公開日:2026.02.27 / 最終更新日:2026.02.27 不登校について

中学生が学校に行きたくない理由と対処法|親の対応や進路も解説

「学校に行きたくない……」 お子さんからの突然の告白に、どう向き合えばいいか悩んでいませんか?
中学生は心身の変化が激しく、本人も理由がわからず苦しんでいることが少なくありません。この記事では、人間関係や学業の悩み、あるいは「起立性調節障害」といった体の不調など、中学生特有の理由を詳しく解説します。
あわせて、親がすべきサポートや避けるべきNG対応、さらに「不登校でも卒業できる?」「高校進学はどうなる?」といった気になる疑問にもお答えします。焦らず、お子さんに合った「次の一歩」を一緒に探していきましょう。

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目次

中学生が学校に行きたくない現状と不登校の実態

「学校に行きたくない」と悩む中学生は、今や決して珍しい存在ではありません。まずは、統計から見える最新の状況を正しく把握しましょう。

不登校の中学生は年々増加している

文部科学省の調査によると、不登校の中学生は10年以上連続で増え続けており、令和4年度には過去最多の約19万人を超えました。これは中学生全体の約6%、つまりおよそ17人に1人程度にあたります。

不登校の定義は「年間30日以上の欠席」ですが、最近では完全に休むだけでなく、保健室登校や、遅刻・早退を繰り返しながら必死に踏みとどまっている生徒も増えています。

中学生に不登校が多い理由

なぜ中学生に不登校が集中するのでしょうか。そこには思春期特有の複雑な事情があります。

  • 心身のギャップ: ホルモンバランスの変化で心が不安定になり、自己肯定感が下がりやすい時期です。
  • 環境の急変: 難しくなる授業、部活動での上下関係、高校受験のプレッシャーなど、ストレス要因が一度に押し寄せます。
  • 中1ギャップ: 小学校との違いに適応できず、入学直後の5月頃から行き渋りが始まるケースも目立ちます。

不登校のきっかけと継続理由

区分 主な内容
きっかけ いじめ、友人関係のトラブル、教師との関係、学業不振、部活動での悩み
継続理由 生活リズムの乱れ、学校復帰への不安、学習の遅れ、無気力感、自信の喪失

たとえ最初のトラブルが解決しても、人間関係や勉強の遅れが不安材料になることはあります。ただし、時間が経ったからといって必ず復帰が難しくなるわけではありません。通信制高校や段階的な登校、個別指導などを活用しながら、遅れを取り戻しているケースも数多くあります。今の段階からでも十分に立て直しは可能です。

コロナ禍以降の変化

コロナ禍を経て、不登校を取り巻く環境も大きく変わりました。オンライン授業の普及で「学校以外の学び」が選べるようになった一方で、行事の中止などにより学校への愛着や繋がりが薄れてしまった生徒も少なくありません。 また、休校期間中の生活リズムの乱れが尾を引いたり、集団生活そのものに強い不安を感じるようになったりと、社会環境の変化が子どもたちの背中を重くさせている側面もあります。

 中学生が学校に行きたくない主な理由6選

中学生の心は非常にデリケートです。心身が急激に成長する時期だからこそ、ささいなきっかけが大きな負担になることも少なくありません。ここでは、多くのお子さんが抱える代表的な理由を6つに整理しました。

人間関係のトラブル

友人との関係は、中学生にとって生活のすべてと言っても過言ではありません。思春期特有の「周りからどう見られているか」という自意識が強まる時期のため、ちょっとした言葉のすれ違いが深い傷になります。 グループ内での疎外感やSNSでのトラブルなどは、外からは見えにくいため、お子さんが一人で抱え込んでしまう傾向があります。

いじめや嫌がらせ

いじめは、人間関係のトラブルの中でも最も緊急性の高い問題です。無視やネット上での嫌がらせなど、形を変えて巧妙に行われることもあります。 お子さんは「親に心配をかけたくない」「仕返しが怖い」と考え、限界まで隠し通そうとすることがあります。本人の表情や行動に、普段と違うサインがないか注意深く見守る必要があります。

