公開日:2026.02.27 / 最終更新日:2026.02.27 不登校について

高校生が学校に行きたくない理由とは|不登校の現状と本人・保護者が今すぐできる対処法

「学校に行きたくない」——そう感じる高校生は決して少なくありません。この記事では、不登校の主な原因や心身のサイン、本人が試せる対処法、保護者のサポート方法までを詳しく解説します。通信制高校や高卒認定試験など、今の学校以外の道も視野に入れ、自分らしい一歩を踏み出すヒントにしてください。

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目次

高校生が「学校に行きたくない」と感じる主な原因と悩み

高校生は、中学校までとは異なる環境の変化や、思春期ならではの深い悩みに直面しやすい時期です。不登校のきっかけとなりやすい代表的な原因を整理しました。

人間関係の悩み

高校生活において、友人関係は生活の質を左右するほど重要です。それゆえに、トラブルや孤立が起きると非常に強いストレスを感じることになります。

友人関係のトラブル

高校入学を機に人間関係がリセットされたり、価値観の違いがはっきりしたりすることで、付き合い方に悩む子が増えます。最近ではSNS上でのやりとりがトラブルの火種になるケースも少なくありません。

いじめ・嫌がらせ

無視や陰口、SNSでの誹謗中傷など、高校生のいじめは巧妙で目に見えにくい形で行われることが多いのが特徴です。こうした心理的な攻撃は、本人の心を深く傷つけます。

学業面でのプレッシャーと挫折

高校では学習内容が一段と難しくなり、進路決定の重圧も重なります。これが大きな負担となり、登校への意欲を削ぐことがあります。

授業についていけない焦り

「中学までは得意だったのに、急に分からなくなった」という戸惑いは、自己肯定感を大きく下げます。周囲と比較して取り残されていると感じる孤独感や劣等感が、不登校の引き金になることもあります。

受験や進路選択への不安

大学受験や就職など、自分の将来を決める責任感は想像以上に重いものです。親や先生の期待と、自分の本音との間で板挟みになり、身動きが取れなくなる生徒も多く見られます。

精神的・身体的な不調

心身の不調は、決して「怠け」ではありません。ホルモンバランスの変化や蓄積した疲労が、以下のような具体的なサインとなって現れます。

症状の種類 具体的な症状例
精神面 抑うつ気分、不安感、無気力、集中力の低下、イライラ
身体面 頭痛、腹痛、吐き気、めまい、倦怠感、睡眠障害
行動面 朝起きられない、食欲不振、部屋に引きこもる

これらは心のSOSです。適応障害や起立性調節障害など、適切なケアが必要な場合があることも知っておいてください。

家庭環境や経済的な問題

家庭内の不和や経済的な悩み、親からの過度な期待などは、お子さんの心の安定を揺るがします。家が「安全基地」でないと、学校でのストレスを回復させる場所がなくなり、限界を迎えてしまいます。

学校のルールや校風への違和感

厳しい校則や画一的な指導方法が自分に合わないと感じるケースです。自分の個性や価値観を否定されているように感じると、学校に通う意義を見失ってしまうことがあります。

明確な理由がない「なんとなく行きたくない」という感覚

「いじめがあるわけではないけれど、なんとなく行けない」という状態も実は多いものです。小さな我慢が積み重なって心がパンクしてしまった、あるいは漠然とした将来への不安が原因であることも。この「なんとなく」という直感も、決して無視してはいけない大切なサインです。

なぜ行けなくなるのか?不登校に至る心のメカニズムと背景

不登校はある日突然起こるものではありません。多くの場合、本人が気づかないうちに小さなストレスや違和感が積み重なり、限界を迎えることで「学校に行けない」という状態に至ります。

心のエネルギーが消耗していくプロセス

不登校になる子の多くは、ギリギリまで無理をして登校を続けようとします。しかし、過度な緊張やストレスに耐えながら過ごすうちに、心のエネルギーは少しずつ削られているのです。

このエネルギーが一定ラインを下回ると、本人の意志とは無関係に「朝起きられない」「体が動かない」といった拒否反応が身体症状として現れます。周囲には「甘え」や「怠け」に見えるかもしれませんが、実際には心身を保護するための緊急停止スイッチが入った状態なのです。

