公開日:2026.02.27 / 最終更新日:2026.02.27 不登校について

不登校になりやすい親の特徴は?5つの共通点と子どもへの正しい対応法を解説

「学校に行けないのは私の育て方のせい?」と、自分を責めていませんか。
不登校の原因は複雑で、親だけの責任ではありません。しかし、親の接し方は“回復を後押しする力”を持っているのも確かです。
この記事では、不登校のリスクを高める接し方や、逆効果になるNG行動を整理。その上で、今日からできる「見守り方のコツ」や、親自身の心を守る方法を具体的に解説します。
焦りや不安を「安心」に変えるために、今できることから一緒に確認していきましょう。

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目次

不登校の原因は親?育て方と不登校の真実

不登校の原因は複合的であり「親のせい」ではない

お子さんが学校に行けなくなると、多くの親御さんが「自分の育て方が悪かったのかも」と自責の念に駆られます。しかし、不登校の原因が一つだけであることはまれです。

実際には、学校の環境、友人関係、お子さん自身の気質、そして家庭環境など、複数の要因が複雑に絡み合っています。文部科学省の調査でも、主な要因は「無気力・不安」や「生活リズムの乱れ」など多岐にわたります。親の関わりは数ある要因の一つに過ぎません。「親が悪い」という単純な犯人探しは、解決を遠ざけるだけです。

不登校に関する3つの誤解

誤解 実際
親の育て方だけが原因 学校環境、友人関係、本人の特性など複数要因が関係している
甘やかしたから不登校になった 適切な休息と理解が必要な状態であり、甘やかしとは別問題
親が厳しくすれば解決する 無理な登校刺激はかえって心の傷を深め長期化を招く

「親の影響」と「親の責任」を分けて考える

親の接し方がお子さんに影響を与えるのは事実ですが、それは「すべての責任が親にある」こととは無関係です。お子さんは先生や友人、SNS、社会環境など、家庭の外からも絶えず影響を受けています。

大切なのは、過去の自分を責めることではなく、「今、ここから」お子さんが安心できる環境をどう作るかです。親御さんが罪悪感でいっぱいだと、その焦りがお子さんに伝わり、家が「休まらない場所」になってしまいます。

不登校は「心のSOS」であり責められるべきものではない

不登校は、お子さんが限界を超えたストレスに直面していることを示す、心からのサインです。本人にとっても苦しい選択ですが、学校に行かないことで「自分自身を守ろうとした結果」でもあります。

「なぜ行けないのか」と責めるのではなく、「今、何があれば安心できるか」という視点に切り替える。その冷静な眼差しこそが、回復への確かな第一歩となります。

不登校になりやすい親の5つの特徴と子どもへの影響

不登校の原因は一つではありませんが、親の関わり方がお子さんの心理状態に影響を与えるのは事実です。ここでは、お子さんが「外で戦うエネルギー」を失いやすくなる5つの特徴を整理しました。

特徴1:過干渉・過保護な関わり方

良かれと思って先回りし、失敗を避けさせようとする姿勢は、お子さんの自立心を育む機会を奪ってしまいます。自分で考え、選ぶ経験が不足すると、学校での些細なトラブルが「自分では解決できない大きな壁」に見えてしまいます。

親の行動例 子どもへの影響
友人関係に過度に口を出す 人間関係を自分で築く力が育たない
宿題や課題をすべて管理する 自己管理能力が身につかない
失敗しないよう先回りして助ける 挫折への耐性が低くなる

特徴2:厳しすぎるしつけと完璧主義

高い基準を課し、ミスを許さない態度は、お子さんに「正しくなければ価値がない」という強迫観念を植え付けます。学校で少しでもつまずくと、それが耐えがたい「人生の失敗」のように感じられ、登校が怖くなってしまうのです。

特徴3:感情的で一貫性のない対応

親の気分次第で叱ったり許したりするなど、対応がコロコロ変わると、お子さんは何が正しいのか判断できず混乱します。家が「予測不能な場所」になると、お子さんの自己肯定感は育たず、学校という外の世界でも不安を感じやすくなります。

特徴4:子どもの気持ちを聞かず否定する

「そんなことで悩むな」「甘えている」といった言葉は、お子さんの心を深く傷つけます。自分の感情を受け止めてもらえない経験が重なると、お子さんは本音を隠すようになり、一人で悩みを抱え込んだまま孤立していきます。

特徴5:親自身が不安定で依存的

親が不安定で、お子さんに情緒的に頼りすぎている場合、お子さんは常に「親の顔色」を伺うようになります。自分の感情よりも親の機嫌を優先して生きるようになると、学校でも自分を出せず、ストレスを溜め込みやすくなります。