勉強についていけない・成績不振

中学校では小学校よりも授業のスピードが上がり、内容も専門的になります。特に積み重ねが重要な英語や数学で一度つまずくと、自力で挽回するのは簡単ではありません。 「授業の内容がわからない」「テストの順位が出るのが怖い」といった不安が、学校そのものを苦痛な場所へと変えてしまうのです。

先生との関係性

先生との相性や指導方法への不満が原因になるケースです。理不尽な叱責や信頼関係の崩壊により、学校が安心できない場所になってしまうことがあります。

部活動のプレッシャーや疲労

部活動における過度な練習、先輩後輩関係のストレス、顧問からのプレッシャー、レギュラー争いなどが精神的・身体的な負担となるケースがあります。特に運動部では朝練習や休日の活動が多く、慢性的な疲労状態に陥ることもあります。

部活動を辞めたいと思っても、仲間に迷惑をかける、親に申し訳ないといった思いから言い出せず、結果として学校全体に行けなくなることもあります。

起立性調節障害など身体的な不調

「朝どうしても起きられない」「午前中に激しい倦怠感がある」といった症状がある場合、自律神経の不調である起立性調節障害の可能性があります。

これは本人の気合や怠けの問題ではなく、医療的なサポートが必要な病気です。他にも、登校前にお腹が痛くなる、頭痛がするといった反応は、心が発している切実なSOSかもしれません。

子どもが「理由がわからない」と話す心理と背景

親御さんが理由を尋ねても、お子さんが「自分でもよくわからない」と答えることは実は少なくありません。これは嘘をついているのではなく、本人も本当に整理がつかず、混乱しているサインです。

言語化できないほど複雑な感情の積み重ね

中学生が抱えるストレスは、単一の原因ではなく「いくつもの小さな不満や違和感」が重なっていることがほとんどです。 授業の空気感、友人のちょっとした態度、部活の重圧、そして家庭での期待。これらが複雑に絡み合うと、心はパンク状態になります。「何が一番つらいのか」を特定できないほど、心が疲れ切っているのです。

感情を言葉にする力がまだ発達途中

中学生の脳は、まだ発達の真っ最中です。自分の感情を客観的に捉え、言葉に置き換える機能は20代まで成長を続けます。 そのため、モヤモヤとした不安を「いじめ」や「プレッシャー」といった明確な言葉に変換できず、「なんとなく嫌だ」「とにかく行きたくない」という漠然とした表現になってしまうのは、成長過程としてごく自然なことです。

 話すことへの恐れや抵抗感

心の奥では理由に気づいていても、それを口にすることをためらう心理的な壁もあります。

心理的要因 具体的な内容
心配をかけたくない 親が悲しむ、がっかりすると思い込んでいる
否定されることへの恐怖 「甘えている」「そんなことで」と言われた経験がある
自分でも情けないと感じている 行けない自分を責めており、それを口にすることが恥ずかしい
どうせ理解してもらえない 過去に話しても解決しなかった経験から諦めている

体の不調として表れている可能性

心理的な負担が限界を超え、頭痛や吐き気などの「身体症状」として現れることがあります(心身症)。この場合、本人は純粋に「体が痛いから行けない」と認識しており、それが心の問題から来ているとは自覚していません。 検査で異常がないのに不調が続くのは、心が発している必死のSOSです。

無意識の防衛反応が働いている

あまりにもつらい経験がある場合、心を守るために無意識にその記憶をシャットアウトすることがあります。これは脳の防衛本能です。自分を守るための「心のフタ」が閉じている状態では、本人に聞いても「わからない」という答え以外、出しようがないのです。

「理由がわからない」を受け止める姿勢が大切

理由を知りたい焦りは一旦脇に置き、「今はわからなくてもいいんだよ」とまるごと受け止めてあげてください。 犯人探しのように原因を突き止めようとするのではなく、まずは安心できる環境を作ること。お子さんが「ここは否定されない場所だ」と確信できたとき、少しずつ本音の断片がこぼれ落ちてくるようになります。

