
通信制高校を選ぶとき、私立と公立で迷っていませんか?
学費は公立が年間3〜5万円、私立が20〜100万円と大きく異なります。ただし私立は費用が高い分、手厚い学習サポートや多彩なコース、きめ細かい進路指導が受けられます。
この記事では、学費・サポート体制・通学スタイル・卒業後の進路を比較し、あなたに合った通信制高校選びをサポートします。
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通信制高校には私立と公立の2つの種類があり、それぞれ運営母体や特徴が大きく異なります。自分に合った学校を選ぶため、まず基本的な違いを理解しましょう。
公立通信制高校は都道府県や市が運営する公的な教育機関です。地域の教育機会を保障することを目的としており、各都道府県に1校程度設置されています。一方、私立通信制高校は学校法人が運営する民間の教育機関で、全国に数多く存在し、それぞれ独自の教育理念やコンセプトを持っています。
全国の公立通信制高校は約80校程度であるのに対し、私立通信制高校は200校以上あります。私立は選択肢が豊富で、自宅から通える範囲に複数の学校が存在することも多く、自分の希望に合わせて比較検討しやすい環境です。
| 項目 | 公立通信制高校 | 私立通信制高校 |
| 運営主体 | 都道府県・市区町村 | 学校法人 |
| 学校数 | 約80校 | 200校以上 |
| 学費 | 年間3~5万円程度 | 年間20~100万円程度 |
| サポート体制 | 基本的な学習支援 | 手厚い個別サポート |
| 通学頻度 | 月2~4回程度 | 週1~5日など選択可能 |
| コースの種類 | 基本的なコースのみ | 多様な専門コースあり |
公立通信制高校は自学自習が基本で、自分のペースで学習を進められる自由度の高さが特徴です。ただし、学習管理や進捗確認は基本的に自己責任となるため、自律的に学習できる姿勢が求められます。
私立通信制高校は学習スタイルの選択肢が豊富です。週5日通学する全日型から、年数回のスクーリングのみの在宅型まで、自分のライフスタイルに合わせて選べます。担任制や個別指導など、きめ細かなサポートが受けられる体制が整っている学校が多いのも特徴です。
私立・公立ともに、卒業時に取得できるのは高等学校卒業資格(高卒資格)であり、資格としての価値に差はありません。どちらを卒業しても、大学や専門学校への進学、就職において同等の扱いを受けます。
通信制高校を選ぶ際、最も気になるのが学費です。私立と公立では学費に大きな差があり、年間で数十万円の違いが生じることも珍しくありません。ここでは、それぞれの費用構造を詳しく見ていきましょう。
公立通信制高校は、都道府県が運営しているため学費が非常に安価です。入学金や授業料は最低限の負担で済みます。
| 費目 | 金額(目安) |
| 入学金 | 500円程度 |
| 授業料(1単位あたり) | 300~700円程度 |
| 教科書代 | 年間1~2万円程度 |
| 年間合計(目安) | 3~5万円程度 |
公立の場合、卒業までの3年間で10万円前後という低コストで高校卒業資格が取得できるのが最大の魅力です。ただし、スクーリング時の交通費や諸経費は別途かかります。
私立通信制高校は学校によって学費が大きく異なります。基本的な通信コースから週5日通学するコースまで、選択肢が豊富な分、費用にも幅があるでしょう。
| 費目 | 金額(目安) |
| 入学金 | 1~5万円程度 |
| 授業料(1単位あたり) | 8,000~15,000円程度 |
| 施設費・設備費 | 年間3~10万円程度 |
| 教育充実費 | 年間3~10万円程度 |
| 年間合計(目安) | 20~70万円程度 |
私立の場合、通学頻度やサポート内容によって学費が変動する点が特徴です。週5日通学するコースでは年間100万円を超える場合もあるでしょう。
国の高等学校等就学支援金制度を利用することで、学費負担を軽減できます。世帯年収に応じて支援額が決定され、公立・私立ともに申請が可能です。
公立通信制高校では、この制度を利用することで授業料がほぼ無償になるケースが多くあります。私立の場合は、年間118,800円を上限に支援が受けられ、世帯年収が約590万円未満の場合はさらに加算される仕組みです。
授業料以外にも、以下のような費用が必要になります。
私立では追加のサポートサービスやオプション講座を選択すると、さらに費用がかかる場合もあります。事前に総額をしっかり確認することが大切です。
通信制高校では自宅学習が中心ですが、卒業には「スクーリング」への出席が必須です。このスクーリングの頻度や通学スタイルは、私立と公立で大きく異なります。