5つの特徴に共通する子どもへの影響

これらの関わり方に共通するのは、お子さんの「自己肯定感」と「自分で決める力」を奪ってしまうことです。 「失敗しても大丈夫」と思える安心感がないと、お子さんは新しい挑戦を避け、集団生活そのものが大きな負担になります。その限界が、不登校という形でのSOSとして表れるのです。

親の過度な期待が子どもの「自己肯定感」を削るメカニズム

親が子どもに期待するのは、愛情があるからこそです。しかし、その期待がお子さんのキャパシティを超えてしまうと、成長の糧ではなく、心をすり減らすプレッシャーへと変わってしまいます。

期待とプレッシャーの境界線

適切な期待はお子さんの背中を押しますが、「親の理想」を押し付けすぎると、お子さんは「期待に応えられない自分はダメなんだ」と思い詰めてしまいます。

適切な期待 過度な期待
子どもの努力を認める 結果だけを評価する
子どものペースを尊重する 親の理想を押し付ける
失敗を学びの機会とする 失敗を許さない
子どもの意見を聞く 親の価値観を一方的に伝える

自己肯定感が削られる心理的プロセス

プレッシャーを抱え続けたお子さんの心は、段階的にエネルギーを失っていきます。

  • 第1段階:頑張りすぎてしまう時期 「お母さん・お父さんを喜ばせたい」という純粋な気持ちから、必死に期待に応えようと努力します。
  • 第2段階:疲弊と自信の喪失 どれだけ頑張ってもハードルが上がり続けると、心身ともに疲れ果ててしまいます。「自分はまだ足りない」と、達成感を感じられなくなります。
  • 第3段階:回避行動(SOS) 失敗を恐れるあまり、新しいことを避けたり、学校を休み始めたりします。これが不登校の入り口となる重要なサインです。

条件付きの愛情が与える影響

「良い成績なら褒める」「言うことを聞くなら認める」といった関わりは、お子さんに「条件を満たさない自分には価値がない」と思い込ませてしまいます。ありのままの自分を肯定できない不安定な心は、外の世界へ踏み出す勇気を奪います。

「できる自分」しか認められない苦しみ

自己肯定感が下がると、お子さんは「成果を出せる自分」しか愛せなくなります。そのため、学校での小さなつまずきが「存在否定」のように感じられ、評価の場である学校が、耐えがたい恐怖の場所に変わってしまうのです。

お子さんの様子に少しでも変化を感じたら、今の期待が「重荷」になっていないか立ち止まってみてください。期待の伝え方を変えるだけで、お子さんの心は軽くなるはずです。

不登校を長期化させる親の「NG行動」と注意点

不登校が長引く背景には、親御さんの何気ない行動が影響している場合があります。良かれと思ってかけた言葉が、かえって回復のエネルギーを奪ってしまうことも。ここでは、ついやってしまいがちな「NG行動」を整理しました。

毎日「学校に行く?」と声をかけ続ける

毎朝の「今日は行ける?」という確認は、お子さんにとって「今日も期待に応えられない」という事実を突きつけられる、苦しい時間になります。 家が「評価される場所」になってしまうと、心身の回復に必要な「安心」が損なわれます。見守る側もつらい時期ですが、登校の判断はお子さんに任せ、家庭を安らげる場所にすることを優先しましょう。

他の子どもや兄弟姉妹と比較する言葉

「お兄ちゃんは通えているのに」「周りの子は頑張っているよ」といった比較は、存在そのものを否定されたように感じさせます。 お子さんは既に自分を激しく責めています。そこに他人との比較が加わると、家庭内での居場所を失い、さらに心を閉ざす原因になります。

「甘え」「逃げ」と決めつける態度

「気合が足りない」「甘えているだけ」と突き放すのは、SOSを無視するのと同じです。 本人は「行きたくても体が動かない」ほど深く悩んでいます。その苦しみを理解してもらえない孤独感は、親子関係に深い溝を作り、解決をさらに遠ざけてしまいます。

無理に外出や人との交流を強要する

「外に出れば気分が変わるよ」と連れ出すのも、エネルギーが枯渇している時期には逆効果です。 準備が整わないうちに無理をさせると、かえって疲弊を招き、親への不信感に繋がります。「今は家でゆっくり過ごす時期」と割り切る勇気も必要です。

世間体を優先した言動

「近所の人に顔向けできない」「親戚に何て言えばいいの?」といった言葉は、お子さんに「自分は親にとって迷惑な存在なんだ」と強く感じさせます。 親の評価や世間体よりも「目の前のお子さんの心」を最優先にする姿勢が、回復への信頼関係を築きます。

