
通信制高校に進学したいけれど、どう選べばいいかわからない。公立と私立、どちらが自分に合っているのか――そんな悩みを抱えていませんか。
通信制高校は全国に200校以上あり、学費や登校頻度、学習スタイルが学校ごとに大きく異なります。自分に合った学校を見つけるには、正しい比較ポイントを知ることが大切です。
この記事では、通信制高校選びで失敗しないための6つの比較ポイントを解説します。
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通信制高校を選ぶ際には、単に学校名や知名度だけで判断するのではなく、自分の生活スタイルや目標に合った学校を見つけることが重要です。この章では、通信制高校を比較検討する際に押さえておくべき6つの重要なポイントを紹介します。
通信制高校は全日制高校とは異なる特徴を持ち、学校によって学費、通学頻度、サポート体制などが大きく異なります。これらのポイントを理解し、比較することで、自分に最適な学校選びが可能になります。
通信制高校を選ぶ際に確認すべき主な比較ポイントは以下の通りです。
| 比較ポイント | 確認すべき内容 | 重要度 |
| 学費 | 公立か私立か、入学金、授業料、教材費などの総額 | 高 |
| 通学範囲 | 広域制か狭域制か、キャンパスの所在地 | 高 |
| 登校頻度 | スクーリングの回数や形式、在宅学習の割合 | 高 |
| サポート体制 | 学習支援、進路指導、心理カウンセリングの有無 | 中 |
| 学べる内容 | 専門コース、資格取得、課外活動の充実度 | 中 |
| 入学時期・転籍 | 入学可能時期、編入・転入の柔軟性 | 中 |
通信制高校は全国に200校以上存在し、それぞれ異なる特色を持っています。自分に合わない学校を選んでしまうと、学習意欲の低下や卒業の困難につながる可能性があります。
例えば、学費を重視する場合は公立通信制高校が適していますが、手厚いサポートや専門的な学習を求める場合は私立通信制高校の方が選択肢が豊富です。また、働きながら学びたい人と、毎日通学したい人では、適した登校頻度が全く異なります。
6つのポイントすべてが重要ですが、人によって優先順位は異なります。比較を始める前に、以下の質問に答えることで自分の優先事項が明確になります。
これらの質問に対する答えが、あなたにとって最適な通信制高校を見つける指針になります。次の章からは、それぞれの比較ポイントについて詳しく解説していきます。
通信制高校を選ぶ際、学費は最も重要な比較ポイントの一つです。公立と私立では費用に大きな差があるため、自分や家庭の経済状況に合わせて無理なく通える学校を選びましょう。
公立通信制高校は、都道府県が運営しているため学費が非常に安く抑えられています。年間の学費は3万円から5万円程度で、経済的な負担を最小限にしたい方に適しています。
| 費用項目 | 金額の目安 |
| 入学金 | 500円程度 |
| 授業料(1単位あたり) | 300円~700円 |
| 年間学費(25単位の場合) | 3万円~5万円 |
| 教科書代・教材費 | 1万円~3万円 |
ただし、公立は自学自習が基本となるため、学習サポートが少ない点に注意が必要です。自己管理能力が求められます。
私立通信制高校は、公立と比べて学費が高額ですが、充実したサポート体制や多様なコースが用意されています。年間の学費は20万円から100万円以上と、学校やコースによって大きく異なります。
| 費用項目 | 金額の目安 |
| 入学金 | 1万円~5万円 |
| 授業料(1単位あたり) | 8,000円~15,000円 |
| 年間学費(25単位の場合) | 20万円~40万円 |
| 施設費・設備費 | 5万円~10万円 |
| コース費用(専門コースの場合) | 20万円~60万円 |
私立では個別指導や進路相談、専門分野の学習など手厚いサポートを受けられるため、学習に不安がある方や特定の分野を学びたい方に向いています。
経済的な負担を軽減するために、高等学校等就学支援金制度を活用できます。この制度は世帯年収に応じて授業料の一部または全額が支給されるもので、公立・私立を問わず利用可能です。
世帯年収が約590万円未満の場合、私立通信制高校でも1単位あたり最大12,030円の支援が受けられます。これにより、私立でも学費負担を大幅に軽減できるでしょう。
学費以外にも、スクーリング時の交通費、宿泊費、教材費、修学旅行費などの諸費用が発生します。総額でいくらかかるのか事前に確認しましょう。
学校説明会や資料請求を通じて詳細な費用内訳を把握し、自分の予算内で無理なく通える学校を選んでください。