不登校を引き起こす3つの背景要因

不登校は一つの原因だけで起こることは稀で、主に以下の3つの要因が複雑に絡み合っています。

要因の種類 具体例 影響
学校環境要因 人間関係のトラブル、学業不振、教師との相性、校則への違和感 学校という場所そのものへの拒否感を生む
個人の特性要因 繊細な気質、完璧主義、発達特性、不安症傾向 ストレスを感じやすく、回復に時間がかかる
家庭環境要因 家族関係の悩み、経済的不安、親の期待へのプレッシャー 安心できる居場所がなく心の回復が困難になる

これらの要因が重なり合うほど、不登校のリスクは高まり、回復へのプロセスも複雑になります。

悪循環のサイクルが生まれるメカニズム

不登校が長期化するのは、心理的な悪循環(負のサイクル)が生まれるためです。

  1. 休むことで一時的に安心する
  2. 欠席中に勉強の遅れや友人関係の溝が広がる
  3. 「今さら戻っても居場所がない」という不安が膨らむ
  4. 登校のハードルがさらに上がり、動けなくなる

このサイクルを個人の努力だけで断ち切るのは困難です。本人の焦りを理解し、周囲が適切なタイミングで介入する必要があります。

思春期特有の心理的背景

高校時代は「自分は何者か」「どう生きていくか」というアイデンティティを確立する大切な時期です。将来への責任が重くなる一方で、精神的な脆さも抱えています。 「学校に通う意味が見いだせない」「集団の中にいると自分が消えてしまいそうになる」といった、思春期特有の深い葛藤が背景にあるケースも少なくありません。

【データで見る】高校生の不登校の現状と長期化するリスク

高校生の不登校は決して珍しいことではありません。しかし、高校生という時期特有の「進級・卒業」への影響があるため、現状を正しく理解しておく必要があります。

高校生の不登校者数の推移と現状

文部科学省の調査によると、約5万人以上の高校生が年間30日以上欠席しており、多くの家庭が同じ悩みを抱えています。

年度 不登校生徒数 在籍者数に占める割合
平成29年度 約4万9千人 1.5%
平成30年度 約5万1千人 1.6%
令和元年度 約5万3千人 1.6%
令和2年度 約4万3千人 1.3%
令和3年度 約5万1千人 1.5%

※令和2年度の減少はコロナ禍による一斉休校等の影響と考えられます。

不登校が長期化することで生じるリスク

不登校が長引くと、本人の意欲とは別に、制度上の課題が出てきます。

 

学習面への影響

高校は義務教育ではないため、出席日数や単位が足りないと進級や卒業が厳しくなります。欠席が重なるほど「もう手遅れだ」という無力感に繋がりやすいのが、高校生不登校の難しい点です。

心理的・社会的な影響

集団から離れる期間が長くなると、友人関係の溝が深まったり、社会に出ることへの恐怖心が強まったりします。これが自己肯定感の低下を招き、引きこもり状態へ繋がるリスクもあります。

進路選択への影響

今の学校での卒業が難しくなると、大学進学や就職の選択肢が狭まったように感じてしまいます。ただし、現在は通信制高校や高卒認定など、「別のルート」で目標を叶える道が確立されていることも忘れてはいけません。

早期対応が重要な理由

不登校が長期化するほど、学校に戻ることや新しい環境に飛び込む心理的なハードルは高くなります。

「まだ大丈夫だろう」と一人で抱え込まず、早い段階で専門機関や相談窓口と繋がってください。早期のサポートは、決して「無理に登校させるため」ではなく、本人の心が壊れる前に、通信制への転換など「より良い選択肢」を見つけるために不可欠です。

学校に行けない時に心身に現れるサイン

「学校に行きたくない」という強い心理的ストレスは、思わぬ形で心と体に現れます。これらのサインを早期に見つけることが、悪化を防ぎ、適切な休息を与えることが大切です。

身体に現れる主なサイン

心の不調は、まず「体」の症状として現れることが少なくありません。特に登校前や休み明けに強く出るのが特徴です。

症状の種類 具体的な症状 特徴
消化器系 腹痛、吐き気、下痢、食欲不振 登校前や日曜日の夜に悪化しやすい
頭痛・めまい 慢性的な頭痛、立ちくらみ、ふらつき 検査をしても異常が見つからないことが多い
睡眠障害 不眠、過眠、昼夜逆転 寝つきが悪い、朝起きられない
疲労感 常に体がだるい、すぐに疲れる 休んでも回復しない慢性的な疲労

