公開日:2026.02.27 / 最終更新日:2026.02.27 不登校について

学校に行きたくないけど理由がわからない…心理背景と親ができること

「学校に行きたくない」と訴えるわが子に理由を聞いても、本人すら『わからない』と答え、戸惑う親御さんは少なくありません。目立った原因がないと甘えに見えるかもしれませんが、実は言葉にできないほど心のエネルギーが枯渇しているサインです。
この記事では、理由なき不登校の心理背景や、見落としがちな心身の兆候を解説します。親が避けたいNG対応や、子どもの回復を支える具体的な接し方、学校との連携方法まで、焦らず見守るためのヒントをまとめました。

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目次

「理由なき不登校」は甘えではなく切実なSOS

子どもが「学校に行きたくない」と言いつつ、理由をうまく説明できないことは珍しくありません。親としては「ただの怠けでは?」と不安になることもあるでしょう。しかし、理由を言語化できない状態こそ、心の限界を示す深刻なサインである可能性が高いのです。

言葉にならない苦しさの正体

子どもが理由を言えない背景には、大きく分けて2つのケースがあります。 一つは、本人も何が辛いのか分かっていないケース。漠然とした不安や疲労が溜まっていても、それを言葉にする力がまだ未熟なためです。 

もう一つは、言っても無駄だと諦めているケースです。友人との些細な違和感など、大人には小さく見える出来事でも、本人にとっては無視できないストレスになっています。

「甘え」と「SOS」の決定的な違い

単なる甘えなのか、それとも心からのSOSなのか。見極める目安をまとめました。

項目 一時的な甘え 切実なSOS
期間 数日程度で解消する 2週間以上続く、または繰り返す
体調 特に変化がない 頭痛・腹痛・食欲不振などが現れる
態度 休日や放課後は元気 休日も表情が暗い、好きなことへの興味を失う
反応 説得すれば登校できる 説得に強い拒否反応を示す

特に、これまで好きだったことに興味を示さなくなったり、口数が極端に減ったりした場合は、心のエネルギーが枯渇している証拠です。

医療・心理の専門家が指摘する見方

多くの専門家は、理由を言えないケースほど深刻だと指摘します。本人すら整理できないほど、複数の小さなストレスが複雑に絡み合っているからです。 また思春期になると「親に心配をかけたくない」という健気な思いから、あえて理由を隠すこともあります。

理由がわからないからこそ、まずは「行きたくない」という今の気持ちを無条件に受け止める。それが、子どもの心の安全を守る第一歩になります。

体調や行動に現れる「学校に行きたくない」サイン

子どもが「学校に行きたくない」と感じているとき、言葉よりも先に体や行動に異変が現れることがあります。これらは決して仮病ではなく、ストレスが限界を超えたことで起きるSOSです。

朝に集中する身体症状

登校時間が近づくと現れ、休日や夕方にはケロッと治るのが特徴です。

症状 現れ方 特徴
頭痛 起床時や朝食後に訴える 学校を休むと軽減する
腹痛 登校準備中に強まる 下痢を伴うこともある
吐き気・嘔吐 玄関を出る前に起こる 実際に吐いてしまうケースも
めまい・立ちくらみ 制服に着替える際など 動悸を伴うこともある
発熱 微熱が続く 医学的な原因が見つからない