親自身の不安や焦りを子どもにぶつける

「この先どうなるの?」「心配で夜も眠れない」と訴えるのは、お子さんに親のケアまで背負わせることになります。 お子さんは自分の悩みだけでも手一杯です。親の不安を受け止める余裕はなく、逆に「自分が親を苦しめている」という強い罪悪感に押し潰されてしまいます。

学校や先生を一方的に責める態度

学校側に非がある場合でも、お子さんの前で先生を激しく批判するのは避けましょう。 お子さんが「学校」という場所自体に不信感を持ち、復帰や別室登校などの選択肢を自ら閉ざしてしまう可能性があります。不満や交渉は、お子さんのいない場所で冷静に伝えましょう。

NG行動の共通点と対応の基本

NG行動のパターン 子どもへの影響 望ましい対応
毎日登校を促す プレッシャーと自己否定感の増大 見守りと安心できる環境づくり
他者との比較 孤立感と存在価値の喪失 個性と現状をそのまま受け入れる
甘えと決めつけ 理解されない孤独感 苦しみに共感し寄り添う姿勢
無理な外出の強要 心身の疲弊と不信感 本人のペースを尊重する
世間体の優先 罪悪感と自己否定 子ども本位の価値観への転換

これらのNG行動に共通するのは、親の「不安」や「理想」が優先されてしまっている点です。回復には「ありのままを受け入れてもらえる」という安心感が不可欠。まずはこれらの言動を一つずつ手放すことが、お子さんが自分自身を取り戻す第一歩になります。

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解決に向けて親が今日から実践すべき3つのこと

不登校の状況を前進させるために、親御さんが着実に取り組める行動を3つに絞りました。特別な準備は必要ありません。今日から家庭で試せるものばかりです。

子どもの話を「評価せず」に聴く時間を作る

不登校のお子さんが何より求めているのは、自分の気持ちを否定されずに話せる場所です。ついアドバイスをしたくなりますが、まずは言葉をそのまま受け止めるだけで十分です。

効果的な聴き方のポイント

NG例 OK例 効果
「それは考えすぎだよ」 「そう感じていたんだね」 感情を否定せず受容する
「学校に行けば解決するよ」 「今はつらい時期だね」 現状の気持ちに寄り添う
「いつまで休むつもり?」 「話したいことがあれば聞くよ」 プレッシャーをかけない

1日10分で構いません。スマートフォンを置き、意識的にお子さんと向き合ってみてください。会話がなくても、そばにいる時間そのものが「ここは安全なんだ」という信頼に繋がります。

生活リズムの「小さな目標」を一緒に決める

不登校が続くと生活リズムは乱れがちですが、いきなり「登校」を目指すと挫折してしまいます。まずは家庭内で「小さな成功体験」を積み上げることが大切です。

  • 第1段階:朝のハードルを下げる (例:朝9時までに起きる、一緒に朝食を食べる)
  • 第2段階:日中の活動を増やす (例:午前中に着替える、リビングで過ごす)
  • 第3段階:外の世界に触れる (例:短時間の外出、好きな趣味に没頭する)

ポイントは、親が一方的に決めず「これならできそう?」とお子さんの納得感を得ることです。達成できたら「できたね」と事実を認め、できなかった日も「そんな日もあるよ」と責めない。この心の余裕が回復を早めます。

親自身が「自分の時間」を確保する

お子さんを支え続けるには、親御さんの心身が健康であることが絶対条件です。付きっきりになって共倒れしては、適切なサポートはできません。

  • 自分をいたわる:週に一度は趣味や休息に没頭する
  • 一人で抱えない:信頼できる友人に話したり、支援機関を頼ったりする
  • 完璧を捨てる:睡眠を優先し、「ほどほど」の親を目指す

親御さんの心に余裕が生まれると、お子さんへの対応も自然と穏やかになります。「親が楽しんでいる姿」を見せることは、お子さんの罪悪感を減らすことにも繋がります。

親自身の心を整えるための「自分軸」の作り方

お子さんの不登校と向き合う中で、親御さん自身が精神的に追い詰められてしまうことは少なくありません。しかし、親が心の平穏を保つことは、お子さんの回復を支えるもっとも強固な土台になります。ここでは、親御さんが「自分自身」を守るための具体的なヒントをまとめました。

他人の評価に振り回されない心の作り方

不登校になると、近所の目や親戚の評価が気になり、社会から取り残されたような孤独を感じることがあります。しかし、「子どもの登校状況」は「親としての価値」を測る物差しではありません。