これらは「仮病」ではなく、ストレスによって自律神経が乱れることで起きる実在の痛みです。決して本人の甘えと決めつけず、まずは症状を受け止めてあげてください。

心に現れる主なサイン

精神面や日常生活の振る舞いにも、重要なサインが隠れています。

感情面の変化

  • 理由もなく涙が出る、感情が不安定になる
  • 些細なことでイライラする、怒りっぽくなる
  • 無気力で何もやる気が起きない
  • 常に不安や焦りを感じている
  • 自分を責める言葉が増える

行動面の変化

  • 部屋に引きこもる時間が増える
  • 家族との会話を避けるようになる
  • 趣味や好きだったことへの興味を失う
  • 身だしなみに気を使わなくなる
  • スマートフォンやゲームに依存する

注意が必要な深刻なサイン

以下の兆候が見られる場合は、家庭内だけで解決しようとせず、すぐに心療内科や精神科などの専門機関を受診してください。

  • 「消えたい」「死にたい」などの言葉を口にする
  • 自傷行為(リストカットなど)をしている
  • 食事をほとんど取らない、または過食が続く
  • 何日も入浴しない、昼夜逆転が1週間以上続く
  • 突然パニック状態になる、過呼吸の発作が起きる
  • 幻聴や妄想のような症状が見られる

これらの症状は、うつ病や不安障害などの精神疾患の可能性もあるため、心療内科や精神科の受診を検討してください。

サインに気づいたら取るべき初期対応

異変に気づいたら、まずは次のステップで対応しましょう。

  1. 無理に登校させない:症状がある時は休息を優先する
  2. 話を聞く姿勢を示す:「話したい時はいつでも聞くよ」と伝える
  3. 症状を記録する:いつ、どんな症状が出るかメモしておく
  4. かかりつけ医に相談:まずは内科や小児科で身体症状を診てもらう
  5. 学校との連携:担任や養護教諭に状況を共有する

サインを見逃さず、早期に適切な対応をすることで、状況の悪化を防ぎ、回復への道筋をつけることができます。

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【本人向け】「行きたくない」と思った時に心を軽くする対処法

学校に行きたくないと感じるのは、あなたがこれまで十分に頑張ってきた証拠です。決して甘えや怠けではありません。今の自分を守り、少しずつ元気を取り戻すためのヒントをまとめました。

自分の気持ちを認めて受け入れる

まずは「行きたくない」という今の気持ちを、そのまま認めてあげてください。無理に前向きになる必要はありません。「今は休みたいんだな」と自分を許してあげるだけで、心の重荷は少し軽くなります。 モヤモヤするときは、紙に今の感情を書き殴ったり、独り言で吐き出したりするのも効果的です。言葉にすることで、自分が何に苦しんでいるのかが見えてくることもあります。

完璧を目指さず「小さな一歩」を大切にする

「毎日欠かさず行く」という高い目標を一度捨ててみませんか? 「週に1日だけ」「昼から行く」「保健室で過ごす」など、今の自分が「これくらいなら」と思える範囲で十分です。小さくても「自分で決めて動けた」という経験が、失いかけた自信を少しずつ回復させてくれます。

信頼できる人に相談する

一人で悩み続けると、どうしても考えが極端になりがちです。すべてを話さなくてもいいので、話しやすい相手に今の状況を伝えてみましょう。

相談相手 メリット
スクールカウンセラー 守秘義務があり、専門的な視点でアドバイスをもらえる
保健室の先生 気軽に訪れやすく、心身の不調も相談できる
担任以外の先生 別の視点から状況を見てもらえることがある
友人 同じ立場だからこそ共感してもらえる

生活リズムを整える

学校を休むと昼夜逆転しやすくなりますが、これは心の回復を遅らせる原因になります。 決まった時間に起きる、カーテンを開けて太陽の光を浴びる、家の周りを少し歩く。こうした基本的な習慣が、脳内のバランスを整え、不安を和らげてくれます。無理のない範囲で、生活のリズムだけは守っておきましょう。

自分なりのストレス解消法を見つける

心が沈んでいるときこそ、自分がリラックスできる時間を意識的に確保してください。 音楽、イラスト、動画鑑賞、散歩など、何でも構いません。「生産的かどうか」は気にせず、自分が「少しだけ心が緩む」と感じる時間を大切にしましょう。

「今できること」に目を向ける

「この先どうなるんだろう」という不安は、考え出すと止まりません。そんな時は「今日、何を食べようか」「今、どの本を読もうか」と、意識を「今この瞬間」に戻してみてください。 勉強の遅れが不安なら、オンライン授業や自宅学習など、学校以外の学び方はいくらでもあります。まずは心にエネルギーを溜めることが、結果として一番の近道になります。