スクーリングとは、学校に登校して教員から対面で授業を受ける制度です。通信制高校でも一定時間のスクーリングが義務付けられており、レポート学習だけでは得られない実技指導や、教員との直接的なコミュニケーションができます。
公立では月2〜4回程度、日曜日や平日の夕方に集中スクーリングを実施するのが一般的です。本校または協力校に通学する必要があり、会場が限られているため、自宅から遠い場合は通学に時間がかかります。
年間の出席日数は20〜30日程度で、科目ごとにスクーリング時間数が定められています。欠席すると単位取得が難しくなるため、計画的な出席が必要です。
私立では、通学スタイルを自由に選べます。
| 通学スタイル | 頻度 | 特徴 |
| 年間数日コース | 年3日から5日程度 | 集中スクーリングで短期間に実施。遠方の生徒向け |
| 月1回から2回コース | 月1回から2回 | 最低限の通学で卒業を目指せる |
| 週1日から3日コース | 週1日から3日 | 適度な通学でペースを保ちたい生徒向け |
| 週5日コース | 週5日 | 全日制に近い環境で学びたい生徒向け |
生徒の生活スタイルや学習ペースに合わせて、柔軟にスクーリング頻度を選べるのが私立の特徴です。また、キャンパスが全国各地にある学校も多く、通学しやすい環境が整っています。
私立の中には、夏休みや冬休みに合宿型の集中スクーリングを実施する学校もあります。宿泊施設に数日間滞在しながらまとまった授業を受けることで、年間の必要スクーリング時間を効率的に消化できます。
遠方に住んでいる生徒や、働きながら通学する生徒にとって、普段の通学負担を軽減できる選択肢です。
自分に合った通学スタイルを選ぶには、以下のポイントを考えましょう。
公立は費用を抑えられるものの通学の自由度が低く、私立は費用がかかる分、自分のペースで通学スタイルを選べます。自分のライフスタイルや目標に合わせて、無理なく続けられる環境を選びましょう。
通信制高校において、学習サポートの充実度は卒業率や学習の継続に大きく影響します。私立と公立では、提供されるサポート内容に明確な違いがあるため、自分の学習スタイルや必要性に合わせて選びましょう。
私立通信制高校は、生徒一人ひとりに対するきめ細かなサポートが特徴です。学習センターやキャンパスを複数設置している学校が多く、通いやすい環境が整っています。
多くの私立通信制高校では担任制を採用しており、専任の教員が生徒の学習状況や生活面まで継続的にサポートします。メールや電話、オンラインツールを活用した質問対応も迅速で、学習の遅れや不明点をすぐに解消できます。
学習センターでは週に数回の登校日を設けており、対面での質問や個別指導を受けられます。自習スペースも完備されているため、自宅で集中できない生徒にとって有効な学習環境です。
映像授業やオンラインでの質問対応、学習管理システムなど、ICTを活用した学習環境が充実しています。スマートフォンやタブレットからもアクセスでき、いつでもどこでも学習を進められます。
公立通信制高校は、基本的な学習支援を中心とした必要最小限のサポートを提供しています。自主性を重視した学習スタイルが基本です。
公立では月に数回のスクーリング時に教員に質問できる機会がありますが、私立ほど頻繁ではありません。質問できる時間も限られているため、計画的に疑問点をまとめておく必要があります。
提出したレポートには添削とコメントが付けられて返却されますが、個別の詳細な解説は少ない傾向です。自分で教科書や参考書を読み解く力が求められます。
公立通信制高校では、基本的に教科書とレポート課題を中心に自分で学習を進めることが前提です。質問機会が限られているため、自己管理能力と自主学習の習慣が必要です。
| サポート項目 | 私立通信制高校 | 公立通信制高校 |
| 担任制度 | 専任担任による継続的サポート | 学年単位での対応が中心 |
| 質問対応 | メール・電話・オンラインで随時対応 | スクーリング時のみ |
| 個別指導 | 週数回の対面指導が可能 | 原則なし(希望者のみ限定的) |
| 学習センター | 複数拠点に設置、自習室完備 | 本校のみの場合が多い |
| オンライン授業 | 充実した映像授業とライブ配信 | 限定的またはなし |
| カウンセリング | 専門カウンセラー常駐 | 限定的な相談体制 |
不登校経験者や学習に不安がある生徒、発達障害などの特性がある生徒に対するサポート体制にも違いがあります。
