公開日:2026.01.12 / 最終更新日:2026.01.19 通信制高校について

通信制高校の単位制とは?学年制との違いと卒業までの流れ

通信制高校への進学や転校を考えるとき、「単位制」という言葉を目にして戸惑っていませんか。
単位制とは、学年という区切りにとらわれず、自分のペースで必要な単位を積み重ねていく仕組みです。通信制高校の多くがこの制度を採用しており、働きながら学びたい人や、自分のペースで勉強したい人に向いています。
この記事では、単位制と学年制の違い、卒業に必要な単位数や取得方法を解説します。

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目次

通信制高校の単位制度|基本的な仕組みを知ろう

通信制高校では、単位制という学習システムが広く採用されています。単位制とは、学年という概念にとらわれず、決められた数の単位を修得することで卒業できる仕組みです。

単位制度の基本ルール

通信制高校を卒業するには、合計74単位以上を修得する必要があります。この74単位には、必履修科目と呼ばれる必ず学ばなければならない科目と、自分で選べる選択科目が含まれます。

卒業要件 内容
修得単位数 74単位以上
在籍期間 3年以上
特別活動 30時間以上

単位修得の3つの要素

通信制高校で単位を取得するには、次の3つの学習活動をすべて満たす必要があります。

レポート提出は、自宅で教科書や学習書を使って課題に取り組み、定められた枚数を提出する学習です。科目や単位数によって提出枚数は異なりますが、1単位につき3~4枚程度が一般的です。

スクーリング出席では、実際に学校や指定された会場に登校して授業を受けます。1単位あたり数時間から十数時間の出席が必要で、対面での学習を通じて理解を深めます。

単位認定試験の合格によって、学習内容が身についているかを確認します。レポートとスクーリングの要件を満たした科目について、年に数回実施される試験を受験し、合格することで単位が認定されます。

前籍校での修得単位の扱い

中学校卒業後に全日制高校や定時制高校に在籍していた場合、前の学校で修得した単位は通信制高校でも認められます。転入や編入の際には、すでに取得した単位を引き継げる可能性が高いため、卒業までに必要な単位数を減らせます。

単位制の仕組み|どうやって単位を取得するの?

通信制高校の単位制では、レポート提出・スクーリング・試験の3つをクリアすることで単位を取得できます。学年という概念がないため、自分のペースで必要な単位を積み重ねていく学習スタイルが特徴です。

単位取得の3つの条件

通信制高校で単位を取得するには、以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

要件 内容
レポート提出 各科目で指定された枚数のレポートを期限内に提出し、合格基準を満たすこと
スクーリング 決められた日数の面接指導を受けて出席すること
単位認定試験 各科目の試験を受けて合格点を取ること

レポート提出の仕組み

レポートは科目ごとに規定の枚数が決まっており、教科書や学習書を参考にしながら自宅で作成します。1単位あたり3〜4枚程度のレポート提出が必要です。提出したレポートは添削され、合格基準に達していない場合は再提出となります。

スクーリングとは

スクーリングは教員から直接指導を受ける面接授業のことで、法律で定められた必須の要件です。1単位あたりの必要時間数は科目によって異なり、体育や芸術科目は時間数が多く設定されています。登校日数は学校によって年間数日から週数日までさまざまです。

単位認定試験の受験

レポート提出とスクーリングの要件を満たした生徒は、学期末や年度末に実施される単位認定試験を受験できます。試験に合格すれば、その科目の単位が正式に認定されます。不合格の場合は再試験を受けるか、次年度に再履修することになります。

卒業に必要な単位数

高校卒業資格を得るには、74単位以上の取得が必要です。必修科目と選択科目を組み合わせて履修し、3年以上の在籍期間で卒業を目指します。単位制では学年がないため、1年目に多くの単位を取得したり、逆にゆっくりペースで学習したりと、柔軟な履修計画が可能です。