不登校でも中学校は卒業できる?出席日数と内申点

「学校を休んでいると卒業できないのでは?」と不安になるかもしれませんが、安心してください。結論からお伝えすると、不登校でも中学校を卒業することは可能です。

中学校の卒業に必要な出席日数の基準

公立の中学校は義務教育のため、法律で定められた「最低出席日数」というものはありません。学校教育法に基づき、卒業を認める権限は校長にあります。実際には、ほとんど登校できていない状態であっても、卒業証書が授与されるのが一般的です。 ただし、私立中学校の場合は学校ごとに独自の規程があるため、出席日数や成績によっては留年や転校の相談が必要になるケースもあります。

出席日数が内申点に与える影響

卒業はできますが、高校受験に関わる「内申点」には影響が出てきます。多くの自治体では、中学3年間の成績や欠席日数が調査書(内申書)に記録され、合否判定の材料になるからです。 授業に出られないと、定期テストの未受験や提出物の未提出により、成績が「1」になったり、評価がつかなかったりすることがあります。

出席状況 内申点への影響 高校受験への影響
年間数日の欠席 ほぼ影響なし 問題なし
長期欠席(30日以上) 評定が下がる可能性 受験校の選択肢が狭まる
ほぼ登校なし 評価不能または最低評価 一般入試が困難になる

別室登校や保健室登校の扱い

教室には入れなくても、保健室や相談室といった別室への登校は「出席」としてカウントされます。 無理にクラスメートと同じ空間にいなくても、学校という場所へ足を運ぶことができれば、出席日数を確保できます。スクールカウンセラーや養護教諭と過ごしながら、自分のペースで少しずつ学校とのつながりを保つ選択肢の一つです。

フリースクールや自宅学習の出席扱い

学校以外の場所で過ごしている場合でも、一定の条件を満たせば「出席扱い」にできる制度があります。文部科学省の通知により、フリースクールでの活動や、自宅でのタブレット教材などを用いた学習が、校長の判断で出席と認められるようになりました。 主な条件は、学校との連携が取れていることや、学習の状況を定期的に報告することなどです。成績評価にどう反映されるかは学校によって異なるため、早めに担任の先生へ相談してみることをおすすめします。

内申点が低い場合の高校受験への備え

内申点が低くても、高校進学を諦める必要はありません。近年は、不登校の事情を考慮した入試制度が増えています。 例えば、当日の試験結果を重視する高校や、作文と面接で合否を決める通信制高校、定時制高校などです。全日制の中にも不登校経験者のための特別枠を設けている学校があります。 今の状況で受けられる入試スタイルを知ることで、お子さんに合った進路を落ち着いて選べるようになります。

学校に行きたくない中学生ができる4つの対処法

学校に行きたくないと感じているとき、心はとても疲れている状態です。まずは自分を責めず、今の自分にできそうなことから少しずつ試してみましょう。

信頼できる人に気持ちを話す

悩みは一人で抱え続けるほど大きく重くなってしまいます。誰かに今の気持ちを打ち明けることは、心の荷物を下ろす第一歩になります。

相談相手 メリット
親・家族 最も身近で具体的なサポートを得やすい
スクールカウンセラー 専門知識があり学校との連携も可能
保健室の先生 学校内で安心して話せる場所を提供
習い事の先生や親戚 学校や家庭とは違う視点でアドバイスがもらえる

対面で話しにくいときは、手紙やスマホのメッセージでも構いません。「つらい」「今は行けない」と一言伝えるだけでも、周りはあなたの力になりやすくなります。

生活リズムを整える

学校を休むと、どうしても昼夜が逆転しやすくなります。しかし、睡眠不足やリズムの乱れは、かえって不安やイライラを強くしてしまうことがあります。

  • 決まった時間に布団に入り、朝は一度日光を浴びる
  • 気が向いたときだけでいいので、軽くストレッチをする
  • 学校に行かなくても、朝起きたらパジャマを着替える