私立通信制高校の多くは、スクールカウンセラーや臨床心理士が常駐しており、学習面だけでなくメンタル面のサポート体制も整っています。少人数制のクラスや段階的な登校支援など、個々の状況に応じた対応が可能です。
公立通信制高校でも相談窓口はありますが、専門スタッフの配置は限られています。相談日時も指定されている場合が多く、継続的なサポートを受けるには自分から積極的に働きかける必要があります。
通信制高校の卒業率は、私立で約80%程度、公立で約50%程度と大きな差があります。この差は、学習サポートの充実度が生徒の継続意欲に直結していることを示しています。
自分一人で計画的に学習を進められる自信があるなら公立でも十分ですが、学習習慣に不安がある、サポートを受けながら確実に卒業したいという場合は、私立通信制高校の手厚いサポート体制が大きな助けとなるでしょう。
通信制高校を卒業するには、在籍期間・修得単位・特別活動の3つの条件を満たす必要があります。私立と公立で卒業までの期間や流れに違いがあるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
通信制高校を卒業するためには、文部科学省が定める以下の条件をすべて満たす必要があります。これは私立・公立問わず共通の要件です。
| 条件 | 内容 |
| 在籍期間 | 3年以上(36ヶ月以上)の在籍 |
| 修得単位 | 74単位以上の取得 |
| 特別活動 | 30時間以上の参加 |
在籍期間は3年以上が必須となり、これは前籍校での在籍期間も含めることができます。例えば全日制高校に1年間在籍していた場合、通信制高校では残り2年間の在籍で卒業要件を満たせます。
卒業率は私立と公立で大きな差があります。私立通信制高校の卒業率は概ね80%程度であるのに対し、公立通信制高校の卒業率は50%程度と低い傾向です。
この差が生まれる主な理由は、学習サポート体制の充実度にあります。私立では担任制やマンツーマン指導、オンライン学習システムなどが整備されており、生徒が学習を継続しやすい環境が整っています。
単位を修得するプロセスは、レポート提出・スクーリング出席・試験合格の3段階で構成されます。
私立では年間を通じて柔軟に単位修得が進められる体制が整っています。レポート提出は随時受け付けており、スクーリングも週1日から毎日通学まで複数のコースが用意されているケースが多く、自分のペースで計画的に単位を積み上げられるのが特徴です。
公立では前期・後期の二期制を採用している学校が多く、レポート提出期限やスクーリング日程が固定されています。提出期限を逃すと次の期まで待つ必要があるため、計画的な学習管理が求められます。
| 学年 | 主な活動内容 | 目標単位数 |
| 1年次 | 基礎科目の学習、学習リズムの確立 | 25単位程度 |
| 2年次 | 必修科目の履修、選択科目の検討 | 25単位程度 |
| 3年次 | 残り単位の取得、進路活動 | 24単位程度 |
標準的には各学年で25単位前後を取得することで、3年間での卒業が実現できます。ただし、体調や状況に合わせて履修ペースを調整できるのが通信制高校の大きなメリットです。
通信制高校で卒業が遅れる理由として、レポート未提出・スクーリング欠席・試験不合格などが挙げられます。
私立通信制高校では学習サポートセンターや担任教員が定期的にフォローを行い、進捗が遅れている生徒に個別対応するため、卒業までスムーズに進みやすい環境が整っています。一方、公立では自己管理が重要となり、計画的な学習習慣が卒業の鍵です。
他の高校から転入・編入する場合、前籍校で取得した単位や在籍期間を引き継ぐことができます。例えば全日制高校で1年半在籍し15単位を取得していた場合、通信制高校では残り1年半の在籍と59単位の取得で卒業要件を満たせます。
私立通信制高校では転入・編入生向けの個別カリキュラムを作成し、最短での卒業を目指せるようサポート体制が整っているケースが多く見られます。
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通信制高校への入学を検討する際、入学試験の内容と難易度は気になるポイントです。私立と公立では試験の形式や準備すべき内容が異なります。
公立の入学試験は比較的シンプルです。学力試験よりも、入学の意思確認や基礎的な学習能力の確認が中心となります。
| 試験項目 | 内容 | 所要時間 |
| 作文・小論文 | 志望動機や学習意欲を確認 | 40分~60分程度 |
| 面接 | 入学動機や継続意思の確認 | 10分~15分程度 |
| 書類選考 | 調査書や志願理由書の審査 | – |
公立は学力試験を実施しない学校も多く、入学のハードルは低めです。ただし定員を超えた場合は選考が行われます。