学年制の仕組み|全日制高校で採用される制度

学年制は、学年ごとに履修科目が決まっており、その学年で定められた単位をすべて取得しなければ進級できない制度です。多くの全日制高校で採用されている、日本の高校教育では最も一般的な仕組みです。

学年制の基本的な流れ

入学から卒業までを3年間と定め、各学年で履修する科目があらかじめ決められています。1年生、2年生、3年生とそれぞれの学年で必要な単位を取得し、進級・卒業を目指します。

学年 主な特徴 取得単位数の目安
1年生 基礎科目を中心に履修 約25〜30単位
2年生 応用科目と選択科目の履修開始 約25〜30単位
3年生 選択科目中心で進路に応じた学習 約25〜30単位

進級の条件と留年の仕組み

その学年で定められた単位を取得できないと次の学年に進めず、留年となります。例えば1年生で必要な単位が取得できなかった場合、もう一度1年生からやり直すことになります。

出席日数も重要で、各科目で定められた授業時間の3分の1を超えて欠席すると単位認定が受けられません。欠席が多いと留年につながります。

学年制と単位制の大きな違い

最も大きな違いは、学年という区切りがあるかどうかです。学年制では同級生と同じペースで学習を進めますが、単位制では個人のペースで必要な単位を積み重ねていきます。

また、学年制では時間割があらかじめ決まっており、クラス単位で授業を受けます。単位制では自分で履修科目を選択し、学習計画を立てられます。

単位制のメリット|自分らしい学び方ができる

自分のペースで学習を進められる

単位制高校の最大のメリットは、学年という枠にとらわれず、自分のペースで学習を進められることです。体調不良や家庭の事情などで一時的に学習が難しくなっても、無理に学年の進級を気にする必要はありません。自分の状況に合わせて履修科目を調整できます。

興味のある科目を優先的に学べる

単位制では、必修科目と選択科目を組み合わせて自分だけの時間割を作れます。興味のある分野や得意な科目から取り組むことで、学習へのモチベーションを維持しやすくなるでしょう。将来の進路に必要な科目を重点的に学ぶことも可能です。

仕事やアルバイトと両立しやすい

通信制高校の単位制は、スクーリングの日数や時間を自分で調整できるため、働きながら高校卒業を目指す人にも適しています。レポート提出や試験のスケジュールを計画的に組むことで、仕事との両立が可能に。経済的な自立を保ちながら学習を続けられます。

留年の心配がない

単位制には学年という概念がないため、取得できなかった単位があっても留年することはありません。翌年度に再度その科目を履修すればよいだけです。精神的なプレッシャーを軽減しながら学習に取り組めます。

多様な学習スタイルに対応

単位制高校では、レポート学習、スクーリング、オンライン授業など、複数の学習方法を組み合わせられます。自宅での学習が中心でも、必要に応じて登校して対面で質問したり、友人と交流したりすることも可能です。自分に合った学習スタイルを見つけられるでしょう。

単位制で気をつけたいこと|計画的な学習が大切

単位制高校は自由度が高い反面、自分で学習計画を立てて実行する力が求められます。学年制のように決められたカリキュラムに沿って進むわけではないため、計画性がないと卒業が遅れてしまう可能性があります。

自己管理能力が必要になる

単位制では、どの科目をいつ履修するか、レポート提出やスクーリング参加のスケジュールなど、多くのことを自分で管理しなければなりません。期限を守る習慣や計画的に取り組む姿勢が不可欠です。

特にレポート提出には期限が設定されているため、締め切り直前に慌てることのないよう、日頃から計画的に学習を進めましょう。

卒業に必要な単位数を把握する

通信制高校を卒業するには、74単位以上の修得が必要です。自分が現在何単位取得しているか、あと何単位必要かを常に把握しておく必要があります。

項目 内容
卒業必要単位数 74単位以上
必履修科目 国語、数学、英語など指定科目の履修が必須
特別活動 30時間以上の参加が必要
在籍期間 3年以上

モチベーション維持の工夫が必要

通信制高校では登校日数が少ないため、孤独感を感じたり学習意欲が低下したりすることがあります。定期的にスクーリングに参加したり、サポート校を利用したりして、学習環境を整えることが重要です。