通信制高校には、全国から入学できる「広域通信制」と、特定の地域のみ募集する「狭域通信制」があります。どちらを選ぶかで学費や通学の選択肢が変わるため、違いを押さえておきましょう。
3つ以上の都道府県から生徒を募集できる通信制高校です。全国どこからでも入学でき、私立の通信制高校に多く見られます。
本校は1つの都道府県にあっても、全国各地にキャンパスや学習センターを展開しているのが一般的。引っ越しをしても転校せずに通い続けられるのが利点です。
1つまたは隣接する都道府県のみから生徒を募集する通信制高校です。公立の通信制高校の大半が該当し、その都道府県に住んでいる人だけが入学できます。
地域に根ざした教育を行っており、スクーリング会場も限定的。遠方からの通学は難しい場合がありますが、学費が安く抑えられるのが魅力です。
| 比較項目 | 広域通信制高校 | 狭域通信制高校 |
| 募集範囲 | 3都道府県以上、全国対応が多い | 1都道府県または隣接地域のみ |
| 学校の種類 | 私立が中心 | 公立が中心 |
| キャンパス数 | 全国に複数拠点がある | 本校と限られた会場のみ |
| 選択肢の多さ | 多数の学校から選べる | 居住地の学校に限定される |
| 学費 | 比較的高め | 比較的安い |
選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
引っ越しの可能性がある場合は、全国に拠点を持つ広域通信制が便利です。転校手続きなしで学習を継続できます。
地元でじっくり学びたい、学費を抑えたい場合は、公立の狭域通信制高校が適しています。
通信制高校では、自宅学習が中心ですが、卒業するためにはスクーリング(面接指導)への出席が法律で義務付けられています。このスクーリングの頻度や形式は学校によって大きく異なるため、自分のライフスタイルに合った登校スタイルを選ぶことが重要です。
通信制高校のスクーリングは、大きく分けて以下の4つのタイプがあります。
| スクーリング形式 | 登校頻度 | 特徴 | 向いている人 |
| 週5日通学型 | 週5日 | 全日制高校と同じように毎日登校する。手厚いサポートが受けられる。 | 規則正しい生活を送りたい人、友人との交流を重視する人 |
| 週2~3日通学型 | 週2~3日 | 自分のペースで学習しながら、定期的に登校できる。 | アルバイトや趣味と両立したい人 |
| 月1~2日通学型 | 月1~2日 | 最小限の登校で卒業を目指せる。自由な時間が多く確保できる。 | 働きながら学びたい人、自分で学習を進められる人 |
| 集中スクーリング型 | 年間数日~2週間程度 | 夏休みなどに本校や指定施設に宿泊して集中的に授業を受ける。 | 遠方に住んでいる人、まとまった時間が取れる人 |
集中スクーリングは、年に1回程度、数日から2週間ほどの期間、学校の本校や提携施設に宿泊しながら授業を受ける形式です。沖縄や北海道など、観光地にある施設で実施されることも多く、他の生徒との交流や思い出作りの機会にもなります。
ただし、宿泊費や交通費が別途かかる場合があるため、事前に費用を確認しておく必要があります。
近年では、インターネットを活用した在宅型のスクーリングを導入している通信制高校も増えています。パソコンやタブレットを使ってオンラインで授業を受けることで、スクーリングの一部を自宅で完結できる仕組みです。
外出が難しい状況にある方や、遠方に住んでいる方にとっては大きなメリットです。ただし、すべての授業をオンラインで完結できるわけではなく、一部は対面での出席が必要な学校がほとんどです。
広域通信制高校の場合、全国各地に学習センターや協力校があり、自宅近くでスクーリングを受けられることがあります。一方、本校のみでスクーリングを実施している学校もあるため、事前にスクーリング会場の場所と通いやすさを確認しておくことが大切です。
交通費や移動時間も含めて、無理なく通える範囲かどうかを判断しましょう。
通信制高校では、生徒一人ひとりの学習スタイルや状況に合わせたサポート体制が、卒業までの継続率を大きく左右します。学校によってサポートの内容や手厚さには大きな差があるため、入学前にしっかり確認しましょう。
通信制高校では自宅学習が中心となるため、分からない問題が出てきたときに気軽に質問できる環境が整っているかが重要です。学校によって質問方法や対応時間が異なるため、自分の生活リズムに合った方法を選びましょう。
| 質問方法 | 特徴 | メリット |
| 電話・メール | 時間を問わず質問できる | 自分のペースで質問できる |