これだけで、心のエネルギーが漏れ出すのを防ぐ効果があります。「完璧」を目指さず、まずは起きる時間を一定にすることから始めてみてください。

学校以外の居場所を見つける

学校がすべてではありません。学校の外に、あなたがあなたらしくいられる場所を見つけることは、失いかけた自信を取り戻すきっかけになります。

居場所の例 特徴
教育支援センター(適応指導教室) 自治体が運営する不登校生徒の支援施設
フリースクール 民間が運営する多様な学びの場
図書館や公民館 静かに過ごせる公共の場所
習い事やクラブ活動 興味のある分野で仲間と交流できる

自分が「ここは安全だ」と感じられる場所を一つ持っておくことが、心の支えになります。

段階的な登校を検討する

もし「少しなら学校に行けそう」と思えたなら、いきなりフルタイムで戻ろうとしなくて大丈夫です。スモールステップで学校との距離を測ってみましょう。

  • 放課後の静かな時間帯に、先生とだけ会ってみる
  • 好きな授業がある時間だけ出席する
  • 教室ではなく、保健室や相談室で過ごす
  • 週に1回だけ、あるいは午前中だけ登校する

大切なのは、自分で決めることです。一度決めたスケジュールも、体調が悪ければいつでも変更していい。そう思える余裕を持つことが、無理のない復帰に繋がります。

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子どもが「学校に行きたくない」と言った時の親の対応

お子さんから「学校に行きたくない」と告げられたとき、冷静でいられる親御さんはまずいません。しかし、この瞬間にどう受け止めるかが、その後の回復のスピードを大きく左右します。まずは深呼吸をして、お子さんの味方になることから始めましょう。

まずは落ち着いて子どもの話を聞く

もっとも避けたいのは、「どうして?」「とりあえず行きなさい」と即座に反応してしまうことです。お子さんは、これ以上頑張れない限界のところでようやく言葉を発しています。 話を聞くときは、途中で遮らず、お子さんの言葉が途切れるまで待ってあげてください。「そうなんだね」「話してくれてありがとう」とそのままを受け止めるだけで、お子さんの張り詰めた心は少しずつ緩んでいきます。

休むことを認める勇気を持つ

心身が疲れ切っているとき、無理な登校は逆効果になりかねません。今は心のエネルギーをためる「休養」が必要な時期だと割り切る勇気も必要です。

状況 対応の目安
朝、体調不良を訴える 無理せず休ませ、様子を見る
涙を流して拒否する 休ませて、落ち着いてから話を聞く
数日間続けて訴える 学校への連絡と専門家への相談を検討

学校との連携を早めに取る

欠席が続く場合は、担任の先生やスクールカウンセラーへ早めに現状を伝えておきましょう。家庭内だけで抱え込まず、学校側と「今の状況」を共有しておくことで、プリントの受け渡し方法や登校再開に向けた配慮など、協力体制を築きやすくなります。

  • 子どもの現在の状態
  • 休むことになった経緯
  • 家庭での様子
  • 学校に配慮してほしいこと

専門家への相談を検討する

親御さんだけで解決しようとする必要はありません。それぞれの専門家には得意分野があります。

相談先 特徴
スクールカウンセラー 学校の状況を把握している、無料で相談できる
教育支援センター 不登校の子どもを専門的にサポート
児童精神科・心療内科 医学的な診断と治療が受けられる
民間カウンセリング 柔軟な対応、継続的なサポート

家庭を安心できる居場所にする

学校に行けないお子さんは、「みんなができることができない自分」を責めています。せめて家の中だけは、自分を否定されずに安心して過ごせる「安全基地」にしてあげてください。 腫れ物に触るような扱いをする必要はありません。普段通りの会話を心がけ、お手伝いをお願いするなど、家庭内での役割を持たせることで「自分はここにいていいんだ」という自信の回復に繋がります。