周囲の無責任な意見に振り回されそうになったら、一度立ち止まり「自分とお子さんにとって、今何が最善か」という内面の声に耳を傾けてください。外側の評価ではなく、家庭内の平和を優先する。その決意が「自分軸」を強くします。

親自身の感情を認めて受け止める

不安、焦り、時にはやり場のない怒り……。不登校という状況下で、負の感情を抱くのは至極当然のことです。それらを「親失格だ」と抑え込む必要はありません。

まずは「今、私は不安なんだな」と、ありのままの感情を認めてあげてください。感情は外に出すことで整理されます。日記に書き出す、気心の知れた友人に話すなど、心の中に溜め込まない工夫をしましょう。

自分の時間と空間を確保する

24時間「不登校の親」でい続ける必要はありません。親御さんが心身ともに健やかでいることが、長期的なサポートを可能にします。

時間の確保方法 具体例
朝の時間を活用 子どもが起きる前に散歩やストレッチをする
短時間の休息 15分間だけ好きな音楽を聴く、お茶を楽しむ
定期的な外出 月に1回、友人とランチや趣味の時間を持つ
家族の協力 配偶者や親族に協力を求め、数時間の自由時間を作る

完璧を手放し「ほどほど」を目指す

不登校の対応に「正解」はありません。完璧を目指すほど、理想と現実のギャップに親自身が疲弊し、その緊張感がお子さんにも伝わってしまいます。

「今日は三食食べられたから合格」「一言会話ができたから満点」と、合格ラインをぐっと下げてみてください。「ほどほどの親」でいる余裕が、親子双方に救いをもたらします。

自分の価値観を明確にする

「学校に行くこと」だけを唯一のゴールに設定すると、毎日の状況に一喜一憂して疲れてしまいます。

これを機に「お子さんにどんな人生を歩んでほしいか」という本質的な価値観を見つめ直してみませんか?「自分らしく笑って生きていければいい」という広い視点を持てると、目の前の問題に対する執着が消え、関わり方がぐっと柔軟に変わっていきます。

一人で悩まないで。不登校の相談ができる専門機関と活用法

不登校の問題を、家族だけで抱え込む必要はありません。専門的な知識を持つ第三者に相談することで、現状を客観的に整理でき、具体的な解決のヒントが見つかります。ここでは、主な相談先と上手な頼り方をまとめました。

相談できる主な専門機関一覧

不登校の相談窓口は公的なものから民間まで幅広くあります。お子さんの状況に合わせて選んでみてください。

機関名 特徴 相談方法
教育支援センター(適応指導教室) 自治体が運営。学習支援や集団活動を通じた社会性の育成 市区町村の教育委員会経由で利用
スクールカウンセラー 学校に配置された専門家。子どもと親の心理的なケア 学校を通じて予約
児童相談所 家庭環境や虐待が関係する場合の総合的な支援 電話または来所相談
ひきこもり地域支援センター 都道府県や政令指定都市が設置。長期化したケースにも対応 電話・メール・来所相談
民間のフリースクール 柔軟なカリキュラムで居場所を提供 見学・体験を通じて検討
精神科・心療内科 発達障害や精神疾患が疑われる場合の診断と治療 医療機関に直接予約

相談機関を効果的に活用するポイント

初回相談で伝える情報をまとめておく 相談をスムーズに進めるために、これまでの経緯を簡単にメモしておきましょう。不登校の時期、きっかけ、現在のお子さんの様子、家での接し方などを時系列で整理しておくと、専門家に状況が正しく伝わります。

複数の機関を組み合わせて利用する 一つの場所に絞る必要はありません。例えば、スクールカウンセラーに心の相談をしながら、教育支援センターで学習の機会を探るなど、目的別に複数を活用するのも有効です。多角的な視点からのアドバイスが、解決の近道になります。

細く長く相談を続ける 不登校の回復には時間がかかります。一度の相談で答えを出そうとせず、定期的にお子さんの変化を共有し続けましょう。継続的な関わりの中で、その時々に応じた適切なアドバイスがもらえます。

相談をためらう親が知っておくべきこと

「育て方を責められるのではないか」「家庭の恥だ」と、相談をためらう方もいます。しかし、支援機関は親をジャッジする場所ではなく、家族が穏やかに過ごすためのパートナーです。守秘義務も厳守されるため、プライバシーが守られた環境で安心して話ができます。

また、相談したからといって、無理に登校を迫られるようなこともありません。まずは話を聞いてもらうだけでも親御さんの心が軽くなり、お子さんへの接し方に余裕が生まれるはずです。

