公開日:2026.02.27 / 最終更新日:2026.10.29 不登校について

中学生で留年はある?公立・私立の違いと不登校でも進級・卒業できる仕組み

公立中学校では、不登校で出席日数が少なくても、留年(原級留置)になるケースはほとんどありません。一方、私立中学校は学校ごとに進級の基準があり、出席日数や成績によっては留年や外部進学をすすめられる場合があります。

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この記事では、公立と私立の違い、留年が心配なときに確認したいこと、学校外の学習を出席扱いにする制度、中学卒業後の進路までをまとめました。

【早見表】中学生の留年の考え方

公立中学校 私立中学校
留年(原級留置) ほとんど行われない 学校の規定によって行われる場合がある
進級・卒業の判断 校長が判断。在籍していれば進級・卒業できるケースがほとんど 出席日数や成績など、学校独自の基準で判定
まず確認すること 担任に今の状況と卒業までの見通しを聞く 生徒手帳・学則の進級基準と、救済措置の有無

中学生の留年(原級留置)とは

原級留置とは、翌年度も同じ学年をもう一度学ぶことで、一般に「留年」と呼ばれます。中学校でも法律上は校長の判断で原級留置にすることができますが、実際に行われるかどうかは公立と私立で大きく異なります。

公立中学校で留年がほとんどない理由

公立中学校は義務教育のため、年齢に応じて進級・卒業する考え方(年齢主義)が基本になっています。そのため、不登校で出席日数が少なかったり、成績が振るわなかったりしても、それだけを理由に留年になるケースはほとんどありません。

  • 出席日数の基準:「〇日休んだら卒業できない」という全国一律の決まりはありません。
  • 卒業の判断:最終的には校長が判断します。学校と連絡を取り合っていれば、卒業が認められるケースがほとんどです。
  • 例外:本人や家庭が学び直しを強く希望し、学校が認めた場合などに限られます。

不登校の中学生の卒業について、くわしくは不登校の中学生は卒業できる?でも解説しています。

私立中学校の留年と進級基準

私立中学校は、独自の教育方針に合わせて進級の基準を決めている学校があります。基準に届かない場合、留年や、系列の高校へ内部進学できずに外部受験をすすめられることもあります。

主な基準 内容の例
出席日数 年間授業日数の一定割合以上の出席を求める
成績 必修科目の評価や定期試験の結果
救済措置 追試・補習・課題提出で基準を満たせる場合がある

基準の内容は学校によって異なります。私立中学校に通っていて出席や成績に不安があるときは、生徒手帳や学則を確認し、早めに担任や学年主任に相談しましょう。

留年が心配なときに確認したいこと

「このままで進級できるのか」と不安なときは、次のポイントを学校に確認すると、今の状況と取れる対策がはっきりします。

確認すること 聞き方の例
今の出席日数と見込み 「年度末までにどのくらいの出席が必要でしょうか」
進級・卒業の基準 「進級の判断はどのように行われますか」
救済措置 「課題提出や追試で補える方法はありますか」
学校外の学習の扱い 「フリースクールや自宅学習を出席扱いにできますか」

学校から「進級が難しいかもしれない」と言われた場合も、多くは「今のうちに一緒に方法を考えましょう」という相談の合図です。話し合いがうまく進まないときは、市区町村の教育委員会の相談窓口に相談する方法もあります。

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学校外の学習を「出席扱い」にできる制度

文部科学省の通知にもとづき、一定の要件を満たせば、学校外での学習が出席扱いとなる場合があります。最終的には校長が判断するため、まずは学校に相談することが大切です。

学習の場 特徴
教育支援センター(適応指導教室) 自治体が運営。学校と連携しやすく、出席扱いになるケースが多い
フリースクール 民間の施設。学校・施設・家庭の連携があれば出席扱いとなる場合がある
自宅でのICT学習 オンライン教材などの学習記録を学校に報告し、要件を満たせば出席扱いとなる場合がある

利用したいときは、①担任に相談する、②施設や教材の内容を学校に伝える、③学習状況の報告方法を決める、という順に進めるとスムーズです。

中学校卒業後の進路

中学校でほとんど登校できていなくても、卒業後の進路はいくつもあります。

進路 特徴
全日制高校 面接や作文を重視する入試を行う学校もある。欠席日数の扱いは学校説明会や個別相談で確認する
通信制高校 レポート提出・スクーリング(登校)・試験で単位を取り、卒業を目指す。登校日数は学校やコースによって異なる
定時制高校 朝・昼・夜など時間帯を選べる学校もあり、少人数で学びやすい
高等専修学校 専門分野を学びながら、高校卒業と同等の資格を得られる学校もある

不登校からの全日制高校への進学については不登校でも全日制高校に行ける?で解説しています。通いやすさや好きな分野を重視して選びたい場合は、松陰高等学校町田校の詳細もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 公立中学校で不登校だと留年しますか?

A. 公立中学校では、不登校で出席日数が少ないことだけを理由に留年になるケースはほとんどありません。在籍していれば進級・卒業できるケースがほとんどです。

Q. 私立中学校で留年しそうなときはどうすればいいですか?

A. 学則の進級基準と、追試・課題提出などの救済措置があるかを確認し、早めに担任に相談しましょう。内部進学が難しい場合に備えて、外部の高校の情報も並行して集めておくと安心です。

Q. 中学校の欠席日数は高校入試に影響しますか?

A. 調査書(内申書)には欠席日数が記載されるため、学校によっては選考に影響する場合があります。欠席の扱いは学校ごとに異なるので、説明会や個別相談で確認してください。

まとめ

公立中学校では、不登校でも留年になるケースはほとんどありません。私立中学校は学校ごとに進級基準があるため、学則を確認し、早めに担任へ相談することが大切です。

出席日数が心配な場合は、出席扱いの制度を利用できるか学校に相談してみてください。中学卒業後の進路も複数あり、今はまだ見通しが立たなくても、進路はあとから組み直すことができます。

※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としております。一部情報については更新性や正確性の保証が難しいため、最新の制度や要件については改めてご自身で各公式機関にご確認ください。

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私たち松陰高等学校は、山口県岩国市に本校を置く広域通信制高校です。「問いを立てる力」を育むことを大切にし、生徒一人ひとりの個性やペースに合わせた学びを提供しています。全国の学習センターを正規スクーリング校として活用し、移動の負担を減らした柔軟な学習環境を実現。教員と民間出身者が協力し、社会とつながる教育を行っています。校則はなく、生徒自らが学校をつくる「対話」と「実践」の場です。

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