長期的な視点で子どもを見守る

不登校の解決は、一朝一夕にはいきません。明日は行けるかも、と一喜一憂すると親御さん自身が疲弊してしまいます。 「今はエネルギーを充電している期間」と捉え、数ヶ月単位の長い目で見守ることが大切です。親御さん自身も趣味の時間を大切にするなど、心にゆとりを持つようにしてください。

不登校を加速させる親のNG対応5選

お子さんが「学校に行きたくない」と訴えたとき、親として何とかしたいと思うのは当然の親心です。しかし、良かれと思ってかけた言葉や行動が、かえってお子さんを追い詰めてしまうこともあります。ここでは、状況を悪化させかねない5つの対応を確認しておきましょう。

無理やり学校に行かせようとする

「とにかく行きなさい」と無理やり車に乗せたり、力ずくで登校させようとしたりするのは避けるべきです。その場は登校できたとしても、お子さんの心には深い傷が残り、親子の信頼関係まで壊れてしまう恐れがあります。 特にお腹が痛い、頭が重いといった身体症状は、心が限界を迎えているサインです。これを無視して強要し続けると、お子さんは誰にも本音を話せなくなってしまいます。

「甘えている」「怠けている」と決めつける

「みんな頑張っている」「昔に比べれば楽なはず」といった自分の価値観を押し付けるのは禁物です。不登校の裏には、いじめや学業の悩み、発達の特性など、本人にはどうしようもない原因が複雑に絡み合っています。 表面的な行動だけを見て甘えと判断してしまうと、お子さんは「誰からも理解されない」と絶望し、さらに心を閉ざしてしまいます。

兄弟姉妹や他の子どもと比較する

「お兄ちゃんはできているのに」「近所のあの子は優秀なのに」といった比較は、お子さんの自信を根底から奪います。 悩みや感受性は人それぞれです。誰かと比べられることで、お子さんは「今の自分には価値がない」と思い込み、再び立ち上がるためのエネルギーを失ってしまいます。

過干渉・過保護になりすぎる

心配のあまり、お子さんの行動を24時間監視したり、何でも先回りして解決したりしていませんか?学校への連絡をすべて親が抱え込み、友人関係にまで口を出しすぎると、お子さんの自立するきっかけを奪ってしまいます。 見守ることは大切ですが、適度な距離感を保つことも、お子さんの回復には不可欠です。

家庭内で不登校を否定的に扱う

不登校を「恥ずかしいこと」として隠したり、夫婦間で「育て方が悪かった」と責め合ったりする姿をお子さんに見せないでください。家庭がピリピリしていると、お子さんは家の中ですら罪悪感に苛まれることになります。 家庭が安心できる居場所(安全基地)でなくなると、心の回復はどんどん遅れてしまいます。

NG対応 子どもへの影響 望ましい対応
無理やり登校させる 信頼関係の崩壊、心の傷の深化 休むことを認め、心身の回復を優先する
甘えと決めつける 心を閉ざす、孤立感の増大 理由を聞き、気持ちに寄り添う
他の子と比較する 自己肯定感の低下 その子自身の良いところを認める
過干渉・過保護 自立心の阻害、プレッシャー 適度な距離感で見守る
不登校を否定的に扱う 自己否定、家庭での居場所喪失 家庭を安心できる場所にする

不登校はお子さんからの切実なメッセージです。親の不安を優先するのではなく、まずはお子さんの心の安全を第一に考えた環境づくりから始めていきましょう。

中学卒業後の進路は?不登校からの高校進学と選択肢

不登校の状態でも、中学卒業後の道は決して一つではありません。出席日数が少なくても挑戦できる高校や、学校以外の学びの場は驚くほど充実しています。焦らず、お子さんの今の状態に合った選択肢を一緒に探していきましょう。