私立は学校によって試験内容に幅があります。学力重視の学校から、面接と書類のみで選考する学校までさまざまです。
| 試験タイプ | 実施内容 | 採用している学校の傾向 |
| 面接重視型 | 面接と書類選考のみ | サポート充実型の学校に多い |
| 基礎学力確認型 | 国語・数学・英語の基礎問題 | 進学実績を重視する学校 |
| 作文併用型 | 面接+作文または小論文 | 最も一般的なパターン |
私立は学校の教育方針や特色に応じて試験内容が設計されています。専門コースを設置している学校では、その分野への適性や興味を確認する質問が面接で行われることもあります。
作文や小論文では、通信制高校を選んだ理由、卒業後の目標、自分の学習スタイルなどが問われます。事前に自分の考えを整理し、文章にまとめる練習をしておきましょう。字数は400〜800字程度が一般的です。
面接では以下のような質問が想定されます。
暗記した回答ではなく、自分の気持ちを素直に伝えられるよう準備しましょう。
学力試験がある場合でも、難易度は中学校の基礎レベルです。特別な受験勉強は不要ですが、中学校で学んだ内容を復習しておくと安心です。
入学試験を受けるには、事前に出願書類の提出が必要です。
| 書類名 | 入手先 | 注意点 |
| 入学願書 | 学校から配布 | 写真貼付、記入漏れに注意 |
| 調査書 | 在籍中学校または前籍校 | 発行に時間がかかる場合あり |
| 志願理由書 | 学校指定用紙または任意 | 丁寧に手書きすることが多い |
| 受験料 | – | 振込または現金書留で納入 |
調査書は発行まで1〜2週間程度かかることがあるため、余裕を持って依頼しましょう。
通信制高校の入学試験は、全日制高校とは異なるスケジュールで実施されます。多くの学校で年に複数回の入学機会があり、4月入学だけでなく10月入学も可能です。
公立は試験日が限定されていますが、私立は柔軟に日程調整できる学校も多くあります。複数の学校を受験する場合は、試験日程が重ならないよう事前に確認しておきましょう。
私立の通信制高校では、多様な専門コースや興味に応じた選択科目が充実していることが大きな特徴です。芸能コース、美容・ファッションコース、プログラミングコース、eスポーツコース、ペット・動物コースなど、生徒の将来の夢や興味に直結した専門分野を学べる環境が整っています。
通常の高校卒業資格取得に必要な科目に加えて、資格取得支援や専門技術の習得を目指すカリキュラムが組まれており、高校卒業と同時に専門スキルも身につけられます。
公立の通信制高校は、基本的な高校卒業資格取得に必要な科目を中心とした標準的なカリキュラムを提供しています。国語、数学、英語、理科、社会などの必修科目を中心に構成され、シンプルで分かりやすい学習プログラムです。
専門コースは私立に比べて少ないものの、確実に高校卒業資格を取得することに重点を置いた内容で、費用を抑えながら着実に学習を進めたい生徒に適しています。
| 項目 | 私立通信制高校 | 公立通信制高校 |
| 基本コース | 週1日~週5日など通学頻度を選択可能 | 月2~4回程度のスクーリング |
| 専門コース | 芸能・美容・IT・スポーツなど多数 | 限定的または設置なし |
| 資格取得支援 | 専門資格から検定まで幅広く対応 | 基本的な検定対策のみ |
| 個別カリキュラム | 生徒の状況に応じた柔軟な対応 | 標準的なカリキュラムが中心 |
私立通信制高校では、在宅学習中心のコース、週1日通学コース、週3日通学コース、週5日通学コースなど、生徒のライフスタイルや学習ペースに合わせて通学頻度を選べます。働きながら学びたい人、不登校経験がある人、芸能活動やスポーツと両立したい人など、それぞれの状況に応じた選択が可能です。
公立通信制高校は基本的に自宅学習が中心で、決められた日程でのスクーリングに参加する形式です。自己管理能力が求められますが、自分のペースで学習を進められる自由度があります。
私立通信制高校では、レポート提出、スクーリング参加、テスト受験という基本に加えて、オンライン授業の受講やメディア視聴による単位認定など、多様な単位修得方法が用意されています。動画授業やライブ配信授業を活用すれば、通学の負担を軽減しながら学習を進められます。
公立通信制高校も同様の単位修得システムですが、オンライン対応は学校によって差があり、従来型の紙ベースのレポート提出と対面スクーリングが中心となることが多い傾向です。
通信制高校を卒業した後の進路は、大学や専門学校への進学、就職など多岐にわたります。私立と公立では、卒業後の進路サポートの充実度に大きな違いがあります。