自律神経の乱れによる実在する痛みであり、本人は本当に苦しんでいることを理解してあげてください。

睡眠リズムの変化

心の不安が眠りを妨げ、朝起きられない悪循環に陥ります。

  • 寝付きが悪く、夜中まで起きている
  • 悪夢を見る、夜中に何度も目が覚める
  • 昼夜逆転のような状態になる

これらは単なる生活習慣の問題ではなく、精神的な負担が睡眠に影響を及ぼしています。

食欲や食事の変化

心の不調は食欲にも直結します。極端な変化は、見逃してはいけない重要なサインです。

  • 朝食をほとんど食べなくなる
  • 好きだったものに興味を示さない
  • 食事中に無言でうつむく、あるいは食べたものを吐いてしまう

表情や言動の変化

普段の様子と比べて、以下のような変化がないか注意を払いましょう。

  • 笑顔が減り、ため息が増える
  • 些細なことでイライラしたり、涙を流したりする
  • 「疲れた」「だるい」という言葉が増え、学校の話題を避ける

感情のコントロールが難しくなっているのは、心のエネルギーが消耗している表れです。

日常行動の変化

これまで当たり前にできていたことができなくなるのも、重要な変化です。

  • 朝の支度に時間がかかる、制服を着るのを嫌がる
  • ランドセルやカバンの準備をしない
  • 趣味や外出を避け、スマホやゲームに依存する時間が増える

これらのサインは複数が重なって現れることもあります。小さな変化に早めに気づき、子どもの状態を理解しようとする姿勢が、その後の回復を支える鍵となります。

「理由がわからない」の背景にある「心のエネルギー切れ」とは

「理由は言えないけれど、学校には行きたくない」と訴える子の多くは、心のエネルギーが枯渇した状態にあります。これは単なる疲労や怠けではなく、日々の学校生活で精神的な活力が底をついてしまった結果です。

心のエネルギー切れとは何か

心のエネルギーとは、一日を元気に過ごすための活力です。学校では、授業への集中力だけでなく、友人関係の気配りや集団生活への適応など、あらゆる場面でこのエネルギーを消費しています。

本来なら休息や楽しい時間で回復するものですが、消費が回復を上回り続けると、次第に心はすり減っていきます。その結果、本人の自覚がないまま限界を迎え、学校へ向かう気力が失われてしまうのです。

エネルギー切れの仕組み

段階 状態 見られる様子
第1段階 軽度の疲労 帰宅後ぐったりする、宿題が面倒に感じる
第2段階 慢性的疲労 朝起きるのが辛い、週末も疲れが取れない
第3段階 エネルギー枯渇 学校のことを考えると体が動かない、理由がわからないまま行けなくなる

「理由がわからない」のはなぜか

子どもが理由を説明できないのは、いじめのような明確なトラブルではなく、小さなストレスの積み重ねが原因だからです。日々の緊張や気疲れが「塵も積もれば山となる」ように蓄積し、限界に達しています。

また、子どもは自分の苦しさを言葉にする力がまだ未熟です。「なんとなく嫌」「体が重い」としか表現できないのは、決して嘘やごまかしではなく、本人も原因を整理できていない本当の姿なのです。

エネルギー切れを見逃さないために

心の消耗は目に見えないため、周囲が気づいたときには限界ということも少なくありません。しかし、日常の些細な変化にヒントが隠れています。

笑顔が減った、趣味への興味を失った、急に涙を流すようになった……。こうしたサインは、心のエネルギーが低下している警告です。これらの兆候を見逃さず、まずは「ゆっくり休んでいい」と子どもの心に寄り添うことが大切です。

本人も気づかない学校生活での「見えない負担」

「理由がわからない」という子の多くは、本人すら認識していない日常的なストレスを抱えています。学校生活には、大人の想像以上に多くの「見えない負担」が潜んでおり、それが積み重なって心のエネルギーを削っているのです。

対人関係の微細なストレス

いじめのような明確なトラブルがなくても、日々の人間関係には常に緊張が伴います。

負担の種類 具体例 心理的影響
同調圧力 グループ内での意見や行動を合わせる、流行に乗る 自分を抑圧し続ける疲労
気遣いの連続 友人の機嫌を常に確認、トラブル回避のための配慮 緊張状態の持続による消耗
表面的な関係 本音を言えない、素の自分を出せない 孤独感と自己否定感

学習面での見えないプレッシャー

成績に問題がなくても、「授業についていかなければ」「期待に応えなければ」という姿勢自体が負担になることがあります。 特に真面目な子ほど「できて当たり前」という無意識の重圧を感じがちです。質問できない焦りやテストへの漠然とした不安が、知らず知らずのうちに蓄積していきます。

感覚過敏による環境ストレス

音や光、匂いに敏感な子にとって、学校は刺激が強すぎる場所です。

  • 騒がしい教室やチャイムの音
  • 特定の照明や給食の匂い
  • 体操服の肌触りへの不快感

これらは「感覚過敏」という特性が関係していることもありますが、診断がなくても個人差として存在します。本人すら「これがストレスだ」と気づかないまま、心身が疲弊していくケースも少なくありません。

複数の役割を担う疲労

学校では「生徒」「友人」「委員会」「部活」など、多くの役割を使い分ける必要があります。場面ごとに求められる振る舞いを切り替え続けるのは、大人が思う以上にエネルギーを消費する作業です。 特に家庭と学校で「別の顔」を演じている場合、どこにも心が休まる居場所がない状態に陥りやすくなります。