| オンラインチャット | リアルタイムでやり取り可能 | 即座に疑問を解決できる |
| Zoomなどのビデオ通話 | 対面に近い形で指導を受けられる | 細かいニュアンスまで伝わりやすい |
| 登校日の個別指導 | 先生と直接対面で質問できる | じっくりと教わることができる |
通信制高校では、教科書を読んでレポートを作成し提出することが基本的な学習スタイルです。このレポートに対してどれだけ丁寧な添削やフィードバックが得られるかは、学力向上に直結します。単に正誤を示すだけでなく、理解を深めるためのコメントや解説があるか確認しましょう。
自分で学習ペースを管理することが苦手な生徒には、担任や学習アドバイザーが個別に学習計画を立ててくれる学校がおすすめです。定期的な面談を通じて進捗を確認し、遅れが出た場合に具体的なアドバイスをもらえる体制があると安心です。
勉強面だけでなく、進路相談や心理面でのサポートも重要です。特に不登校経験がある生徒や学習に不安を抱えている生徒にとって、専門のカウンセラーが配置されているかは大きなポイントになります。
| サポート種類 | 内容 |
| 進路指導 | 大学・専門学校への進学、就職に関する相談・情報提供 |
| 心理カウンセリング | 学習や人間関係の悩み、メンタル面のサポート |
| 保護者面談 | 家庭と学校が連携して生徒をサポートする体制 |
最近では、映像授業やeラーニングシステムを活用した学習を提供する通信制高校が増えています。分かりやすい映像授業があれば、教科書だけでは理解しづらい内容も効率的に学べるでしょう。システムの使いやすさや対応デバイス、視聴制限の有無なども確認しておきましょう。
通信制高校本体だけでなく、サポート校と提携している場合は、より手厚い学習支援や進路指導を受けられます。サポート校では毎日通学できる環境や個別指導、受験対策などが充実していることが多く、確実に卒業したい方や大学進学を目指す方に適しています。ただし別途費用がかかるため、予算と合わせて検討しましょう。
松陰高等学校町田校では、体験イベントや学校見学を開催しています。
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通信制高校では、基礎学習だけでなく専門分野を学べるコースを用意している学校が数多くあります。自分の興味や将来の進路に合わせて選べば、高校生活をより充実させられます。
通信制高校のカリキュラムは、普通科と専門コースに大きく分かれます。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
| 普通科 | 高校卒業資格取得に必要な基礎科目を学習 | 基礎学習に集中したい、大学進学を目指す |
| 専門コース | 特定分野の専門知識や技術を習得 | 興味のある分野がある、手に職をつけたい |
通信制高校では、生徒の多様なニーズに応えるため、様々な専門コースが設置されています。
声優、俳優、ダンス、音楽などを学べるコース。実践的なレッスンやオーディション対策を受けながら高校卒業資格を取得できるため、芸能活動と学業の両立を目指す生徒に人気です。
イラスト、マンガ、デザイン、アニメーション、ゲーム制作など。業界で活躍するプロから直接指導を受けられる学校もあります。
サッカー、野球、ゴルフ、eスポーツなど。練習時間を確保しつつ高校卒業を目指せます。
美容師、ネイリスト、メイクアップアーティスト、ファッションデザイナーなどを目指すコースです。専門学校と連携している学校では、美容師免許の取得も視野に入れられます。
プログラミング、Webデザイン、動画編集などのデジタルスキルを習得できるコースです。将来性の高いIT分野の基礎を高校生のうちから学べます。
大学進学を目指す生徒向けに、受験対策を重視したカリキュラムを提供するコースです。個別指導や映像授業を活用し、難関大学合格を目指すサポート体制が整っています。
専門コースを選ぶ際は、以下を確認しましょう。
自分の興味や将来の目標に合わせて比較検討しましょう。
通信制高校を選ぶ際には、入学時期の柔軟性や転籍・編入学の制度も重要な比較ポイントです。全日制高校とは異なり、通信制高校では多様な入学機会が用意されており、生徒一人ひとりの状況に合わせた学び直しが可能です。
通信制高校では、4月入学だけでなく、秋入学や随時入学に対応している学校も多く存在します。特に私立の通信制高校では、年間を通じて複数回の入学時期を設けているケースが一般的です。
| 入学時期 | 特徴 | 適している人 |