私立通信制高校では、専任のキャリアカウンセラーや進路指導の専門スタッフが常駐していることが多く、個別の進路相談を随時受けられる体制が整っています。
大学受験を目指す生徒には、予備校と提携した受験対策講座や、AO入試・推薦入試に向けた小論文指導、面接練習などが提供されます。また、指定校推薦枠を多数持つ学校も多く、提携大学への進学ルートが確保されています。
就職希望者には、履歴書の書き方指導、面接対策、ビジネスマナー研修などのプログラムが用意されており、求人情報の提供や企業とのマッチングサポートも行われます。専門学校への進学を希望する場合も、提携校への優先入学制度などが利用できることがあります。
公立通信制高校でも進路指導は行われますが、私立と比較すると個別サポートの頻度や専門性には限りがあるのが実情です。
進路相談は定期的に実施されますが、教員の人数が限られているため、予約制での対応となることが多く、タイミングによっては希望通りに相談できない場合もあるでしょう。
大学受験対策については基本的な情報提供は行われますが、専門的な受験指導や小論文添削などは生徒自身が予備校や塾を利用する必要があります。就職支援についても求人情報の掲示や基本的なアドバイスは受けられますが、企業との直接的なつながりは私立ほど多くありません。
| 項目 | 私立通信制高校 | 公立通信制高校 |
| 大学進学率 | 20〜40%程度 | 10〜20%程度 |
| 専門学校進学率 | 20〜30%程度 | 15〜25%程度 |
| 就職率 | 15〜25%程度 | 10〜20%程度 |
| 進路未定者 | 15〜30%程度 | 30〜50%程度 |
私立通信制高校の方が進学率・就職率ともに高い傾向にありますが、これは手厚いサポート体制に加えて、明確な進路目標を持って入学する生徒が多いことも影響しています。
進路サポートの充実度を重視する場合は、学校説明会やオープンキャンパスで以下の点を確認することが重要です。
専任の進路指導スタッフがいるか、個別相談の頻度はどの程度か、過去の進路実績はどうか、提携している大学や専門学校、企業はあるか、受験対策講座や就職対策プログラムの有無などを具体的に質問しましょう。
進路について明確な目標がある場合は私立、自分のペースでゆっくり考えたい場合は公立という選択も一つの基準となります。ただし、公立を選んだ場合でも、自主的に予備校や就職支援サービスを活用することで、希望する進路を実現することは十分可能です。
通信制高校選びで最も大切なのは、「自分の目的と生活スタイルに合っているか」という視点です。私立と公立、それぞれにメリット・デメリットがあるため、以下のポイントを参考に比較検討しましょう。
学費を抑えたい場合は、公立通信制高校が最適です。年間3〜5万円程度で卒業できるため、経済的な負担を最小限に抑えられます。教科書代や教材費のみで済むケースが多く、アルバイトをしながら通学する生徒にも向いています。
不登校経験がある、学習に不安がある、進学を目指したい場合は、私立通信制高校のサポート体制が役立ちます。担任制やカウンセラー配置、個別指導などが充実しており、学習習慣が身についていない生徒でも卒業しやすい環境です。
公立は月2~4回のスクーリングが基本ですが、私立は週1日から週5日まで選べる学校が多くあります。働きながら学びたい人や体調に波がある人は、通学頻度の選択肢が多い私立が適しています。自己管理ができる人は、公立の自由度を活かせます。
大学進学を目指すなら、大学受験対策コースのある私立通信制高校が有利です。専門学校や就職希望なら、資格取得や職業体験プログラムがある学校を選びましょう。高校卒業資格だけが必要なら、シンプルな公立で十分です。
最終決定の前に、必ず複数の学校を比較しましょう。資料だけでは分からない校舎の雰囲気、教員の対応、在校生の様子などを直接確認することが大切です。多くの学校で個別相談会や体験入学を実施しているため、積極的に参加してください。
私立通信制高校の多くは随時転入・編入を受け付けており、前の学校の単位も引き継げます。全日制高校からの転校を考えている場合は、入学時期の柔軟性も確認しておきましょう。公立は入学時期が限定されることが多いため注意が必要です。
通信制高校は、それぞれの事情や目標に応じて選べる多様な選択肢があります。学費、サポート体制、通学スタイル、進路サポートなど、自分が何を優先したいかを明確にしたうえで、じっくりと比較検討しましょう。
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