時間的・身体的拘束による疲弊

決まった時間に登校し、長時間座り続け、休み時間すら人間関係に費やす学校生活は、自由が極めて少ない環境です。 大人でいえば「常に監視され、休憩なしで拘束されている」ような状態に近く、自覚症状が出る前に限界を迎えてしまうこともあります。成長期の体調変化や睡眠不足が重なれば、その負担はさらに深刻です。

子どもを追い詰めてしまう親のNGな対応と接し方

子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、親の対応ひとつで状況は大きく変わります。良かれと思ってかけた言葉が、かえって子どもを追い詰めてしまうこともあるため、注意が必要です。

理由を問い詰める・原因追求型の対応

「どうして?」「何があったの?」と執拗に聞き出すのは逆効果です。本人も理由がわからず苦しんでいる場合、答えられない自分を責め、次第に親に心を閉ざしてしまいます。

「頑張れ」「みんな我慢している」という激励や比較

励ましのつもりで「みんな大変だけど行っているよ」と伝えるのは、「今の苦しみは甘えだ」と突き放すのと同じです。すでに限界まで頑張った子にとって、さらなる努力を求められることは耐えがたい負担となります。

無理やり登校させる・引きずり出す行為

強い拒否反応があるのに無理やり連れて行くのは、親子の信頼関係を根底から壊しかねません。たとえ一時的に登校できたとしても心の傷は深く残り、かえって回復を遅らせる原因になります。

感情的な叱責や否定的な言葉

「怠けている」「将来どうするの」といった言葉は、子どもの自己肯定感を奪います。親の不安から出た言葉であっても、子どもには「自分の存在そのものを否定された」と映ってしまいます。

過干渉・監視型の関わり方

休んでいる間の行動を常に監視したり、楽しそうにしているのを責めたりしてはいけません。「休んでいるなら苦しそうにすべき」という空気は家庭から安心感を奪い、エネルギーの回復を妨げます。

親自身の不安や焦りを子どもにぶつける

「お母さんが眠れない」「心配で仕事にならない」と訴えるのは、子どもに重い罪悪感を背負わせる行為です。親の不安を子どもに解消させようとする関わりは避けるべきです。

NGな対応とその影響の整理

NGな対応 子どもへの影響 望ましい方向性
理由を問い詰める 説明できない自分を責め、孤立感が深まる まずは「つらいね」と気持ちを受け止める
激励・比較 甘えだと感じ、罪悪感が増す 今の状態をそのまま認める
無理やり登校 信頼関係が崩れ、心の傷が深まる 本人の意思とペースを尊重する
否定的な言葉 自己肯定感の低下、自己否定の強化 存在そのものを肯定する言葉をかける
過干渉・監視 家庭での安心感が失われる 適度な距離を保ち見守る

親の不安や焦りとの向き合い方

こうしたNG対応の根底には、親自身の「焦り」があります。わが子を思うからこそ不安になるのは当然ですが、その感情をそのまま子どもにぶつけない工夫が必要です。 まずは親自身が、スクールカウンセラーや信頼できる友人に胸の内を話し、心を整える時間を持ってください。親が落ち着きを取り戻すことが、子どもの安心感につながります。

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心の回復を促す「受容」のコミュニケーション

「どうして?」を封印し、まずは存在を受け入れる

子どもが学校に行けないとき、理由を知りたくなるのは親として当然です。しかし、本人も答えが見つからない中で「どうして行けないの?」と問われるのは、逃げ場をなくすことと同じです。 今は理由を掘り下げるよりも、「学校に行けない今のあなた」をそのまま受け止めることが先決です。「行けないんだね」「今はしんどいんだね」と、事実をありのまま言葉にするだけで、子どもは「否定されていない」という安心感を得られます。

否定や励ましより「共感」を最優先する

「頑張れば行ける」「みんな我慢している」といった励ましや正論は、かえって子どもの孤独感を深めます。解決策を提示したくなる気持ちをぐっと抑え、まずは「つらかったね」「しんどかったね」という共感を最優先しましょう。気持ちを否定せずに寄り添う姿勢こそが、心の回復に向けた第一歩になります。