【保護者向け】子どもへの接し方と家庭でできるサポート

お子さんが「学校に行きたくない」と漏らしたとき、その後の回復を左右するのは親御さんの初期対応です。まずは親御さん自身が「解決を急がない」という心構えを持つことから始めましょう。

まずは子どもの気持ちを否定せず受け止める

お子さんが本音を打ち明けてくれたとき、もっとも避けるべきは「甘えだ」「みんな頑張っている」といった否定的な反応です。まずは「話してくれてありがとう」「そんなにつらかったんだね」と、その勇気と現状を丸ごと受け止めてください。 理由を問い詰めたり、すぐにアドバイスをしたりする必要はありません。まずは「ここは自分の味方をしてくれる場所だ」とお子さんが安心できることが最優先です。

避けるべき言葉・態度と推奨される接し方

無意識のうちに投げかけてしまう言葉が、お子さんを追い詰めてしまうこともあります。日常のコミュニケーションを以下のように見直してみましょう。

避けるべき言葉・態度 推奨される接し方
「みんな頑張って行っているのに」 「今はつらいよね。無理しなくていいよ」
「このままだと将来どうするの」 「今のあなたを大切に考えよう」
「理由を言いなさい」と詰問する 「話したいときに聞かせてね」と待つ姿勢
他の子と比較する 子ども自身の変化や努力を認める
無理に学校へ行かせようとする 子どものペースを尊重する

家庭を安心できる居場所にする工夫

学校という戦場から離れている間、家庭はエネルギーを充電する場所でなければなりません。

  • 登校の話題を一時休戦する: 朝は声かけをしても「学校」の話題は出さない、といったルールを家族で共有しましょう。
  • 日常の対話を大切に: 趣味の話や何気ないニュースなど、学校以外の話題で笑い合える時間を少しずつ増やします。
  • 生活の軸を保つ: 無理に規則正しくさせようとすると反発を招きますが、食事を共にしたり、朝日を浴びるよう促したりと、ゆるやかにリズムを支えてあげてください。

兄弟姉妹への配慮も忘れずに

不登校のお子さんに注目が集まると、他の兄弟姉妹が寂しさや不公平感を感じたり、過度に気を遣ったりすることがあります。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は今、心の休憩が必要な時期なんだよ」と年齢に合わせて説明し、兄弟姉妹と1対1で向き合う時間も意識的に作りましょう。

保護者自身のメンタルケアも大切に

お子さんを支えるには、親御さんが倒れないことが絶対条件です。自分を責めたり、一人で抱え込んだりしないでください。 「親の会」や専門の相談機関を利用し、同じ悩みを持つ仲間やプロと繋がることで、孤立感を防ぎましょう。親御さんが笑顔を取り戻すことが、実はお子さんへの何よりのメッセージになります。

学校との連携の取り方

担任やスクールカウンセラーとは、定期的かつ事務的に連絡を取り合うのがコツです。 学校側の対応を確認しつつ、こちらの現状を伝えます。ただし、お子さんの承諾なしにデリケートな情報を伝えすぎないよう注意し、あくまで「お子さんの味方」としての立ち位置を崩さないことが信頼関係を守るポイントです。

回復のプロセスを理解し長期的視点で見守る

不登校からの回復は、三歩進んで二歩下がるような、波のあるプロセスです。昨日まで前向きだった子が、今日は動けなくなることもよくあります。 「登校の再開」だけを成功と見なさず、お子さんが自分なりの生き方を見つけるまでの長い旅を、長期的かつ温かい目で見守っていきましょう。

学校以外で相談できる外部機関・サポート窓口一覧

「学校に行きたくない」という悩みは、家族だけで解決しようとすると行き詰まってしまうことがあります。まずは専門家や第三者に今の状況を話してみることから始めましょう。ここでは、高校生本人や保護者が利用できる主な窓口をまとめました。

公的な相談機関

自治体が運営する相談窓口は、無料で専門的なアドバイスが受けられます。

窓口名 内容 対象
教育委員会の教育相談窓口 不登校や学校生活全般の悩みに対応 本人・保護者
児童相談所 18歳未満の子どもに関するあらゆる相談 本人・保護者
教育支援センター(適応指導教室) 学習支援や居場所の提供 本人
子ども家庭支援センター 家庭内の問題を含めた総合相談 本人・保護者