また、目標を明確にして小さな達成を積み重ねることで、継続的な学習意欲を保てます。

サポート体制の活用が鍵

多くの通信制高校では、担任制度や学習相談窓口など、生徒をサポートする体制が整っています。困ったときや不安なときには、一人で抱え込まず積極的に相談しましょう。

定期的に進捗状況を確認してもらったり、学習計画の立て方についてアドバイスを受けたりすることで、確実に卒業へと近づけます。

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学年制の特徴|毎日通学する学習スタイル

学年制は、1学年ごとに決められた科目を履修し、進級・卒業を目指す制度です。全日制高校で広く採用されており、多くの人が経験してきた馴染み深い仕組みです。

学年制の基本的な仕組み

学年制では、1年生・2年生・3年生とそれぞれの学年で履修すべき科目があらかじめ決まっています。各学年で必要な単位をすべて取得すれば次の学年に進級でき、3年間で所定の単位を取得すれば卒業です。

もし1つでも科目の単位を落としてしまうと、原則として進級できず留年となります。クラス単位で同じ時間割に沿って授業を受けるため、学習のペースは全員共通です。

毎日通学する生活リズム

学年制の全日制高校では、平日は毎日決まった時間に登校し、1日6時間前後の授業を受けます。朝のホームルームから始まり、50分授業を複数コマ受講。放課後には部活動や委員会活動に参加する生徒も多いです。

この規則正しい生活リズムと対面授業によって、基礎学力の定着や集団生活を通じた社会性が育まれます。

学年制と単位制の比較

項目 学年制 単位制
学習ペース 学年ごとに固定 自分で調整可能
通学頻度 週5日が基本 学校により選択可能
時間割 学校が決定 自分で選択できる
留年 あり 原則なし
卒業要件 3年間在籍と単位取得 3年以上在籍と74単位以上取得

学年制が向いている人

学年制は、決められたスケジュールに沿って学習することが得意な人に適しています。毎日通学することで友人関係を築きやすく、部活動や学校行事にも参加しやすい環境です。

また、自分でスケジュールを管理するのが苦手な方や、集団の中で学ぶことでモチベーションを保ちやすい方には、学年制のほうが学習を続けやすいでしょう。

単位制高校に留年はあるの?学年の考え方

通信制高校の単位制では、従来の「学年」という概念がないため、留年という制度も存在しません。全日制高校の学年制では「1年生」「2年生」といった学年があり、その学年で定められた単位を取得できなければ留年となりますが、単位制では異なります。

単位制における在籍年数の考え方

単位制高校に学年という区切りはありませんが、高校卒業には3年以上の在籍が必要です。どれだけ早く74単位以上を取得しても、入学から3年間は在籍しなければ卒業できません。逆に3年間で必要な単位が取得できなかった場合は、4年目、5年目と在籍を続けられます。

単位制と学年制の留年に関する違い

項目 単位制 学年制
留年制度 なし あり
学年の概念 なし あり(1年生、2年生など)
進級の条件 なし(必要単位を自分のペースで取得) 各学年で定められた単位数の取得が必要
卒業までの期間 最低3年以上(延長可能) 原則3年(留年した場合は延長)

単位不足でも「留年」にはならない

計画通りに単位が取得できなくても、留年という扱いにはなりません。次年度も引き続き必要な単位を取得していく形になります。体調不良や家庭の事情で学習ペースが落ちても、精神的な負担が少なく、自分のペースで学び続けられます。

在籍期間の上限について

多くの通信制高校では在籍期間に上限が設けられていますが、学校によって異なります。一般的には入学から6年から10年程度の在籍が認められており、その間に卒業に必要な単位を取得すれば卒業できます。在籍期間の詳細は、各学校の規定を確認しましょう。

単位制が合っている人の特徴|こんな人におすすめ

単位制の通信制高校は、自分のペースで学習を進められる柔軟な制度です。自分に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。