全日制高校への進学

全日制高校の中にも、不登校の経験を前向きに受け入れてくれる学校は増えています。私立高校を中心に、内申点よりも入試当日の結果や面接を重視して合否を決めるケースもあります。また公立高校でも、作文や自己PRなどを活用した多様な選抜方式を導入している地域が少なくありません。 まずは学校見学や個別相談を通じて、お子さんの状況を理解し、寄り添ってくれる環境かどうかを確かめることが大切です。

通信制高校という選択肢

通信制高校は、登校日数を抑えて自分のペースで学習を進められるのが最大の特徴です。不登校を経験した生徒へのサポートが手厚く、無理なく高卒資格を目指せる環境が整っています。 最近ではオンライン学習を主軸にした学校も増えており、自宅で学びながら徐々に登校に慣れていくといった柔軟な通い方も可能です。

定時制高校の特徴

定時制高校は、夜間だけでなく昼間に授業を行う「3部制」の学校も増えています。少人数制でアットホームな雰囲気が多く、先生との距離が近いのが魅力です。 不登校経験者だけでなく、働きながら学ぶ人や年齢の異なる人など、多様な背景を持つ生徒が集まるため、周りと違うことを気にせず過ごしやすいメリットがあります。

高等専修学校(専修学校高等課程)

「勉強は苦手だけど、好きなことなら頑張れる」というお子さんには、高等専修学校も有力な選択肢です。美容、調理、IT、福祉など、特定の分野を専門的に学びながら高卒資格を目指せます。 実践的なスキルを身につけられるため、将来の就職に直結しやすく、卒業後の大学・短大進学が可能な「指定校」も多く存在します。

高校に進学しない選択肢

中学を卒業してすぐに高校へ行かない、という選択も間違いではありません。一度ゆっくり休養して心身を整えたり、アルバイトなどを通じて社会経験を積んだりする時期があってもいいのです。 その後に学びたくなった時は、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受けて大学や専門学校を目指す道もあります。

フリースクールやサポート校の活用

フリースクールは、個々のペースに合わせて学習や体験活動をサポートしてくれる民間の居場所です。また、通信制高校の卒業を確実にサポートしてくれる「サポート校」という施設もあります。 これらを活用することで、集団生活に不安があるお子さんでも、安心して次のステップへ進む準備ができます。

主な進路の比較

進路 登校頻度 卒業資格 特徴
全日制高校 週5日 高校卒業資格 一般的な高校。入試方法に多様性あり
通信制高校 年数日〜週数日 高校卒業資格 自宅学習中心。自分のペースで学べる
定時制高校 週5日(昼・夜など) 高校卒業資格 多様な生徒が在籍。少人数指導
高等専修学校 週5日 高校卒業資格(指定校) 専門技術を学べる。就職に強い
高卒認定試験 なし 高卒同等の資格 試験合格で大学受験資格を得る

進路選びで大切にしたいこと

何より大切なのは、お子さんの気持ちと体調です。「周りがこうだから」と急がせるのではなく、本人が「ここなら行ってみようかな」と思える場所を最優先にしましょう。 実際にオープンキャンパスなどで学校の空気を肌で感じることで、不安が安心に変わることもあります。進路に正解はありません。お子さんが自分らしくいられる場所を、一歩ずつ一緒に探していきましょう。

まとめ:焦らずに子どもの未来を一緒に考えよう

中学生が「学校に行きたくない」と感じる理由は、人間関係や勉強の悩み、先生との相性、そして心身の不調など、いくつもの要因が絡み合っています。たとえ本人が「理由がわからない」と言っても、それは決して嘘ではなく、自分の複雑な気持ちをまだ整理しきれていないだけです。

親として今できる最も大切なことは、焦らずにその気持ちを丸ごと受け止めることです。無理に登校を促したり、原因を厳しく問い詰めたりすると、かえってお子さんは孤立し、解決が遠のいてしまうこともあります。

中学校は不登校のままでも卒業できますし、通信制高校やサポート校など、その後の進路も驚くほど多様に広がっています。まずは親御さん自身が肩の力を抜き、学校や専門機関の力を借りながら、お子さんに合った未来をゆっくりと探していきましょう。

 

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

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