受容的な声かけと避けるべき言葉の例

状況 受容的な声かけ 避けるべき言葉
朝起きられない 「今日も体がしんどいんだね」 「怠けてるだけでしょ」
理由が言えない 「無理に話さなくていいよ」 「理由も言えないの?」
部屋にこもる 「ゆっくり休んでね」 「いつまで引きこもってるの」
涙を見せる 「つらかったね、よく頑張ってたね」 「泣いても解決しないよ」

「今の気持ち」を言語化する手助けをする

子ども自身、漠然とした不安はあっても、それを言葉にする力が追いついていないことがあります。 そんなときは「もしかして、体が重だるい感じかな?」「なんとなくモヤモヤするのかな?」と、具体的な感覚をいくつか提示してみるのも手です。答えを強要するのではなく、選択肢を広げるように寄り添うことで、子どもは自分の状態を少しずつ客観的に見られるようになります。

話したくなるまで「待つ」姿勢を保つ

本当の意味でのコミュニケーションは、親が何かを聞き出すことではなく、子どもが「ここなら話しても大丈夫だ」と思える環境を作ることです。 「話したくなったらいつでも聞くよ」と伝え、あとはあえて深追いせずに待つ。親が焦らずに構えていることで、子どもは自分のペースで心を開く準備ができるようになります。

家庭を「安全基地」にするための過ごし方とルール

学校に行けない子にとって、家庭が心から安らげる「安全基地」であることは回復の絶対条件です。ただし、それは何でも許すことではありません。子どもが安心して休み、心のエネルギーを充電できる環境を整えることを意味します。

安全基地として機能する家庭の特徴

子どもが安心感を抱く家庭には、次のような共通点があります。

要素 具体的な状態
心理的安全性 何を話しても否定されない、怒られない安心感がある
予測可能性 親の機嫌や反応が一定で、急な変化がない
無条件の受容 学校に行けなくても、子どもの価値は変わらないという姿勢
適度な距離感 見守りつつも干渉しすぎない、子どものペースを尊重する

休養期間中の過ごし方の基本

この時期は無理に勉強や活動をさせず、エネルギーが貯まるのを待つことが最優先です。

朝の過ごし方

無理のない範囲で起床し、朝食をとるリズムは保ちましょう。カーテンを開けて光を浴びるだけでも、生活リズムの崩れを防げます。起きられない日があっても、責めずに見守ります。

日中の活動

ゲームや動画視聴も、今は『心を休めるための避難』として役に立つことがあります。もし罪悪感が湧くなら、家の中で“枠”だけ決めてください。たとえば『食事中は置く』『深夜0時以降は触らない』『朝はカーテンだけ開ける』の3つだけに絞ると、親の不安も子どもの反発も最小限で済みます。

家族との関わり

食事や何気ない会話は、孤独感を防ぐ大切な時間です。学校の話題は避け、日常のささいな出来事を共有する自然なコミュニケーションを心がけてください。

家庭内で設けるべき最低限のルール

心の回復を助けつつ、社会との細い糸を切らないための「ゆるい約束」を作ります。これらは親の押しつけではなく、親子で話し合って決めることが重要です。

ルールの種類 内容例 設ける理由
生活リズム 夜は日付が変わるまでには寝る、朝食は家族と食べる 昼夜逆転を防ぎ、基本的な生活習慣を維持する
家族への配慮 あいさつはする、食事の準備や片付けは手伝う 家族の一員としての所属感を保つ
安全の確保 外出時は行き先を伝える、危険な行為はしない 親の不安を軽減し、信頼関係を維持する
スマホ・ゲーム 食事中は使わない、深夜は親に預ける 依存を防ぎ、現実とのつながりを保つ

親自身のメンタルケアも不可欠

わが子の不登校は、親にとっても大きなストレスです。親が余裕をなくすと、その焦りは子どもに伝わってしまいます。 ときには家事を抜き、完璧を目指さないこと。そして、一人で抱え込まずに信頼できる相談先を持つことが、結果として子どもの回復を支える一番の近道になります。

きょうだいへの配慮も忘れずに

不登校の子に意識が向きすぎると、他のきょうだいが寂しさや不満を募らせることがあります。きょうだい一人ひとりと向き合う時間を作り、「あなたのことも大切に見守っているよ」というメッセージを伝え続けましょう。