電話・SNSで相談できる窓口

対面で話すのが難しい時や、夜間に不安になった時に活用してください。

窓口名 相談方法 特徴
24時間子供SOSダイヤル 電話 24時間365日対応、匿名可能
チャイルドライン 電話・チャット 18歳までの子ども専用、秘密厳守
よりそいホットライン 電話・SNS 24時間対応、外国語対応も可能
こころの健康相談統一ダイヤル 電話 メンタルヘルスに特化

医療機関での相談

身体の症状が続いていたり、日常生活に支障が出ていたりする場合は、専門医の力を借りることも大切です。

  • 心療内科・精神科:抑うつや強い不安など、心のケアを専門に行います。思春期外来を設けている病院も増えています。
  • 小児科:いきなり精神科へ行くのに抵抗がある場合は、まずかかりつけの小児科へ。身体症状を診てもらい、必要に応じて専門医を紹介してもらうのがスムーズです。

民間の支援団体・NPO

「同じ悩みを持つ人と繋がりたい」という場合は、民間のサポートも有効です。 フリースクールや支援団体では、勉強だけでなく、体験活動やカウンセラーによる面談を行っているところもあります。また「親の会」は、保護者同士が経験を共有し、孤立を防ぐための貴重な場となります。

スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー

登校が難しい状態でも、保護者の方だけでスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)に相談することが可能です。 彼らは学校内部の事情に詳しく、外部の福祉機関と繋いでくれる「橋渡し」の役割も担っています。

今の学校を辞めても道はある!多様な進路の選択肢

「今の高校を卒業しなければ将来がない」と思い詰める必要はありません。現代には、自分のリズムを崩さずにステップアップできる仕組みが整っています。

通信制高校への転入・編入

自宅学習をベースに卒業を目指すスタイルです。自分のペースを維持しやすく、心身の負担を最小限に抑えられます。

項目 内容
登校頻度 年間数日から週1~2日程度(学校により異なる)
学習スタイル レポート提出、スクーリング、テストの組み合わせ
メリット 時間に余裕があり、アルバイトや趣味との両立も可能
取得できる資格 全日制高校と同じ高校卒業資格

定時制高校への転入・編入

「夜間」だけでなく「昼間」のコースを設けている学校も増えています。少人数クラスが多く、全日制よりも落ち着いた環境で、ゆっくりと学び直したい子に向いています。

高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)

高校を卒業していなくても、試験に合格すれば大学や専門学校の受験資格が得られます。

  • 年2回実施。
  • 一度に全科目に受かる必要はなく、合格した科目は次回以降も有効。
  • 「学校そのものが苦手」という子が、最短距離で進学を目指す際にも有効な手段です。

フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)

「いきなり転校はハードルが高い」という場合、まずは学校以外の居場所を確保しましょう。学習支援だけでなく、同じ悩みを持つ仲間との交流や、カウンセリングを通じた心のケアが受けられます。

就職やアルバイトを通じた社会経験

一度学校を離れ、アルバイトなどを通じて社会経験を積む道もあります。実際に働くことで「これを学ぶために、もう一度勉強したい」という意欲が芽生えたり、自分の得意なことが見つかったりすることも多いものです。

専門学校や職業訓練校という道

高卒認定を取得していれば、専門学校で特定のスキルを磨くことができます。また、職業訓練校では実技を学びながら就職を目指せるため、「学歴」よりも「手に職」をつけて自立したい人には非常に力強い選択肢となります。

どの道を選んでも、それは「逃げ」ではなく、自分らしく生きるための「環境の最適化」です。焦らず、本人が納得できるタイミングで新しい一歩を模索していきましょう。

まとめ:高校に行きたくない自分を責めず、新しい一歩を踏み出そう

高校生が「学校に行きたくない」と感じるのは、決して特別なことではありません。人間関係、勉強の重圧、言葉にできない体調不良など、心が悲鳴を上げる理由は人それぞれです。まずは、今日まで頑張ってきた自分を責めないであげてください。

不登校は決して「終わりのサイン」ではなく、無理をしてきた心を守るための「休憩のサイン」です。学校に無理やり自分を合わせるのではなく、カウンセラーの力を借りたり、通信制高校や高卒認定といった「別のルート」を検討したりと、道はいくらでも広がっています。

今は先が見えず不安かもしれませんが、焦る必要はありません。周りのサポートを頼りながら、あなたのペースで、納得のいく未来をゆっくりと描き直していきましょう。

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

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