【事例別】不登校の子どもへの接し方Q&A

朝になると腹痛や頭痛を訴える子どもへの対応

朝の体調不良は、心が発信しているSOSかもしれません。まずは「体がつらいんだね」と、本人の訴えをそのまま受け止めてあげてください。無理に登校を促すと症状が悪化することもあります。

まずは医療機関を受診し、体に隠れた病気がないか確認しましょう。その上で、学校以外の話題でリラックスできる時間を増やします。症状が長引く場合は、スクールカウンセラーや小児科医と相談しながら、別室登校などのスモールステップを検討してみるのが良いでしょう。

部屋に引きこもって会話を拒否する場合

お子さんが部屋から出てこないときは、適度な距離を保ちつつ見守ることが大切です。無理に聞き出そうとすると、かえって心を閉ざしてしまいます。

ドア越しに「ご飯を置いておくね」「何かあれば教えて」と、短い言葉を届けるだけに留めます。お子さんのペースを尊重し、家を「安全な場所」にすることが回復への近道です。数週間状況が変わらないなら、親御さんだけで抱えず、専門の支援機関へ先に相談に行ってみてください。

ゲームやスマホばかりで昼夜逆転している子ども

不登校中のゲームやスマホは、現実の不安から逃れるための「心の麻酔」になっている場合が多いものです。いきなり取り上げると、親子関係が崩れる恐れがあります。

まずは一方的に叱るのではなく、本人の意見を聞きながら少しずつルールを作っていきましょう。ゲーム以外に興味を持てるものを探したり、食事の時間だけは顔を合わせたりと、現実の世界との接点を少しずつ増やしていく工夫が有効です。

友人関係のトラブルが原因と分かっている場合

いじめや友人関係の悩みがはっきりしているなら、学校との連携が不可欠です。先生やカウンセラーに状況を話し、お子さんの安全を第一に考えた対応を求めてください。

家庭では「あなたは悪くない。私たちが守るから」というメッセージを伝え続けてください。学校に戻すことだけを考えず、フリースクールなど「学校以外の学び場」も視野に入れておくと、お子さんの心にゆとりが生まれます。

本人も理由が分からないと言う場合

「なぜ行けないのか自分でも分からない」というお子さんは少なくありません。複数の要因が重なっていたり、疲れすぎて言語化できなかったりするからです。

理由を問い詰めるのはやめ、「今はゆっくり休む時期」と割り切って接しましょう。日々の小さな変化を観察しながら、心の回復を待ちます。数ヶ月経っても状況が変わらなければ、専門家によるカウンセリングを受け、隠れた要因を探ることも検討してください。

発達障害や HSC の特性がある子どもの場合

発達障害やHSC(とても敏感な子)の特性を持つお子さんは、刺激の多い学校環境にストレスを感じやすい傾向があります。

特性 学校での困難 家庭での配慮
聴覚過敏 教室の騒音が苦痛 静かな環境で休息時間を確保
対人関係の困難 集団行動や雑談が負担 ソーシャルスキルを家庭で練習
感覚過敏 制服や体育着の不快感 感覚に配慮した衣服の選択
予定変更への不安 急な予定変更でパニック 見通しを持たせる視覚的支援

お子さんの特性に合わせた環境調整を学校に相談しましょう。無理に周囲に合わせさせるのではなく、その子の個性を尊重した支援が必要です。

きょうだいへの影響が心配な場合

不登校のお子さんがいると、きょうだいが寂しい思いをしたり、親の関心を引こうと無理をしたりすることがあります。

意識的にきょうだいと二人だけの時間を作り、「あなたのことも大切に見ているよ」と伝えてください。お子さんの状態を年齢に合わせて説明し、一緒に考える場を持つのも良いでしょう。家族全体のバランスを保つため、必要に応じて家族全体の相談ができる場を活用するのも一つの手です。

まとめ:親が自分を責めず第三者を頼る大切さ

不登校は、お子さんの気質や学校の環境などが重なり合って起きるものです。決して親御さんだけの責任ではありません。自分を責めて心が疲れ果ててしまうと、お子さんを支えるためのパワーもなくなってしまいます。

まずは親御さん自身が、相談機関という「外の力」を借りて、心の余裕を取り戻してください。スクールカウンセラーや地域の支援センターなどは、家庭に合った解決策を一緒に探してくれる心強い味方です。同じ悩みを持つ親の会などで、孤独感を分かち合うことも大きな救いになるはずです。

お子さんの回復には、親が笑っていられる時間が何よりの薬になります。一人で抱え込まず、周囲の手を借りながら、焦らずゆっくりと歩んでいきましょう。


※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

 

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