| 4月入学 | 最も一般的な入学時期で、多くの学校で対応 | 中学卒業後すぐに進学したい人 |
| 10月入学 | 秋からスタートできる制度 | 前期に転校や編入を希望する人 |
| 随時入学 | 月単位で入学可能な学校もある | すぐに学習を開始したい人 |
入学時期が柔軟な学校を選べば、不登校や高校中退後の空白期間を最小限に抑えられます。
通信制高校には、転入学と編入学という2つの入学形態があります。それぞれの違いを理解しておくことが重要です。
| 制度 | 定義 | 在籍状況 | 単位の扱い |
| 転入学 | 現在在籍中の高校から別の高校へ移る | 在籍中 | 前の学校の単位や在籍期間を引き継げる |
| 編入学 | 高校を中退した後に別の高校へ入学する | 中退後 | 取得済みの単位は引き継げるが、在籍期間は継続しない |
転入学の場合は在籍期間が継続するため、卒業時期への影響が少ないというメリットがあります。一方、編入学でも取得済みの単位は認められるため、ゼロからのスタートにはなりません。
通信制高校へ転入・編入する際には、前の学校で取得した単位をどの程度引き継げるかを確認することが大切です。高校卒業には74単位以上の取得と3年以上の在籍期間が必要です。
多くの通信制高校では、前籍校で取得した単位を最大限認定する方針を取っていますが、学校によって認定基準が異なる場合があります。入学前に必ず学校に確認し、卒業までのスケジュールを明確にしておきましょう。
入学時期や転籍制度に関して、学校選びの際には以下の点を確認しておくとよいでしょう。
特に転入学を検討している場合は、空白期間が生じないよう、スムーズな手続きができる学校を選ぶことが重要です。多くの通信制高校では、個別相談や学校見学を通じて、入学時期や単位認定について詳しく説明してくれます。
通信制高校を卒業した後の進路は、全日制高校の卒業生と同様に多岐にわたります。通信制高校の卒業資格は全日制高校と同じ「高校卒業資格」であるため、進学や就職で不利になることはありません。
通信制高校卒業後の主な進路は、大きく分けて進学と就職の2つです。それぞれの選択肢について見ていきましょう。
| 進路の種類 | 主な進学先・就職先 | 特徴 |
| 大学進学 | 国公立大学、私立大学 | 一般入試、総合型選抜、学校推薦型選抜など多様な入試方式が利用可能 |
| 短期大学進学 | 短期大学 | 2年間で専門的な知識や資格取得を目指せる |
| 専門学校進学 | 専門学校、各種学校 | 実践的な技術や資格を身につけられる |
| 就職 | 一般企業、公務員など | 高校卒業資格があれば応募可能な求人が多数ある |
通信制高校から大学や短大への進学を希望する場合、全日制高校の卒業生と同じ条件で受験できます。一般入試はもちろん、総合型選抜や学校推薦型選抜も利用可能です。
近年では、通信制高校に在籍しながら大学進学を目指す生徒向けの進学コースを設置している学校も増えています。こうしたコースでは、大学受験に特化したカリキュラムや個別指導を受けられます。
専門学校は、美容、調理、IT、医療、デザインなど、特定の分野における実践的なスキルを身につけられます。通信制高校で興味のある分野を見つけた生徒が、さらに専門性を高めるために進学するケースが多く見られます。
卒業後すぐに就職を希望する場合も、高校卒業資格があれば多くの求人に応募できます。通信制高校の中には、就職サポートや職業訓練プログラムを提供している学校もあります。
また、在学中にアルバイトや職業体験を通じて社会経験を積んでいる生徒も多く、そうした経験が就職活動で強みになることもあります。
進学や就職以外にも、起業や芸能活動、スポーツ選手としての活動など、自分の夢や目標に向かって独自の道を歩む卒業生もいます。通信制高校は自由度が高いため、在学中から自分のやりたいことに時間を費やし、卒業後もその道を継続する生徒が少なくありません。
通信制高校選びは、これからの学校生活を大きく左右します。本記事で紹介した6つの比較ポイントを押さえれば、自分に最適な学校が見つかります。
改めて確認したいポイント
通信制高校はそれぞれ特色が異なります。複数の学校から資料を取り寄せ、可能であれば学校見学や個別相談会に参加して、実際の雰囲気を確かめましょう。
焦らずじっくり比較検討して、あなたの目標達成に最適な通信制高校を見つけてください。
※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。
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