自分のペースで学びたい人

単位制は学年の区切りがないため、自分の理解度に合わせて学習を進められます。得意科目は早めに単位を取得し、苦手科目はじっくり時間をかけて取り組めます。

仕事やアルバイトと両立したい人

通信制高校の単位制なら、仕事やアルバイトのスケジュールに合わせて学習時間を調整可能です。日中は働いて、夜間や休日にレポート作成やスクーリングに参加するといった柔軟な学習計画が立てられます。

夢や目標に向けて活動している人

芸能活動、スポーツ、芸術など、特定の分野で本格的な活動をしている人にも単位制は適しています。練習や公演、試合などのスケジュールに合わせて学習計画を組めるため、夢の実現と高校卒業を両立できます。

体調や健康面に不安がある人

病気や体調不良で毎日通学することが難しい場合でも、単位制なら無理なく学習を継続できます。体調の良い時に集中して学習し、必要に応じて休息を取りながら、自分の体調に合わせたペースで卒業を目指せます。

人間関係に不安を感じる人

全日制高校のクラス制度や毎日の登校に負担を感じる人にとって、単位制の通信制高校は対人関係のストレスを軽減できる環境です。スクーリングの頻度も選べる学校が多く、自分のペースで人との関わりを調整できます。

学び直しや再チャレンジをしたい人

一度高校を中退した人や、何らかの理由で学習を中断した人も、単位制なら過去に取得した単位を活かして再スタート可能。年齢に関係なく、自分のタイミングで学習を再開し、高校卒業資格を取得できます。

こんな人におすすめ 単位制のメリット
マイペースに学びたい 自分の理解度に合わせて学習進度を調整できる
仕事と両立したい 勤務スケジュールに合わせて学習時間を設定可能
夢の実現に集中したい 活動と学習を柔軟に両立できる
体調面に不安がある 無理なく自分のペースで継続できる
対人関係が苦手 登校頻度を抑えてストレスを軽減できる
学び直したい 既修得単位を活かして再チャレンジできる

単位制の通信制高校は、それぞれの事情や目標に合わせて学習できる制度です。自分の状況と照らし合わせて検討してみましょう。

単位制高校を選ぶ際のよくある質問

単位制の通信制高校を検討する際、多くの方が抱く疑問について解説します。

・ 単位を取得するのは難しい?

通信制高校の単位取得は、真面目に取り組めば決して難しくありません。レポートは教科書を見ながら作成でき、不合格の場合も再提出が可能です。スクーリングにきちんと出席し、試験で基礎的な内容を理解していれば、単位を取得できます。

・ どのくらいの学習時間が必要?

1単位あたりの学習時間は、科目や個人の理解度によって異なりますが、週に10〜15時間程度の学習時間を確保できれば、3年間での卒業が十分可能です。仕事やアルバイトをしている場合は、スキマ時間を活用して学習を進める工夫が必要になります。

・ 途中で挫折しないか心配

通信制高校では、担任制度や学習相談窓口などのサポート体制が整っています。定期的に学習状況を確認してもらったり、困ったときに相談できる環境があるため、一人で抱え込まずに済みます。また、オンラインでの質問対応や学習コミュニティを提供している学校もあり、孤独感を軽減する取り組みが充実しています。

まとめ|自分に合った学習スタイルを選ぼう

通信制高校の単位制は、学年という概念にとらわれず、自分のペースで必要な単位を積み重ねていく柔軟な制度です。74単位以上の修得と3年以上の在籍により卒業資格を得られます。

単位制のメリットは、留年がないこと、自分の興味に合わせて科目を選択できること、マイペースに学習できることです。アルバイトや仕事と両立したい人、芸能活動やスポーツに打ち込みたい人、自分のペースで学びたい人に適しています。

ただし、自己管理能力が求められるため、年間の履修計画をしっかり立てることが重要です。学校説明会への参加や資料請求を通じて情報を集め、自分にとって最適な学習環境を見つけましょう。

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

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