学校との連携方法と「学校外」にある支援の選択肢

学校へ状況を伝えるときの基本姿勢

学校に連絡する際は、「誰が悪いか」を問うのではなく、まずは「子どもの今の状態」を共有することに徹しましょう。家庭での様子や体調の変化、本人が漏らした言葉などを事実ベースで伝えると、学校側も具体的なサポートを検討しやすくなります。 電話だけでなく、連絡帳や面談を活用して、担任やスクールカウンセラーと丁寧に情報を交換していく姿勢が大切です。

学校内で利用できる支援窓口

学校には担任以外にも、専門的な視点を持つ相談窓口がいくつかあります。

窓口 役割 相談できる内容
担任教師 日常的な窓口・クラス内の調整 出席状況の共有、授業の配慮、友人関係の配慮
学年主任 学年全体の調整・担任のサポート クラスを超えた対応、保護者との橋渡し
養護教諭 心身の健康面からの支援 保健室登校の相談、体調管理のアドバイス
スクールカウンセラー 心理的側面からの専門的支援 子ども本人や保護者のカウンセリング、見立て
スクールソーシャルワーカー 福祉的視点からの環境調整 外部機関との連携、家庭環境の調整

段階的な登校支援の選択肢

「教室に復帰」だけを目指す必要はありません。スモールステップでの関わりを相談してみましょう。

保健室登校

教室に入るのが難しくても、保健室を居場所として過ごす方法です。自分のペースで過ごしながら、学校との接点を保てます。

別室登校

相談室や図書室などで学習します。集団のプレッシャーを避けつつ、先生のサポートを受けながら過ごせます。

時間を区切った登校

「午前中だけ」「好きな科目だけ」といった参加も有効です。滞在時間を徐々に延ばしていくリハビリ的な通い方です。

教育委員会が運営する公的支援機関

学校以外の居場所として、自治体が設置している施設があります。

教育支援センター(適応指導教室)

不登校の子が通える公的な場で、学習や集団活動の支援を受けられます。ここへ通うことが学校の「出席」として認められる場合が多いのも大きなメリットです。

教育相談室・教育センター

学校を通さず直接相談できる窓口です。臨床心理士などの専門家に、中立的な立場からアドバイスをもらえます。

民間の支援機関とその特徴

多様な価値観の中で育ちたい場合は、民間の力も頼りになります。

フリースクール

独自の教育方針を持つ居場所です。体験活動を重視する場所も多く、自分らしく過ごす中で自信を取り戻せます。

学習塾・個別指導

学習面が不安な場合、不登校支援に理解のある塾やオンライン指導を活用して、無理のない範囲で学びを継続できます。

医療機関・専門機関との連携

体調不良が目立つ場合は、専門医の受診を検討しましょう。

小児科・心療内科・児童精神科

起立性調節障害などの医学的な診断を受けることで、適切な治療ができ、学校側にも配慮を求めやすくなります。

児童相談所・子ども家庭支援センター

家庭全体の相談や福祉的なサポートが必要な場合に力になってくれます。

オンライン学習・ICTを活用した選択肢

タブレットやPCを使った「自宅学習」も有力な選択肢です。一定の条件を満たせば自宅での学習が出席扱いになる制度もあり、登校できなくても学びの機会を確保できます。まずは在籍校に相談してみましょう。

支援を選ぶときに大切にしたい視点

最も大切なのは、子どもの意思を尊重することです。親が良かれと思っても、本人が拒否感を示すなら無理強いは禁物です。 ひとつの支援にこだわらず、体調や気持ちの変化に合わせて柔軟に組み合わせたり、変えたりして、親子で納得できる場所をゆっくり探していきましょう。

まとめ:焦らず子どものペースで再出発を支える

「理由がわからないけれど学校に行きたくない」という訴えは、決して甘えではありません。本人すら気づかないストレスが積み重なり、心のエネルギーが底をついてしまった切実なSOSです。

親ができる最大のサポートは、無理に理由を問いただすのではなく、今の状態を丸ごと受け止める「受容」の姿勢です。家庭を心から安らげる安全基地に整え、スクールカウンセラーや専門機関とも連携しながら、焦らず回復を待ちましょう。

再出発のタイミングを決めるのは、子ども自身です。親の役割は、その日が来るまでじっくりと土台を支え続けることにあります。

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

 

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