は、紙の教科書とレポート提出が中心の学校から、タブレットやパソコンを使ったオンライン学習が中心の学校まで様々です。自分に合った学習スタイルを提供している学校を選ぶことが、学習の継続に大きく影響します。
オンライン学習の場合は、インターネット環境やデバイスの準備が必要になるため、初期費用や通信環境も含めて確認しておきましょう。
各学校の卒業率は、その学校のサポート体制の充実度を測る一つの指標です。また、卒業後の進路実績を確認することで、自分の目指す進路に適した学校かどうかを判断できます。
大学進学を希望する場合は進学実績、就職を希望する場合は就職サポートの内容や就職先の実績を確認しておくとよいでしょう。
資料やウェブサイトの情報だけでは分からない学校の雰囲気や実際のサポート体制を知るために、学校見学や個別相談会に参加することを強く推奨します。
見学時には、校舎の設備、教職員の対応、在校生の様子などを直接確認できます。個別相談では自分の状況に応じた具体的なアドバイスを受けられるため、入学後のイメージをより明確にできます。
通信制高校でも条件を満たせば通学定期券を購入できる場合がありますが、スクーリングの頻度によっては適用されないこともあります。交通費の負担を考慮する上で、事前に確認しておくことが大切です。
学生証の発行により、映画館や美術館などで学生割引を利用できることもあるため、学生としての特典についても確認しておくとよいでしょう。
通信制高校の入学条件は、基本的に中学校卒業または卒業見込みであることです。年齢制限はなく、入学試験も学力より意欲が重視されるため、幅広い方が挑戦できます。
新入学は4月と10月が中心ですが、転入・編入は随時受け入れている学校も多く、前の高校の単位も引き継げます。募集区域は都道府県内限定の学校と全国対応の広域通信制高校があるため、通学頻度やサポート体制、学費を考慮して選びましょう。
通信制高校は、働きながら学びたい方、不登校経験がある方、スポーツや芸能活動と両立したい方など、さまざまな状況の方が自分らしく学べる選択肢です。学校見学や個別相談を活用して、自分に合った学校を見つけてください。
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